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人間裁判―朝日茂の手記

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Takao
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2004年1月19日発行(初版)。絶版となっていた『人間裁判〜死と生をかけた抗議/朝日茂の手記』(1965、草土文化)の再版。オリジナル版の脱稿は1963年3月18日となっており、11月4日の東京高裁判決の前。翌年2月14日には朝日さんが亡くなる。右遠俊郎『小説朝日茂』を読み、本書で書かれていることの背景はよくわかっていたが、朝日さんが病床で裁判闘争をおこない、運動を広げるために、病床で筆を取っていたことがよくわかり、胸に染みた。まもなく朝日訴訟提訴60周年(8月12日)を迎える。
0255文字
那由田 忠
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朝日さん生誕90周年の企画で、絶版となっていたこの本を復刊させたもの。なのでいろいろ付録があって関係者の語りが面白い。社会科の教科書には必ず朝日訴訟の説明があって、当時の日用品費月600円の内訳が載っていることも多い。パンツは年に一つなのに散髪は月一回、ちり紙1束、新聞1紙だ。結核で療養所の重症患者だったという肝心な話は知られていない。結局裁判は負けてしまうのだけれど、彼のささやかな願いは聞き入れられた中で、裁判闘争が続くんだよね。(そのことはこの本に書かれていない。)いろいろな事情を知って読むと面白い。
0255文字
ゆう。
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人間裁判と言われた朝日訴訟をたたかった朝日茂さんの手記です。生存権をはじめとした憲法の諸権利が、朝日さんのような重度の結核患者たちの命がけのたたかいの上にあること学びました。また、朝日さんの人となりが伝わってきて、運動は要求と共に人間としてもつながらないといけないなぁと感じました。
0255文字
kamakura
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朝日茂さんの教科書的扱いは、ひたすら気の毒な人、というものだが、実際は闘う人であり、熱意ある運動家だったのだと言うことがよくわかる。病気で生活保護だから申し訳ないという萎縮はなく、「人間らしく生きさせろ」というシンプルで力強いメッセージを発し続けている。裁判で負けても、実際は日本中の人たちと連帯して勝利している。現在、生活保護はダメ、国に迷惑を掛けるなの合唱の中で、再度思い出されるべき精神である。
0255文字
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