形式:単行本
出版社:中央公論新社
形式:ペーパーバック
形式:Kindle版
【2022年本屋大賞候補作】町田そのこ 2021年本屋大賞受賞後第1作目は、すれ違う母と娘の物語。小学1年の時の夏休み、母と二人で旅をした。その後、私は、母に捨てられた――。ラジオ番組の賞金ほしさに、ある夏の思い出を投稿した千鶴。それを聞いて連絡してきたのは、自分を捨てた母の「娘」だと名乗る恵真だった。この後、母・聖子と再会し同居することになった千鶴だが、記憶と全く違う母の姿を見ることになって――。
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mariya926さん いつもありがとうございます。おもうようになりませんね。 それでも 全開だから いいよよ と伝えたいですね。
掬った掌にはキレイな星ばかりではないかもしれないが、千鶴は聖子の側にいることに決めたのだ。
町田さんの伝えたい想いの強さを表すには、これくらい過酷な不幸を凝縮しなければならないのだろうなと感じましたよ。確かに読み進めるのは、辛い作品。でも、こういう苦しみは他人事ではなく、ほんの少しの行き違いで自分も体験しうるものなのかも。もしそばに、そんな苦しみを押し込めた人がいて、声を出さずに泣いていると気づいた時、責めずにそっと肩を抱きしめられる人になりたいなと読後に思いました。
ワタシもその言葉が沁みました。謝られる側の気持ちを置き去りにした、謝ることで快感に酔いしれる『謝罪』ってあるなとも。許しを強要することが、さらに加害を加えることは実はよくあるのだろう。謝って許して大団円となるのは、軽微な仲違い程度の事なんでしょうね。
弥一は千鶴の弱さに共鳴するように暴力を振るってたので、『私の人生だ』と告げた事で共依存という二人がはからずも乗っていたボートがしっかり破壊されて、互いのほんとの歩みを踏み出せたように感じました。確かに、グッときましたね♪
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mariya926さん いつもありがとうございます。おもうようになりませんね。 それでも 全開だから いいよよ と伝えたいですね。