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平家物語 犬王の巻 (河出文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
47

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金谷
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ネタバレ☆☆☆☆ 映画があまりにも良かったので、解像度上がると聞いて原作も読む。面白い文体。まつり縫いみたいな、でも疾走感はある。淡々と進んでいくと思えばいきなり加速したり。映画と原作で補い合ってる感じがあって、読めて良かった。友魚友一或いは友有はひたすら犬王を語るためだけに人生かけてんなぁ…。この原作だけではぐぬぬってなってる犬王が分からないけど、迎えに来た紫雲をちょっと待って、と朋のために待たせちゃう犬王がいるし、映画では物凄く年月かけてるけどちゃんと再会するし。
0255文字
よきし
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平家物語を歌い継ぐ琵琶法師「友魚」と猿楽師「犬王」の物語。語り調で行きつ戻りつ重複しつつゆるゆると進みつつも、後半は一気呵成に突き進んでいくので興に乗るとするすると読める。壇ノ浦、三種の神器、芸の道、魔との契約と盛りだくさん。室町という時代設定まで含めていろいろ感慨深く読めた一冊だった。
0255文字
うにゃにゃ
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ネタバレ友魚の物語としてみると衝撃のラストだった。犬王が無事に迎えに行ったと思いたい。
0255文字
中華三昧
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面白かった。テンポよく読めた。
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みすえこー
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ネタバレ映画を観てまんまと原作を購入。原作と映画でやや話の順序が違ったが、原作の方が、語り口がイメージしていたテイストに近くて、物語に入り込めて満足できた。一方で、魅せ方や音にまつわる演出はやはり映画の方が圧倒的で、「平家をやらない」と決めた後の犬王の舞台なんかは映画の方がゾッとした。 友一の兄者こと谷一は原作では名前も出ないとは。良いアニメ化改変だと思った。
0255文字
もけ
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映画がすごく良かったので原作も。読んでみると映画と原作は互いに上手く補完しているのがわかった。両方体験すると味わい深い〜。文体が独特なので面白い読書体験でもあった。「平家物語」自体は急いで観たアニメでしか知識が無いのでいずれ平家物語も読んでおきたい。いや〜それにしても映画よかったな〜!
0255文字
羽田
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映画から原作へ。映画は友魚と犬王の関係や二人のビジュアル、ライブシーンががっつり描写されているけど、原作はこのへんは実にさらっとしてる。「犬王」の語り部である友魚のほうに軸足がある印象。ちまちま読んでいた平家物語が、語り部に語りつがれる物語になって、ついに終わってしまった。
0255文字
菊川ねこじ
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この原作にしてあの映画!よーまとめて、原作を超えたエンターテイメント。いいものにしてくれてんなぁって感じ!今の時代にこういうものが見れてよかったナ。
0255文字
きゅう
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映画『犬王』が面白かったので原作も読んでみることに。独特な文体に最初戸惑ったものの、リズム感のある「語り」にだんだんハマっていきました。映画だけだとわからなかった部分が詳しく語られていたり、ちょっと違う展開の仕方をしていたりで、作品の世界にさらに深く入り込めたような気がします。犬王と友魚、二人の主人公の関わりは原作ではかなりあっさりめだなあと思って読んでいたけど、最後の最後でやはりお互い無二の存在なのだーー! とぎゅんぎゅんしました。これからもう一度映画を観てきます!
0255文字
ぷくらむくら
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跳ねるような文体・文章にびっくり。連れて行かれる風景にどきどきした。
0255文字
zui_zuzui
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映画を見て原作があることを知り手に取った本。前情報なしに映画を見て、わからなかった箇所の補足部分がたくさんあり映画の解像度が上がった。ラストの犬王の一言がとても好き。
0255文字
ももねこ
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ネタバレ湯浅監督で映画化!と知り、そこで初めて伝説の能楽師犬王、琵琶法師友魚を知りました。一回目では理解できず二回読んで、さらに映画のダイジェストを見ました。歌、動き、これがあの時代の能!!なぜに現代にはその存在すらも跡形もなく消えているのか。。。作者の古川日出男さんは同じく福島県出身。他の作品にも出会いたいです。
0255文字
S
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映画を見て読んだ。原作は結構あっさりしてるのね。
0255文字
ホンドテン
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所有(電子版)、ご多分に漏れず古川初の映像化作品(ラジオドラマはあった)との比較のため。ロック的文体を想像していたら、読了まず思い出したのは折口(1939/10)だった。
0255文字
ぱぴ子
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わかっていたけど映画と違う。設定も違う。映画はエンタメに寄せてわかりやすい設定と話になっていて、小説は凝った設定と話になっているが、とても読みやすい文なので難しいとは思わずスラスラ読めた。また、映画と違うところもあるが映画で説明されなかったことが描かれているので、映画の補足としても役立った。
0255文字
モリヤマ リン
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読了。映画『犬王』がとても面白かったので、原作も読んでみようと思って手に取った。こちらもとても面白かった。質素感にあふれた文章で、まさに「走る、疾る」物語だった。
モリヤマ リン

