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言語が消滅する前に (幻冬舎新書)(Kindle版)

感想・レビュー
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銀雪
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千葉さんのサイゼリヤメニュー表記の炎上を受けてからこの本を読むと、このひとはほんとうに「言葉」を大切にしているんだなぁと感じた。『勉強の哲学』『中動態の世界』はいずれも買っていたけど積読で、それらを読んでから読んだほうが良かったかも。國分さんの住民運動の本は読んでいたので、懐かしくなった。「詩」についてのカルチャー、勉強して「キモく」なること、法的な責任の話や「正義」の話、セクシャルマイノリティとクィア・ポリティクスの本質の話が特に興味深かった。
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spatz
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哲学者の名前では一番よく出てくるのがアレントでした。正直わかりやすく語ってくれてるんだろうけれど、わかりやすくないです。中動態。受動態と能動態の中間?みたいのが歴史的に存在したんだけど、今は無くなっちゃいました、という説明から始まる文法論。文法、から文化論にひろげてくれるのはわかりやすくて面白い。語学の奥深さ。國分さんの研究分野なので本を紹介する形になってます。ギリシャ語?を習いにいくのがものすごく楽しかった!てところから、学ぶこと、についての思考。研究てことばが嫌い、勉強て言葉が好き、とか。
spatz

哲学は永遠の憧れなのですが・・・やっぱり憧れのままで終わるのかもしれないと思わせる本でした。千葉さんは好きです、小説家としての。えぐいけど。

06/09 20:52
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みい
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メモ。①外国語の文法を勉強することは、母語では意識しなくてよい規則の体型に意識的になるということ。②言語の他者性を通してリアリティに触れる経験は外国語を学ばなければできない。言語は直接的情動に対して距離をとるため、言語的介入により、ホットな状況に対してクールな距離をとれる。
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じろう
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千葉の「現代思想入門」という本を探しに行ったがなかったのでこれを買ってみた。(バンコク紀伊国屋なのでない本が多い。)国分さんの本は一冊読んだがよくわからなかったし、千葉って古谷経衡をちょっと頭を良くした風にしか見えない。推理小説の新刊は読めば古本屋に売るようにしているが(本が高いのでバンコク住まい日本人に読んでもらいたいのと一件しかないバンコク古本屋が潰れずにいてほしいから。)この種の教養本はあまり売らない。しかしこれは即刻売ることにした。
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チェリ
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よく分からなかった。「権威主義なき権威」の様な半固有名詞がよく出てくるがそれらの説明が無く、また検索しても出てこない。twitter , instagramの流れで文章ベースのコミュニケーションが低迷しているという指摘も少し古い。(この対談自体数年前なので仕方ないが)エビデンス主義への批判も気持ちは分かるが、「気の力でガンを治します!」というところと、エビデンスに基づいた医療を行うところのどちらが信頼でき、実際に効果的な治療を行えるかという確率論の話でしかないかと。
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たっきー
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ネタバレ千葉雅也は人間の考え方には言葉の仕組みで縛られている部分があるから文法には思想的な意味があると言う。千葉にとって言語は物質であり意味を伝えるために効率よく使うのが苦手だというのは分かる気がする。國分功一郎はエビデンス主義の背景に言語コミュニケーションの価値低下を見る。20世紀思想の新たな段階に「言語論的転回」があり言語への意識がまずあったが、21世紀になり人間はもはや言語によって規定されていないとアガンベンは言った。國分は動物化だという。千葉は言語が直接的満足の延期であり簡単に言えば我慢だというのに納得。
たっきー

2人は言語が醸成する空間の多元性を作り出すことが必要だと考えている。重層的な時間の復活を目指しているがその原因が空間の多元性の消滅にあると國分は言う。人間は言葉で現実を織りなしており言葉というフィクションのレイヤーで包むことで人間は生きていくことができると千葉は言う。言葉は人間の固有性、複数性に絡んでくると文系抑圧や言葉の軽視に警鐘を鳴らす。國分は真理とレトリックの綱引きの中で言葉を磨いていくことの大切さを訴えていきたいと最後に述べている。

04/24 19:02
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コミジ
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二人の対談ですが、思った以上に読み応えがありました。特に「心の闇」の機能性、「主体化」の概念等今の時代に哲学をする面白さに誘ってくれているようでした。
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YASU
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「言語の消滅」とはつまり隠喩や多義性の衰退であり,それはSNSの普及によって進む.言葉による丁寧な説明よりも直接情動に働きかけるコミュニケーションが幅を利かせる.他方にはエビデンス主義の氾濫.行為を私的責任の下に裁断する思考.そうした現代への警鐘を鳴らす.まあ,いわゆる文系・哲学界の旗手たちとしては,こうした危機感は正論であろう.
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金城 雅大(きんじょう まさひろ)
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哲学界の俊英二人が現代の危機の核心に迫った対談本。両者の著書を読む際の補助線としても使えると思う。 『勉強の哲学』をまた読み直してみるか。
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チルいのが好き
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『言語が消滅する前に』を読んだ。やっぱりこの2人は面白くて楽しそう。 動物化のイメージがとてもクリアになった。意思は存在するのか、民主化のパラドックス、エビデンス主義の前史、いつも通りとにかく勉強になる。 哲学者の相関関係整理にもなる。 ソクラテス、プラトン、デカルト、スピノザ、カント、ヘーゲル、ニーチェ、ベルクソン、シュミット、ハイデガー、サルトル、、アレント、ドゥルーズ、フーコー、ラカン、デリダ、ジジェク、アガンベン、アズマン。 確かルソーとウィトゲンシュタインが出てこなかったような・・・。
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tanikenn
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とても共鳴できるところと、なんだか全く理解できないところの往復。不勉強を恥じる。アガンベンさんを読んでみる?ハードル高そうだなあ💦
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わし
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胡適
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これは否定神学の復権を希求するような本だ。まあこうなることは予測できたけどね。
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落伍者
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言語について新しい知識をかなり得れました。
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yutaro sata
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お二人の言語に対する愛が溢れている。熟成。長い時間をかけての思考。個人的には「勉強には中動態的な良さがある」が好きでした。
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