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金融庁戦記 企業監視官・佐々木清隆の事件簿(Kindle版)

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メタボン
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☆☆☆☆ 綿密な取材とインタビューにより構成された金融事件史。労作。大蔵省時代の官民癒着から始まり、損失が膨らみ取り返しのつかない粉飾に手を染める企業の実態、投資の錬金術のライブドア、村上ファンドの黒歴史、最近では顧客から預かった意識のないビットコインの呆れる実態、まさしくネズミ講と同じレセプト債など、読み応えのある内容だった。
0255文字
よしたけ
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異色の官僚佐々木氏取材から、バブル崩壊後金融史(損失補填、ライブドア、村上ファンド、オリンパス・東芝不正会計、消えた年金、仮想通貨消失)を回顧し舞台裏覗ける稀有な一冊。同氏は模範解答出す「過去問行政」官僚と異なり、縦横無尽に駆け回りフロンティア開拓する「変異型」官僚で、The霞が関の大蔵省から新興官庁の金融庁に飛び出したから輝けた。国際機関誘致や規範作りで後進我が国にて、同氏が政治家動かし監査法人監督国際機関を誘致した逸話は興味深かった。霞が関には今後も異端児を取り立て世界を先導する行政を目指してほしい。
0255文字
だいきとかずき
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佐々木氏は風貌も独特であり、彼の当局卒業記念の内容であろうと想像して読みました。記載内容もこの30年ほどの金融機関を取り巻く歴史と当局対応が記載されており、金融機関の歴史を振り返る意味でも確かにそういった事件があったと思い出しながら読めました。個人的には佐々木氏どうのというよりも、当局の思考が理解できる内容であり、一読も良いかと思いました。
0255文字
Taka
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(2022/45)金融庁が発足して20年か。財務省(大蔵省)では傍流と見られながらも、水を得た魚のように検査や監査、また制度設計などに取り組まれた佐々木氏の行政官としての記録に重なる。有名事件ばかりが登場するからか、内容の割に極めて読み易く、また楽しい。実際に知っている人の名前もチラホラ登場して、そんなことが起こってたんだ、と恥ずかしい野次馬根性も見え隠れ。
0255文字
サトシ@朝練ファイト
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TVコマーシャルで有名だったかの「ゴルフ場会員権流通センター」に査察に入った人が主人公。と言うよりかは、日本経済の裏面史か。時代を垣間見るようでとても面白かったです。
0255文字
ひろ
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金融庁の成り立ち、佐々木氏の財務省での独自キャリア、定期異動の日本の官僚に対して専門性の高い海外当局、国際金融当局の誘致、規制が緩い仮想通貨業界 佐々木氏だけにフォーカスというより著者のこれまでの取材対象がベース
0255文字
toshikit
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省庁の動き方、縦割りがよく分かる内容。前半は実務者として具体性があり、後半役職が上がるにつれ、やや抽象度が高い(佐々木氏の目線でなくとも…)という内容。
0255文字
おとしゃん
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大蔵省から今の金融庁に移り変わるまでのこの30年間ほどに起きた時間を、佐々木清隆という人を通して描いたノンフィクション。国家1種らしからぬおしゃれ番長的な風体からジローラモとあだ名されているらしいからそれ以外はまあ普通の役人の範疇を超えていない気がした。ただ、特定の個人がどうこうしたというよりも、さまざまな金融不祥事に対し当局がどのように対処し、今の規制や統制ができたかの背景のわかる資料として有意義だった。 統制と保護とのバランスの難しさ。
0255文字
kodanuki
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等身大の1人の官僚の経歴として、誇張するわけでもなく限界を隠すわけでもなく非常に好印象が持てる作品。日本の金融業界の国際競争力が低い理由として監督官庁の本質的でない監督とそれの対応を主要な業務とする業界の人材のガラパゴス的なネイチャーが一番大きな理由と思うが、この佐々木さんのような官僚が増えれば日本の将来も明るいかもしれないと思えた。業界のゼネラリストが限界なのだから、監督する官僚もゼネラリストでは無理という当然な話。
0255文字
天切り松
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金融業界は跳梁跋扈。受験エリートだけでは太刀打ちできない。P.O.957は印象にあった。
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mmm
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一つ一つの事象の転結が今一つの記述。 佐々木氏の行状記というよりは金融行政の霞が関らしいタコつぼ状態の記述が中心。笑えた。
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