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星を掬う (単行本)

感想・レビュー
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mariya926
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母親に捨てられたという傷で苦しみ、しかもDVに合っている主人公。逃げる中で母親と暮らし始めますが...。色々とありますが、この母親は自分から介護施設に入ることで、子どもたちと沈んでいくのを守ろうとしていると感じました。一気読みでした。掬うという言葉がとても良いですね。
だんぼ

mariya926さん いつもありがとうございます。おもうようになりませんね。 それでも 全開だから いいよよ と伝えたいですね。

04/23 15:37
0255文字
高比良
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ネタバレ読み進めるのがなかなかしんどい内容ではあったが、最後は安堵の涙でページを閉じた。どうしても先に読んだ「宙ごはん」が重なってしまうが、進行する認知症、迫りくるDV、逃げ場のない閉塞感等々、よりヘビーな設定の下で描かれる母娘の葛藤、衝突、すれ違いを経て訪れる個々への理解と和解の物語からは、一段と強いメッセージ性が感じられた。タイトル「星を掬う」の背景が語られるくだりも秀逸で、冒頭では聖子と千鶴の二人だった「あの夏のドライブ」に恵真が加わった3人旅がいつか実現することを心から祈りたい。
0255文字
あやや
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町田その子さんの作品は、ほんわかしているような装丁で実はかなり重い。読んでいて途中で苦しくなった。『誰かを理解できると考えるのは傲慢で、寄り添うことはときに乱暴となる。相手を傷つける歩み寄りは迷惑でしかないし、自分を傷つけないと近づけない相手からは、離れること』人は寄り添いたくなる。だけど『個』の殻は守りたい。母娘と言えども、所有物ではない。みんなそれぞれの人生。ちゃんと歩み出せた千鶴、恵真、美穂が素晴らしい。背中を押した聖子さんは強くて素敵な女性。認知症になる前に一緒に生活して欲しかった。
0255文字
ちゅんちゅん
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ネタバレ星4つ。著者の作品には様々な問題を抱えている人が数多く登場する。それを追体験出来ることは幸せとも言えるが、今回も途中苦しくなった。最後まで逃げ切れればいいなと思っていたのだが、元夫が現れた時は恐怖で泣きそうになった。自力ではどうすることもできない子供以外は誰のせいでもなく、誤った選択の責任は自分でしかないと強く思ったし、赦しを求める行為も悪だという著者の「宙ごはん」にも通じる思いも再度受け止めた。 しかし、52歳で認知症。早すぎる。そして元夫からも完全に逃げられるのだろうか?ラストには不安が残る。
0255文字
はるか
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たくさん泣いた。感動した。それぞれ不器用な母娘の話。終盤の聖子の『いきなさい!』に号泣した。あそこで言えるのは母親だよね。物語を通して娘たちを大事に、聖子のやり方で大事にしているのがわかる。それが伝わってよかった。私も母親として自分らしく生きたい時が多々ある、『解放されたい』とよく思う。聖子の気持ちや生きざまが刺さりました。ちょっと羨ましくも思う。
0255文字
いくちゃん
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幼い頃に主人公を捨てた母に会わせるための伏線としてその手があったのかーと、ぽんと手を叩きたくなった(笑)。それにしても、正に小説に書いたようなDVのクズ元夫。なんとなくこの場面はあの場面に繋がる、と言った感じで先が読めてしまって、今ひとつ物語に入り込めなかったです。
0255文字
いゆは
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家族物は読者側も思う所あり抉られる感覚になる。終始恵真がムカついたかのは私だけだろうか。いや、千鶴と同様恵真も辛い幼少期を送ったのはわかる。でも、本当の子である千鶴にもう少し気遣いが欲しかった。千鶴を母聖子の居るシェルターにまで連れてってくれたのはありがたいが。そこには色々な事情の人間の寄り集まりだ。認知症を患う聖子はまだ認識が残ってるうちに千鶴と出会えたが千鶴との23年ぶりの出会いは最悪だった。千鶴は捨てられた気持ちが拭えず聖子は千鶴の為を思い家を出た。自分のための人生を歩む。それには責任がついて回る。
いゆは

