読書メーター KADOKAWA Group

分断のニッポン史-ありえたかもしれない敗戦後論 (中公新書ラクレ, 737)

感想・レビュー
13

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
おかむら
新着
もしも日本が負けた時ドイツみたいに分割統治になってたら…というような歴史のifを描いた小説やマンガを分析してみた本。日本列島のどこで線を引くかも色々。北海道はソ連に侵攻されがち。エンタメ小説だけでなくガチなトンデモ系まで網羅してるのが面白かったわー。そして矢作俊彦の「あ、じゃ、ぱん」は前にトライして挫折したけどもう1回挑戦したいと思ってたんだー。
0255文字
spike
新着
日本分断モノ小説の類ってこんなにたくさんあったのか、とひたすらそれに浸れる本。書評か何かに「そこから読み解く提言」のようなことが書いてあったように思うが、それよりもひたすらこのラインナップを楽しむのが面白い。
0255文字
大泉
新着
戦後、日本はアメリカやソビエト連邦に分割占領されていたかもしれない…あるいはどこかのタイミングで、ソビエト連邦が侵略を試みたかもしれない…あるいは北海道独立の試みが実行されたかもしれない…そうしたイフの歴史への想像力から描かれたフィクションを題材に、戦後の記憶をめぐる共同体の可能性を探る。ポスト「敗戦後論」としての論旨に必ずしも同意できないが、ゲームのノベライズまで俎上にのせる網羅ぶりで、分断もののフィクションについての書誌学的な興味は満たされました。
0255文字
読書家さん#RIRmQv
新着
★★
0255文字
さとうしん
新着
太平洋戦争後の分割統治など、日本が分断されるという舞台設定の小説、漫画等を分析。思ったより設定にバリエーションがあるが、「上向きの反実仮想」にせよ「下向きの反実仮想」にせよ現実の反映という側面が強い。
0255文字
クリママ
新着
何も知らなかった。だが、先の戦争についた書かれた本を読んでいくうちに、朝鮮半島やドイツのように日本が分断されていた可能性があったことを知る。この著作は、分断された日本について書かれた作品を紹介し、敗戦、分断後を考察している。分断ものが大変多くあることに驚く。でも、まず、分断されなかった幸運は多くの人たちの犠牲の上に成り立つことにもう少しページを割いてほしいと思った。
クリママ

なゆさん、本当に… 皆さんのレビューからいろいろな本を読むようになって、元寇や江戸末期にも植民地化の危機があり、多くの人の尽力によって回避できたことに気づきました。過去に日本のしたことも踏まえ、日本人でいられることに感謝です。

02/13 21:49
なゆ

ホントですねー。こんなに小さな島国。もしかしたら、日本人じゃなかったかもしれないんですね。゚(゚´ω`゚)゚。

02/13 22:29
3件のコメントを全て見る
0255文字
白ワイシャツ
新着
日本がソ連やアメリカに分割統治されるという「ありえたかもしれない過去・未来」の作品に着目し、現代を見つめ直す手段とした本作。戦争の記憶が薄れていく中で、このような分断ものを描いた作品たちが、戦争の悲惨さや危険性を改めて喚起し、後世まで語り継いでいく歴史の代わりのものになるという。そして、「あり得たかもしれない今よりも悪い現実」を想像することで、逆にそこから希望を見出し、有事の際に備えておくという考え方は斬新だと思った。
0255文字
おおい
新着
参考になった。
0255文字
dahatake
新着
私は「歴史のif」には興味が湧かないことがわかった。 日本分割を扱った小説や漫画などの作品の列挙が主。 試みは興味があったが、求めていた話では無かった。なぜ日本はドイツや朝鮮、ベトナムのようにならなかったのかを知りたかった。
0255文字
美味しい渋谷
新着
赤上裕幸先生、初読みです。一味も二味も違うIF の世界を網羅されての話の広がりが楽しいですね。
0255文字
フゥドゥ
新着
世間に溢れる日本分断の歴史IFモノ作品を分断の形状別で解説している個人的にカユいところに手の届いた名著。楽しく苦しく読ませて頂きました。 共産趣味の方にもオススメの一品
0255文字
晴天
新着
日本分断ないしそれに近いテーマの作品を架空戦記やマンガなども含めて網羅していることから驚かされる。娯楽書は街や大学の図書館に収蔵されることも少なく、有名ではない作品を日本分断を扱っている作品として知ることさえ困難だったことだろう。そして分断をありえた過去、あるいはありえる未来とみる想像が、今よりマシな世界を思い浮かべたのか、あるいは今より良くない世界かを軸に執筆時の時代性を導き出し、そして第二次大戦とその戦後という共有体験が薄れつつある現代においてこそ、そうした思考の仕方が問われるとの言は力強い。
0255文字
jojou
新着
敗戦後、日本がドイツや朝鮮半島のように分断されていたという、ありえたかもしれない歴史を描く歴史改変ものの作品群を分析し、戦後日本史のターニングポイントを浮かび上がらせながら、「戦後」に代わる共通基盤を探る。  分断の契機は、戦後すぐには一部地域の共産化(分離独立)、70年代から80年代にかけてはソ連による北海道や新潟への侵攻など、年代ごとに傾向があるらしく、面白かった。また、紹介される作品数がかなり多いので、ブックガイドとしても使えそう。
0255文字
全13件中 1-13 件を表示
分断のニッポン史-ありえたかもしれない敗戦後論 (中公新書ラクレ, 737)評価90感想・レビュー13