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エリック・ホブズボーム: 歴史の中の人生 (上)

感想・レビュー
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ジュン
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リチャード・エヴァンズによるホブズボームの伝記、めっちゃ面白いです。上巻は彼が歴史家として安定するまでを描きます。ナショナリズムの研究者がコスモポリタンな環境で育ったユダヤ人だったという必然。「社会的匪賊」、「長い19世紀」や「伝統の創造」などの革新的な概念を生んだエリック・ホブズボーム。彼ほどの知性が共産主義に惹かれた理由は簡潔なこと。恐慌により疲弊した自由主義と資本社会、オルタナティブとしてのファシズムと人種主義、あるいは共産主義の三択が残された世界で、多くの人々が共産主義を選んだ。少しも謎ではない。
0255文字
Pyonkichi
新着
上巻は誕生からイギリスで歴史家としての歩みを始めるまで。若年期の遍歴ではドイツでの経験が大きな意味を持っているという印象。ホブズボームの人生そのものがひとつの20世紀史として興味深い。それにしても若い頃から卓抜した語学力と教養があって、こういう人じゃないとあんな本は書けないよなと納得。
0255文字
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