掬った掌にはキレイな星ばかりではないかもしれないが、千鶴は聖子の側にいることに決めたのだ。

04/04 15:08
0255文字
まかろん
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ネタバレ『星を掬う』このタイトルが最後すごいしっくりきた。とても素敵な表現だし、もし私や親が認知症になってもキラキラした思い出だけを掬えたらいいのになとも思った。それぞれの感情を知るとぶつかってるのがもどかしくイライラしたり、色んな想いがあって苦しくなることが多かった。わたしのの人生はわたしのもの、千鶴がそう言えたのが強くなれたんだね、結局は自分の選択次第なんだよな、って思った。みんな幸せになってほしい。最後すごく色んな感情がこみあげた。
0255文字
ちゃんぱな
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52ヘルツも、この作品も、虐待や痛々しいシーンで読むのが辛くなる。 今回は主人公や、美保ちゃんの性格でイライラしてしまったのもあってか、あまり没入できなかった。人のせい、環境のせいにするなっていう教訓は得られた。若年性認知症、そんな都合よく思い出せたりするのかな?と疑問。
0255文字
ちかこ
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町田そのこさんの本ってすごく重いのにいい話が多い。 この話もまたどーしよーもないクズ男が出てきて怖かったけど 千鶴に救いの手が現れて良かった。
0255文字
くろっきー
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ネタバレまだ母ではないから娘視点に感情移入多めで読んでいた。この物語を読むと、母になるか、ならないかは人生で最大の分岐点になるんだとあらためて感じた。 母になったら自分の人生が生きられないのではないか。やはり若い間に色々な挑戦をしておくべきなのかもしれいと思ってしまったり…。 母と娘の関係性を考えさせられた。最後は好きという愛情表現を母にかけることができてよかった。
0255文字
読書家さん#p1QI56
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2〜3日で読了。この人の本は読みやすい
0255文字
Cheers!
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私だったら絶対に娘を捨てたりしない。自分の人生を歩めなくても。おかあちゃんを反面教師に子育てし、娘の頬だって抓ったりしない。本音は聖子のような生き方はしないのではなく、できないのだ。多くの人がそうだと思う。だから皆、聖子に憧れ大好きになる。読むのが苦しかった。
0255文字
nyan
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強く、たくましく、人に優しく生きていこうと思った一冊でした
0255文字
のり
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若年性認知症。
0255文字
たぬき
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ネタバレ2025.18冊目。町田さんは8冊目。母に捨てられ元夫からDVを受ける千鶴、両親を事故で亡くし過去の経験から男性恐怖症の恵真、家族から娘から拒絶されて仕事に没頭した彩子。そして若年性認知症を患った母聖子。それぞれのエピソードが途轍もない解像度で語られ、今までで一番重く読み進めるのが苦しい内容だった。先日娘を産んだ私にはハードすぎた。『許されようとする謝罪が、時に暴力になる』は町田さんが伝えたいメッセージなんだと思う。
ニコぴよ

町田さんの伝えたい想いの強さを表すには、これくらい過酷な不幸を凝縮しなければならないのだろうなと感じましたよ。確かに読み進めるのは、辛い作品。でも、こういう苦しみは他人事ではなく、ほんの少しの行き違いで自分も体験しうるものなのかも。もしそばに、そんな苦しみを押し込めた人がいて、声を出さずに泣いていると気づいた時、責めずにそっと肩を抱きしめられる人になりたいなと読後に思いました。

03/20 08:17
0255文字
麦茶
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初めての町田そのこ作品。読みやすくてびっくりした。娘がいる人は全員泣いてしまうのでは…??
0255文字
かな
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ネタバレ終盤の老人の言葉、加害者が救われようとしちゃいけない。被害者に求められてもいないのに赦しを乞うのは、暴力でしかない。がすごく心に残った。自分の未熟さや不甲斐なさを他人のせいにするのは自分を守るために必要なことだとも思う。けどその癖がついちゃうとそこからなにも成長できない、逃げてばかりじゃだめだよな、、自分と向き合いたくなる作品でした。
ニコぴよ

ワタシもその言葉が沁みました。謝られる側の気持ちを置き去りにした、謝ることで快感に酔いしれる『謝罪』ってあるなとも。許しを強要することが、さらに加害を加えることは実はよくあるのだろう。謝って許して大団円となるのは、軽微な仲違い程度の事なんでしょうね。

