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黄昏のベルリン (創元推理文庫 M れ 1-5)

感想・レビュー
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KAZOO
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この本は、最初に単行本で出版されたときにかなり入れ込んで読んだ本でしたがかなり忘れていました。その10年近く前にドイツにいたことがあったので、東西ドイツの状況などをよく書かれていると思いました。主人公(日本人とドイツ人との実は混血児)の生い立ちを探していくとともに国際的な陰謀のようなものに巻き込まれていきます。やはり連城さんお得意の目くらましのような込み入った感じの場面が多く楽しめます。
0255文字
non
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 23-165:ナチス、ヒトラーから40年。区切りなく綴られるバラバラの場面が繋がり真相へ。何事かをなそうとする時のその(組織の)行動手段。無関係だと思っていた歴史への関わり「運命なんてなくて私の人生があるだけ」
0255文字
hirayama46
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東西ドイツが分裂していた冷戦時代のお話なので、いま読むと設定としてややとっつきにくいですが、改行せずに場面転換される極めて密度の濃い文章も読みやすくはなく、なかなかハードルが高い物語ですが、それを補って余りあるめくるめく展開はかなりすごい。連城三紀彦作品の中毒性……。
Eiichi Hara

中毒性高いですよね〜。粘着質の文体がヤバい。

07/16 17:55
hirayama46

何しろ濃厚なのでそんなに続けては読めないのですが、長く読んでいないとそろそろあの文章が味わいたいな……となります。

07/17 20:01
0255文字
染
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自分の出生の謎を追っていたらだんだんナチスに関わる陰謀に……というのを主人公だけではなく陰謀に関わる(あるいは関わってしまった)人々の視点を切り替え切り替え、話が進んでいく。 ……が、視点人物の切り替えが独特過ぎて読みづらい。 内容としても途中の盛り上がりはそこそこな気もするけれど、余韻を残す終わりというよりははぁ?となってしまう終わりに感じたし、自分には合わなかった。
0255文字
Eiichi Hara
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「男女の情念×殺人」というイメージが強い作者なので、ナチスやら東西冷戦やらが出てきて驚きました。こういうのもあるんだ。でも、ところどころ強引ながら目眩くプロットはいつもどおり。そして流麗な文体がプロット上の力技を感じさせないのもいつもどおり。名人芸を味わう読書の愉しみ。
0255文字
genta
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ネタバレベルリンやパリの情景、登場人物の心理描写、叙情的表現の重層に圧倒される。アオキがナチ信奉者組織の綿密な計画に巻き込まれていくのはサスペンスに溢れていた。予想はしていたもののやはりその出自は唐突で、それで全てが繋がるのだが最後にまだ仕掛けが。青木は日本で元恋人と何事も無かったように暮らしていくのだろうか。
0255文字
しましま
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ネタバレ…新年早々、キョーレツなものを読んでしまった…1989年11月9日のことは、今でも忘れ難い。その前年に書かれた本書は、青木が「彼」の息子だというのは割と早く予想できたけど、最終章の陰陽逆転には「ああ…、連城作品だなあ…」と呻いたねえ✨床を踏んで立ってた筈の自分が、気がつけば天井を踏んでいた、あの独特の感覚。…やはり連城さんは凄まじい😍青木の出生より何より、そのことにクラクラしたよ~♡
0255文字
夏子
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東西時代ドイツを舞台にしたミステリー。 当時の雰囲気が伝わってくるような重く暗い感じが良かった。
0255文字
Patrinia
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ネタバレ《エルザに捨てられたブルーノは国境を強行突破する。絶滅収容所で終戦を迎えた日本人の赤ん坊と告げられた青木はエルザに導かれるままパリへ飛ぶ。一方ナチ幹部だったマルトリビーは一本の電話をきっかけに再び逃亡するが黒い影は近くに迫っていた。胸の傷、東西ベルリン、過去の罪、ドイツ悲願のための嘘と真意が分かつ各々の白い線を跨ぐ》青木の出自は驚いた。強制送還だろうと思ってたので。そりゃ血眼になりますわな。エルザの愛がどちらに傾くかも結構手に汗握って読んだ。一方通行のトリックも暫く忘れられないくらい衝撃だった。
0255文字
songbird
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☆☆☆ 主人公の青木がいったい誰の子供か、判明する前に見当はついたけど、どれだけ血の呪縛なんてものにこだわっているのかとも思った。
0255文字
コーヒー豆焙煎中
