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ウイルスと共生する世界 新型コロナアウトブレイクに隠された生命の事実

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かもみーる
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ウイルスはときに病気を引き起こし死に至ることもある。それが大きく表面に出ることで、人間にとって脅威だと思ってしまうが、むしろ共生してきた存在だったとわかってきた。生命の進化に寄与し、なんと胎盤哺乳類はレトロウイルスの存在があってこそ生まれたということだ。ウイルスとは何か、いつから存在したのか、生物学的にどう分類するのかなど、まだ明確でないことも多いウイルスだが、ウイルスなくして生命の進化はなかったという重要な存在のようだ。もっと謎が解き明かされていくことに期待したい。難解だったがなんとか概要は把握できた
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takao
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ふむ
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subabai
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”ウイルスとは”を様々な特徴を挙げながら解説する。生物学に明るくない身としては何度もページを戻りながら読み進めたり苦痛な面もあったが、ウイルスについてよく理解できた。ウイルスは3つのドメインの生物と共生することに非常に驚く。そしてそれら生物の進化に影響を及ぼすことにさらに驚く。 カプシドを持ち生物の遺伝子に依存する共生体。人が酸素に依存するようにウイルスも遺伝子に依存する。とても分かりやすい例えであった。 コロナワクチンとして摂取したmRNAワクチンも人類の進化に影響したとわかる日が来るのだろうか・・
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シマ
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COVID19を発症させる新型コロナウィルスのように、なんらかの病症を起させる攻撃性を持つウィルスは、ウィルスのほんの一部で、ほとんどは宿主との共生関係にある。共生により、ウィルスは増殖することが可能となり、宿主も〈宿主ゲノムを変化させるウィルスとの遺伝的共生により、細胞生物はウィルスの貢献なしにはできなかったであろう新たな進化を享受〉することになった、としている。これは感染によって広がる(短期で可能な)進化なのかもしれない。共生関係には攻撃・防御・適応・進化・増殖、無害・中立という三種が考えられよう。
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まーくん
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ウイルスが存在する意味、その本質を考える。ウイルスは生命なのか?代謝も自己破壊もないイウイルスは生物とは呼べないが単なる無生物でもない。ひとたび宿主に取りつくと、宿主の細胞を乗っ取り自らのコピーを作り増殖する。しかしウイルスは密かに一方的に攻撃してくるわけではない。宿主側の細胞がウイルスを招き入れてるようにも見える。著者はここに積極的な意味を見出す。ウイルスは宿主の共生者で、両者の関係は利他的のものと考える。親から子へ垂直方向にしか伝わらない遺伝情報を水平方向に、時には種を越えて伝えるウイルスの存在が⇒
まーくん

⇒進化を加速させたとする。著者は医学者で、ウイルスとは何かから始まってライノウイルスによる風邪からエボラ出血熱や今般のCOVID-19コロナウイルスまで各種感染症を網羅的に紹介していくが、門外漢には、お腹一杯になって辛くなる。図表が一枚もないのも素人には致命的で理解に苦しむ。カプシドの形状など図一枚あれば理解が早い。福岡伸一先生の日本語版序文が要を得てまとまっている。本文を読んでから一読するとより理解が進む。『地球上の生物は、進化をともにしているウイルスと、果てしなく深く共生しながら進化してきた』に納得。

11/16 11:40
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こけこ
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ウイルス=悪ではない。ウイルスがいるから人類をはじめとする生物が進化してきた。ウイルスから「共生」という難題を突き付けられた気がする。内容は専門的だが、わかりやすく書かれていて読み易かった。
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けぴ
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COVID-19, HIV-1, エボラなど危険な新興感染症の原因は、地球の人口が急激に増え、ヒトが自然界のウイルス宿主に接触する機会が増えた結果。COVID-19やエボラではコウモリ、HIV-1ではチンパンジー、インフルエンザでは水鳥。宿主には無害なウイルスがヒトには害を及ぼす。一方、哺乳類ゲノムには膨大な数のレトロウイルスが組み込まれていることが分かっていて進化と関連。胎盤形成にもレトロウイルスが関与しており、ウイルスが無ければ胎盤哺乳類は存在しない。ウイルスとは何かを理解するのに今までにない好著。
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☆ツイテル☆
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フライヤー
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Go Extreme
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ウイルスとは何か? 咳とくしゃみが感染を広げる 細菌を食べるウイルス 子どもを標的にするウイルス 細菌vsウイルス 思いがけず起こる麻痺 致死的なウイルス 全米を襲った疫病 潜伏するウイルス パンデミックの脅威 手段を選ばないマキアベリ的ウイルスからの教訓 人畜共通感染症 気まぐれなウイルス 肝臓を壊すウイルス ありのままの肖像画 リリパット(小人国)の巨人 ウイルスは生きている? 恐ろしいウイルスと好ましいウイルス ウイルスと海洋生態系 ウイルス圏 胎盤哺乳類の起源 生命の起源 第4のドメイン
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やいっち
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10年前の「破壊する創造者――ウイルスがヒトを進化させた」も傑作だったが、本書は更に深化している。福岡伸一氏が誉めるのも納得。索引や図版が皆無など、門外漢にはやや不親切な作りなのが惜しい気がする。筆者によるウイルスの定義は首肯できる:「ウイルスは細胞生命体ではなく、カプシド(ウイルスゲノム を取り囲む タンパク質 の殻のこと)をコードする遺伝子の共生体である」
やいっち

「RNAウイルスはRNAワールドで進化したRNA自己複製因子の共生体として生じたのではないかと私は考える。その後、生命が3つのドメインに進化していく中、ウイルスは細胞生物のドメインと共生しながら進化と多様性を続けた。生命の系統樹の起源と多様化の中で相互作用的で創造的な役割を果たしてきたのだ。その役割は、今日でも地球規模で続いている。」

12/19 15:01
やいっち

ライアンによるウイルスの定義に僭越ながら強く納得。ウイルスを半端な存在と見るのは、植物を花粉の状態で判断しているようなもの。花粉は地表に落下しやがて開花する、そうしたライフサイクルの一段階を呈している。ウイルスも、生物の遺伝子に依存し、共生することでライフサイクルを全うする。

12/20 11:15
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Tetsuji Yamaguchi
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