03/20 09:00
0255文字
マカロン
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大好きな町田先生の一冊。コンビニ兄弟をしばらく読み楽しんでから久しぶりの町田先生の本だったので、あまりのギャップに今回はしんどかった。心を最後の最後まですり減らしながら完読。登場したすべての女性の幸せを願わずにはいられない。
0255文字
腹 角田山
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母娘、親子、家族のあり方
0255文字
Emi Oyamada
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なんて悲しい、救いのない話なんだろうと胸が痛くなりながら読んだ前半。一緒に住む人たちの苦しみに触れたり、わかり合ったり又問題にぶつかって、主人公は少しずつ動きだせたのかもしれない。とてもよかった。
0255文字
ハノイ
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ネタバレ友人が彩子さんと似た状況で「まさか」がここにあり驚いた。 「自分の人生を誰かに責任取らせようとしちゃだめ」 「被害者に求められてもいないのに赦しを乞うのは、暴力でしかないんだ」染みる、肝に銘じる。 「不幸を親のせいにしていいのは、せいぜい未成年の間だけ」 身に覚えがある分多いに響く。 「私を衰退していく者として不平等に扱うことも私の人格を損ねるもの」「私の人生は最後まで私のものであり、私の意思によって始末をするのです」 お母さんには敵わない。 母に会いたい、話したい、側に居たい、と亡き今馳せる。
0255文字
okiyo2626
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本で描かれていることは、現実でもたくさんある。読んでいて、自分に何が出来るのかと心がぎゅっと締めつけられた。それぞれの親子の話を読みながら考え、自分も母親との関係を考えさせられた。 もう少し時間を置いてから読み直してみたい。
0255文字
麦
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ネタバレ幼少期に母に捨てられた千鶴。元夫からは金をせびられ、暴力を受けるという悲惨な現状から物語は始まる。ひょんなことがきっかけで母と再会したが、彼女は認知症により、記憶を失い始めていた。物語の軸となっている責任と人生。そして人生は誰のもの?という問い。 終盤の怒涛の展開に度肝を抜かれました。弥一の襲撃とさりげなく描写されていたやかんでの反撃。母に背中を押され、トラウマを克服しSOSを出す場面。極め付けは「私の人生だ!」という千鶴の啖呵。母に責任を求め、人生を周りに委ねていたからこそ、このセリフには痺れました。
ニコぴよ

弥一は千鶴の弱さに共鳴するように暴力を振るってたので、『私の人生だ』と告げた事で共依存という二人がはからずも乗っていたボートがしっかり破壊されて、互いのほんとの歩みを踏み出せたように感じました。確かに、グッときましたね♪

