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増補 日本古代文学入門 (角川ソフィア文庫)

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みく
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本書で取り上げられているのは、古事記、日本書紀、万葉集、日本霊異記など。時代は神代から平安京遷都前くらいまで。当時の人々の暮らしや風習も紹介されているので、とても分かりやすかった。今とは風習や治安の違いはあるけども、笑のツボや感性はあまり変わらないのは何故か安心する。浦島子の話はとても笑った。こういったツッコミどころの多い昔話は何かあると思ったほうが良さそう。あと、日本霊異記に興味を持った。
0255文字
シマ
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夜は神の時間、昼は人間の。その境は神と人間が入れ替わる危険な時間だが、祭りの夜だけは人間が神とともに過ごす。それが律令制度の下での都市型社会の形成によって、変質したという。それがかぐや姫の物語にある。かぐや姫は月の都のお姫様で罪を犯したため地上に降ろされ、言い寄る男たちに無理難題を持ちかける。それに対し、くらもちの皇子は行ってもしない伝説上の蓬莱山への往還の物語をでっち上げる。異界である蓬莱山の否定。異界などないという意識と、ベースにある月から来たかぐや姫という異界幻想。この二重性は現在につながるという。
0255文字
ゆきんこ
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各テーマに沿った形で、古代文学のいろんな側面を垣間見ることができる一冊。知っている逸話から初めて知る逸話まで、興味深く読めたかと。何となく難しそうだな…とぼんやり思っていた世界が、思いの外、現代にも通じるものがあることに気づかせてくれる。不明瞭な部分が多いからこそ、いろんな解釈が生まれて、またそこから物語が生まれていったんだろうな…と思うと面白いな、と。
0255文字
れいまん
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著者のセミナーでサイン入りで購入したもの 勇んで読む。古代人は現代人と同じとか、出来事に対応する行為や、行動、考え方も同じという説はその通りと思う 古典をよむのは現代を考える事だ!
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晴
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あとがきで「入門書だから分量はほどほどにとか、だれでも知っている題材をとか、あまり刺激的なものは避けてとか、そのような配慮や忖度が入門書をつまらなくさせてきた」と語っているように、刺激的な筆致であるけれど、入門書という役割を逸脱していない(「入門」を標榜しながら読者を置いてけぼりにする本のなんと多いことか)。惜しむらくは、次のステップとなる本を薦めてくれない点だろう。
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とむ
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古事記、日本書紀、万葉集、日本霊異記などの古典の内容を紹介し、時代背景からの考察、その裏に隠された意図についてなどが分かりやすく論じられている。第一章の異界について、第四章の古代史のスキャンダルについてが興味深かった。
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