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ポリフォニック・イリュージョン ; 飛浩隆初期作品集 (河出文庫)

感想・レビュー
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ゐづみ
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初期の作品集ということもあり、直近の作に見られる円熟味は当然感じられず、ややもすると拙いとすら感じられるのは、むしろ新鮮だった。自分は『象られた力』の「デュオ」を初めて読んだ時に、この方の作品はずっと追いかけたいなと思ったので、そこに至るまでの道程を辿ることができたのは嬉しかった。それに「夢みる檻」あたりになると、自分のよく知る氏の作品の息吹が感じられた。
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inaryoXD11
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飛氏の1980年代初期作品集。すでにSFを読んでいたのに、飛作品は初めて。どくとくな世界観を楽しませてもらいました。表題作は最後まで真相が読めなかった。各短編で、読み終わったらちゃんと納得して安心する。お気に入りは「星窓」と「地球の裔」かな。でもボーナストラックの「#金の匙」と「食パンの悪魔」の2020年代の作品がさらに膨らませた中編、長編を読んでみたいと思った。ずっとアップデートしているのはすごいです。次は長編を読みます。
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あき
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飛浩隆氏の初期作品と自己解説とおまけなど。なかなか読みづらさが表に出てきております難儀したが良いものであった。『夢みる檻』と『#金の匙』が好み。
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ひょろ
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先に「星窓 remix version」を読んでいたのであのシーンがあの短編とかかっていたのねと納得。
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梨
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☆☆☆.7解題☆☆☆☆
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Mingus
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日本SF大賞に二度受賞する快挙を遂げた、という飛浩隆氏の初期短編集。SFの短編は短い尺にいかに世界を広げていくかに期待を抱くのだけれども、飛氏の作品はそのような切り口と全く別のところである種の既成事実として非現実的世界に私達を連れていってくれる感がある。SFがどちらかと言えば苦手な私であってもだ。それは軽妙な語り口相反して同時に一瞬で裏付けて溶け込ませる背景描写、そして何よりも文学的な瑞々しさを備えてること。それが本作の"いとしのジェリイ"みたいに変幻自在に時代も次元も超えて物語を成立させてしまうわけだ。
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Mits
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どちらかというと、コレクターズアイテムだよなこれ。
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oddmass
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短編ながらも奥行きというか設定の深さみたいなのが垣間見える
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ふじさん
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「SFマガジン」初出ながら半ば封印され、長らく書籍化されて来なかった初期作品を纏めた短篇集。著者の作品は他に『零號琴』のみが既読だが、重層的で円熟し尽くした最新作と読み比べると、確かに如何にも「初期作品」という趣きの短篇が並んだ印象。「懐かしき」「古き良き」という枕詞が付く領域に入った作品も散見されつつ、むしろまだ充分に洗練されていない筆致だからこそ、現在にまで通ずる著者の興味関心や問題意識、その描かれ方の変遷が垣間見えたように感じる。収録全作興味深く読んだが、中でも「夢見る檻」「星窓」の二篇が特に好み。
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The lost FRIGATE
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〈★★★★☆〉表題作、いとしのジェリィ、夢みる檻が良かった。
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ジュン
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ネタバレ『象られた力』に収録されなかった初期作品を集めたものとのことで、収録されたものと比較するとさすがに一段劣る感は拭えないものの、好みの作品はいくつかあった。そのなかでも良かったのは「夢みる檻」で、「ちょっと気取ったおしゃれな感じを狙って書いた」という文体は心地よく、酔いしれたような気分で最後まで読み進めることができた。現在の作風とは明らかに異なる「異本:猿の手」も好みの作品だったが、作者としては大した思い入れはなく、それほど評価の高い作品でもないらしい。
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沙智
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言葉の煌めきと卓越したアイデア。現実を揺るがすような作品達。荒涼とした世界が舞台で、ホログラムの桜が登場する『地球の裔』が特に好みだった。崩壊する桜の描写が幻想的で美しい。本書の短編は五感を刺激するような文章がとても多かった。解題で、視覚面での革新を文芸作品の文章はどこまで追えるかと述べられていたが、小説は視覚に訴える表現がまだまだ出来ると私は考えている。