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ネタバレ出足がやや重めなこともあって乗るのに時間がかかってしまったが、中盤以降は一気読み。とにかく話の転がし方が巧みで、手垢がついたナチスネタだが飽きさせない。 プロットの変転に合わせた人物像の変化の見せ方も抜群に上手い。最初は独善的なアメリカ人だという印象だったマイクが、ナチスとしての表情を見せた場面ではゾワリとさせられた。出番は少ないがエルメリヒ老夫人廻りの描写も絶妙。 ここまで捻った物語だと荒唐無稽になりがちだが、そう感じさせない筆力と語り口の上手さが素晴らしい。
0255文字
ゾロりん
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なかなか面白かった。古い本だけどあまり違和感ないのは僕自身も年を取ったからかな。連城三紀彦はあんまり読んだことないからこれこら読んでいこう。
0255文字
stobe1904
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【ミステリランキングを席巻した歴史スリラー】著者には珍しい海外を舞台にした作品。ドイツが東西に分断されていた冷戦時代に日本人画家青木が巻き込まれたナチス時代の謎とは…。壮大な騙し絵を丹念な筆致で叙情的に描くスタイルはこの作品でも健在。極端に改行が少ない実験的な書きっぷりは読みづらさを感じる場面も多々あったが、この作品の良さが損なわれることはなかった。東西ドイツ統合直前に書かれたことには時代的な意義があったのかもしれない。★★★★★
0255文字
よよ
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鮮やかなどんでん返しに呆然とした。このような歴史に基づく壮大なテーマを扱いながら、それにふさわしい壮大なトリックを仕掛けられるとは、お手上げです。
0255文字
コチ吉
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最初注意して読んでいかないと、誰のことを語っているのか分からなくなる。解説の山田さんの言う映画的手法だ。青木の出世の秘密とエルザの目的が明かされて一つになった時、眩暈を覚えた。この物語が二律背反の中で揺らぐ人々を描いており、読み手はいつしかその黄昏から闇の中へ引き摺り込まれてしまう。エルザとはワーグナーのローエングリンのヒロインに擬えているのだろうか。
0255文字
geshi
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連城にしては珍しい国際的謀略ミステリーと思って読んでいたら、とんでもない所まで連れていかれた。海を越え立ち位置も違う人々の物語が段落を区切らずに変わるのにちょっと戸惑うが、映画的手法として映像が目に浮かびやすい。その幻惑感も加わって、東と西、被害者と加害者、様々な境界線が一流の騙しによって揺らぎ、全ての探偵行動が覆される大がかりさに見合うだけの途方もない大風呂敷が炸裂する。この作品がベルリンの壁崩壊の前年に書かれたという事実も含めて、時代の黄昏に包み込まれる。
0255文字
ココンブレ
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★★★★☆
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HANA
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冷戦時二つに分かたれたベルリン。元ナチと反ナチ、ホロコーストの加害者と被害者。日本人と外国人のハーフが出生の秘密を探るというのが大まかなストーリーであるが、物語は群像劇の趣を持ち様々な人間が立場を越えて入り乱れる様はまさに「黄昏」の題名に偽りなし。著者の小説は登場人物の心情に分け入った物が多く、斯様な国際謀略小説は珍しいけどいやコレ凄い。登場人物の立ち位置が昼から黄昏を経て夜になる様に感じる上、物語の最大の謎「主人公の出生の秘密」がまたとんでもない大仕掛け。でも物語の底にある物は著者らしいと感じるなあ。
0255文字
ユコリン
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またしても凄い所まで連れていかれてしまった。何が真実で何が嘘なのか。ここまで作り込まれていると、もう身を委ねるしかない。あの壁のあった時代、こんな物語が本当にあったかもと思わせる力業も、緻密な描写に裏打ちされて迫るものがありました。連城作品の未読作を読める幸せを感じました。
0255文字
Washoe Takumi
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“彼の足は国境線を踏んでいる。それが夢の中と同じように永遠にどこまでも伸びているのがわかる。彼の体の中にも同じ白い線で、それは永遠に続いている。彼の体を二つに分けて。その国境線を、だが、とうとう今、自分は越えようとしている。彼は一歩を踏み出した。その足を深く霧が包んでいる。ベルリン、午後九時十二分。”
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ほたる
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一体どういう謎が提示され、どういう真相に辿り着くのだろうと心躍らされながら読了。やはり男女の情愛への切り取り方そして切り込み方が凄まじく巧く、全身を痛みで突き刺してくる。連城版ボーイ・ミーツ・ガールとでも呼ぶべきなのか。まるで映画を見ているかのよう。
0255文字
ツバサ
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半分くらいで集中力が落ちました。場面転換の仕方や登場人物の個性が合わなかった。
0255文字
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