形式:文庫
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版
形式:単行本
⇒途中からいささか食傷した。身の不遇を嘆く詩が多いのは、人生の陰翳の深さが人を詩人にするのかも。そうした中に雄大な山河、杏の花咲く村里、暮らしのひとコマを歌う詩があるとホッと心安らぐ。『妬花歌(花を妬むの歌)』は、夫婦喧嘩の詩。妻が夫に、私と花とどっちが綺麗?と尋ねる。わざと「そりゃ花さ」と答える夫。ムカッときた妻は言い放つ。「“今夜抱花眠”(ならば)今夜は花を抱いてお休みなさいませ」。…『長恨歌』の玄宗と楊貴妃の春の一夜とはまた違う色っぽさを感じるなあ。
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⇒途中からいささか食傷した。身の不遇を嘆く詩が多いのは、人生の陰翳の深さが人を詩人にするのかも。そうした中に雄大な山河、杏の花咲く村里、暮らしのひとコマを歌う詩があるとホッと心安らぐ。『妬花歌(花を妬むの歌)』は、夫婦喧嘩の詩。妻が夫に、私と花とどっちが綺麗?と尋ねる。わざと「そりゃ花さ」と答える夫。ムカッときた妻は言い放つ。「“今夜抱花眠”(ならば)今夜は花を抱いてお休みなさいませ」。…『長恨歌』の玄宗と楊貴妃の春の一夜とはまた違う色っぽさを感じるなあ。