形式:文庫
出版社:筑摩書房
形式:Kindle版
収録作「聖家族」中の掌編それぞれの冒頭に掲げられた俳句は「えっ、あの人がこんな句を書いたの?」というものばかりであった。「桃の花母よと思へば父現はれ 永田耕衣」「北に他郷の黒つぐみ、ふるさとは父(ペール) 加藤郁乎」「麦穂なす第一ヴァイオリンの遅れ 同」「うそ寒く落雁食(くら)ふ父と知るや 石田波郷」「よその兄弟絆血と濃き小鶏頭 中村草田男」「百日紅何年後は老婆たち 三橋鷹女」「寒夜肉声琴三味線の老姉妹 西東三鬼」「黄麦や悪魔背骨にとどこほり 同」「扨(さ)て星の一つが隕(お)ちて兄おとと 火渡周平」
ドン・セバスチャンの動物の趣味好きやな…。小説の雰囲気に合わせてあやしい絵展で買った水島爾保布の絵の栞で読んでいたが、なんと最後の作品に谷崎と「人魚の嘆き」の話題が出てくるという。秋はしばらくゴシックや幻想を読みたい。カバーデザイン:間村俊一、カバー絵:カラヴァッジョ「ナルキッソス」。
【血祭り🧛🏻♀️吸血鬼本19】『吸血鬼文学名作集』で二篇ほど先に読んでしまっていたが似た話だけど本書とはかぶってなくてホッ。全部が吸血鬼ものではなかったけど美しい吸血鬼たち、堪能できました。ワラキア公ヴラドを題材にした話もあり、『ドラキュラ伝説』に出てきていたヴラドにぴったりなイメージ。ドラキュラ伯爵よりは美しい銀狼の方があってる気がした。
お耽美の缶詰…至言です!
けろちゃま、これは高級缶詰です😊💕
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