03/08 08:22
0255文字
蓮
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★★★★★ 母親の立場で、娘の立場で、それぞれ考えながら読んだ。 “私の人生は、最後まで私のものであり私の意思によって始末をするのです。あなたたちの感傷で振り回していいものではないのです。” そうだよね、その通りだと思う。 私もこう言う人間でありたい。 「星を掬う」…なるほどなぁ。
0255文字
ニコぴよ
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冒頭の一行の秀逸さが、流石の町田さん。母娘の関係が作れなかった4人が、暮らしを共にして過去をやり直すのではなくぶつかりながら前に進む。子供時代の健やかな愛着関係が持てないと、大人になり更に子を持ってからも確かな母娘の関係を結べないのだろう。『被害者に求められてもないのに赦しを乞うのは暴力でしかない』そう、許すかどうかは被害者が決めること。聖子は千鶴のツラさも理解してたから謝らない辛さを一人で引き受けていたのだなと思うと、胸が痛い。
0255文字
甘酒
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登場人物が何気に発する言葉がとても響くことが多かった ごめんなさいは… が突き刺さった 読んで良かった
0255文字
935(=^ェ^=)
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主人公千尋は幼い頃に母と別れた。それを母に捨てられたと思い、その事は心の傷として残りその後の人生の不幸は母のせいにしてしまう。母は娘を捨てることで娘の人生を守っていた。自身が受けた呪縛を断ち切るために。そして数十年ぶりに母との再会。それぞれ傷ついた同士のシェアハウスでの生活。更に傷つけ合いながらも他者を理解していく様子は家族関係、介護、DVなど現代社会の負の課題を、暗く陰湿にせず、すれ違いながらも愛と優しさが沁みてわずかな希望を感じる作品。「自分の不幸を親のせいにしていいのは未成年まで!」深い言葉。
0255文字
りさん
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ネタバレ安易に感想なんて綴れないと思う程ずっしりした話。「縋る」という言葉がすごく多く出てくるなぁと。 52種類の鯨クッキーで少し明るくなれた。
0255文字
cuz.
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自分の人生を、誰かのせいにしないで、責任もって生きること。あぁ…!と共感する部分はたくさんあったのに、このセリフを取っておきたいっていうのが出てこない。今の自分に刺さるところがあって、無意識に避けてるのかもしれない。タイトルが秀逸。ほしい本…かな。
0255文字
ススキ
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★★★
0255文字
いつ
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母親 千鶴 彩子さん 恵真
0255文字
andysean
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こじれてしまった親子関係が母の若年性アルツハイマーの中で徐々に修復されていく。お互いそれぞれの立場で過去を語っているので、それぞれの正義(言い分?)がよくわかる。小さい頃の家庭環境がその後の性格形成にも大いに影響がある。だからと言って結城の言うように「自分の人生を、誰かに責任取らせようとしちゃダメだよ」ということ。ごもっとも!わかってはいるけどなかなか抜け出せない千鶴。でもだんだんと心が解きほぐれていってよかった。
0255文字
at-sushi@進め進め魂ごと
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ネタバレ著者4品目。テーマは「母と娘」。DVにセクハラ、モラハラ等のトラウマを抱える闇深女達に加え、若年性痴呆に妊婦様、ストーカー男と、もうお腹一杯な不幸の詰め合わせセット。結城が指摘するとおり、千鶴や美保の歪んだ甘えがどうにもイラついた。 珍しく?誰も○なないハッピーエンドだったけど、弥一や岡崎のようなクズはむしろ○んで欲しかったなw
0255文字
髭剃粉
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ネタバレ主人公が再開した母親っぽい性格になっていい人生を歩む話なんだろうと思いつつ読む。認知症の母親が娘を逃がすために暴行を受けるシーンはそこまでしないとダメか?と胸が痛くなった。星を掬うという表現が素敵だ。ボケ始めた祖母もいつも同じことを繰り返すが、それが彼女にとっての一等星なんだろうか。老眼でスマホの地図が読めない母に苛ついていたが、老化していくばかりの母の尊厳をどうすれば保てるのかと呆然と思った。「刺を逆立てたハリネズミを抱いても傷つくだけだし、ハリネズミも刺したくないものを刺して苦しむ」
0255文字
くるみ
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重くて色々突き刺さったな。「人のふり見て我がふり直せ」じゃないけど、いつのまにか自分でしちゃってること、他人がしてるのみるとうわーって思うことあるよね。壮絶だったな、幸せってなんなのか……
0255文字
はるじん♪
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夫からのDV で、自分が死ぬか、夫を殺すかまで思い詰めた千鶴。そんな千鶴を救いだしてくれた恵真。恵真にも深い傷があり、それを救ってくれたのは、千鶴の母である聖子。でも、聖子は千鶴を捨てて出ていった。シェルターのような場所で肩を寄せあって生きる女たち。「わたしの人生は、わたしのものだ!」…なんて強い言葉。「大丈夫。あんたは、できる子だから」…なんて嬉しい言葉。どんどん遠くへ行ってしまう、抗いようのない現実の中で、星を掬うような日々を送るのは…幸せ? わからないな。
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tawarax
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親のせいにするのは10代のうちに済ましておけというセリフがあった。昔、自分の父親に、「子供の頃は容姿等、親のせいにしていいが、二十歳過ぎたら自分の顔は自分の責任だぞ」と言われた事を思い出した。顔には自分の培ってきたものが出るからだ。 自分の人生は自分のもの、その意識が大事。 と改めて思った。
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よーぜふ
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大切にしたくても、大切にしてこられなかった人は人を大切にする事が難しい。幼い頃の親との関係がいかに大人になるために大切なものなのか、を伝えてくれる本だった。 最近家族のあり方で衝突する事が多い今の自分には特に刺さって、過去1番泣いたかもしれない…。 難しい心の問題を、苦しい所まで具体的に言葉にできるのが凄いなと思いました。 町田その子さんの本を他にも読んでみようと思います。
0255文字
シュウ
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まあ面白かったが、元旦那と元同僚がクズすぎてもう… 対比で描くにしても、いろんな傷を抱えながら前向きに生きようとする女性達との落差が大きすぎて、そこが少し引っかかる
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