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東京湾
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先鋭な奇想の奏でる鮮烈な奇跡。今や日本SFの重鎮に連なる作家・飛浩隆がデビュー前後に発表した初期作品集。ホログラムの桜、切り取られた宇宙、記憶の中の恋人、映し出される摩訶不思議なイメージに幻惑される。「夢みる檻」が一番良かった。
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ハルト
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読了:◎ デビュー作と初期短編六編に、単行本未収録掌編の五編と、自著解説が集められている。現在に繋がる著者のきらめきが光る作品ばかりで、楽しく読んだ。今の作品と比べると、奇才としての輝きは変わらぬものの、重厚さより爽やかさがより強く感じられた。
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Porco
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単行本未収録。新規作品。いい響きだ。 実質的な著者の初めての作品とのことである、『ポリフォニック・イリュージョン』は、解説で小説風と揶揄していたが、これが小説でなかったら何なんだというくらいに引き込まれました。
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p-man
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ネタバレ飛氏の初期短編集。巻末に著者による解題があるのがうれしい。氏がどのような経緯を辿って作品を書いたのか、とかタイトルに点数をつけているのが面白い。いつもながら、氏の文は読むとその情景がありありと目の前に浮かび上がってくる。見たことも無いのに。それが、氏の紡ぎ出す世界に何処までも入り込み魅了する、どこか麻薬じみた作用を起こさせるのかもしれない。個人的には地球の裔が好み。桜が魅せる奇跡が儚くて心に残る作品だった。
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nekomatadesu
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単行本未収録、いい響きだな。 超短編5編だったが、再読した表題作「ポリフォニック・イリュージョン」、「地球の裔」、「夢見る檻」、「星窓」がよかった。
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芙蓉
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ネタバレ面白かった。SF。飛浩隆さんの初期短編集。ハードカバー版の小説の部分にボーナストラックの小品をつけた文庫版。「地球の裔」の夜の空の下で電子世界で育った桜のお披露目のシーンが幻想的「星窓」のいないはずの姉とお酒を飲むシーンも好き。積んでいるグラン・ヴァカンスも読もう。サイン本34/200
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fourthwindow
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文庫本で再読です。「星窓」の夏の感じが好きです。
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ふゆきち
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デビュー作からの初期短篇+最近の掌編。表題作のくらくらする感じに引き込まれました。『星窓』も好みです。
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m.miyazaki
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単行本で読んでいたが、超短編5編がbonus trackとして収録されていたので読んだ。「食パンの悪魔」が面白い。近いうちに出るであろう小説以外をまとめた『SFにさよならをいう方法』の発売が待ち遠しい。
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036
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ハードカバー版は書評なども載っていたが今回は短編のみの収録で、すっきりまとまっていてこっちの方が一冊の本としては好み。
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ふりや
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飛さんの初期作品に文庫版ボーナストラックを加えた一冊。このところ飛作品の文庫化が続いて読む機会が増えるのが嬉しい限りです。現在の飛さんの作品と比べてみると、重厚さよりも柔らかくて瑞々しい文章が多いのが特徴のような気がします。後半のボーナストラックと読み比べてみると面白いです。いずれにしろデビュー当時から作品のクオリティがとても高かったのが分かります。元々の単行本に収録されていた批評集はまた別の作品としてリリースされるとのこと。装幀はテッド・チャンの『息吹』なども手掛けている水戸部功さん。カッコいい!
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ベック
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「象られた力」は、完全ノックアウトだったが、この初期作品集は、ガジェットや単語が硬質で舌触りが悪かった。組み合わせはいいのだろうが、イメージがおいつかない。ぼくの理解力不足です。でも、この人の作品には飛翔と崩壊の残像が色濃くつきまとっているように感じる
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ポリフォニック・イリュージョン ; 飛浩隆初期作品集 (河出文庫)評価47感想・レビュー25