「質素感」てなんやねん。「疾走感」の間違い。

06/25 15:13
0255文字
MOONIN
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ネタバレ数年前に借りて読んだんだけど内容を忘れたので、映画見た記念に買った。こんなアッサリした話だったか…犬王と友魚の交流が具体的にはほぼ何もない!映画はかなり膨らませてたのね。 映画と原作合わせて一本として捉えた方が良いかもな〜。
0255文字
mint
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最高に面白かった。繰り返される独特の語りにぐいぐい引き込まれていく。映画を先に観たが、これは原作と合わせてより面白さが増す。室町時代に活躍したといわれる猿楽師と、琵琶法師の2人の物語…2人とも持たざる者として育ち、声なき者たちの声を拾い、彼らの存在を、自分たちの存在を歌いあげ生を昇華させていく。能は鎮魂と弔いの芸なのだという事が初めて肌感覚にしみ込んだ。平家物語も読もうと思った。
0255文字
熊尾はなつ
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ネタバレエッ!?なんかスッと斬られてて…エッ!?と思ってたけど最後の最後の犬王の台詞が良すぎた…朋…ラストは平家はちょっと置いといて犬王と友魚の物語って感じで…良い…。「腕塚」良い…殿の右腕…と思いきや味方にポロポロ斬られちゃった皆の腕を集めて塚に…。テンポが独特で、時々混乱した。今が次の段階のその段階の…今どこ!?みたいな。謎の読みにくさ。でもこれがTHE口伝えって感じで良い。ノンフィクションぽい。そんでもラストはあの犬王と友魚の最高フィクションで終わって良かった。生き急いで泳いでいった最後にもう一回、朋!!!
0255文字
スゲ子
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映画の予習。題名「平家物語」だけど源平合戦から百年後の話でアレ?って思ったけど、「平家」の「物語」を収集し、語り、唄い、踊り、伝え、やがて為政者によって「定本」が作られる、という話でまさしく『平家物語』でした。その定本から排除された者たちが主役。父親が魔性と契約したために異形の姿で生まれた犬王。踊りをひとつ極めるたびに身体をひとつずつ取り戻していく…って芸能版「どろろ」!1番好きなとこは琵琶法師の怨霊たちが親からも見捨てられた幼い犬王を可愛い可愛いってめちゃくちゃ祝福してるとこ!なぜか知らんけど泣けてくる
スゲ子

映画はなんかクィーンのコンサートみたいになってた!ちょっとクィアな感じとか。劇中劇は映画だけではわかりづらかったので原作読んでおいてよかった…少年犬王が異形の姿で京の街でハチャメチャしてるのがおもしろくて(動物に懐かれてるのもかわいい)後半美しい身体を手に入れて権力に近くなっていくのが寂しかった。もっと少年時代見ていたかった〜。あと世阿弥も琵琶の家元も犬王の兄たちもいがみ合ってる風じゃなくてアーティストとして素直に賞賛してるの良かった。犬王の父親除く!

06/19 01:17
スゲ子

それにしても今年入ってからアニメ「平家物語」と大河ドラマとこの「犬王」で計3回も安徳天皇が入水するとこ見ちゃったんだけど…どれも趣きが違う辛さがある…なんなの2022年!みんなそんなに平家物語が好きだったの!?ちなみに「犬王」では神器が入った大きめの箱に安徳天皇をくくりつけて海に落とす、という今までにないやり方でイヤー!かわいそう!って思わず目を閉じてしまった。

06/19 01:21
0255文字
ありさと
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あー古川日出男だった! 映画観ながら感じていた古川日出男文体そうそうこれですよ最高!
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み
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ネタバレ映画を先にみたから、ずいぶんあっさりした原作だったのだなあと思った。犬王はどんどん美に近づいていくのだが、映画ではあえてそこに拘泥しないのだと脚本の方がインタビューでこたえていた気がする。
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伊坂
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映画の犬王が好きで2回観て、この原作も読んでやっと消化できた感じ。何をどう考えたらこれがあのロックフェスみたいな映画になるのか分からんから、映画の監督たち凄い。映画だと実は歌詞が聴き取りづらくて分かりづらかった「腕塚」や「鯨」がどういったストーリーなのかが分かって良かった。一番のお気に入りは腕塚。サントラで曲聴きながら読んでたから映画のおさらいみたいになってた。
0255文字
ハイちん
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映画を観て興味が湧き、情報の捕捉として読んだのだが、捕捉どころかひとつの小説としてとても面白かった。解説にもあったが文体が素晴らしかった。映画では「パフォーマンス」として扱われていた友名と犬王の「芸」が、歯切れの良い文章で構築され「物語」として僕の前に現れたときの衝撃。文章も芸のうちだったんだと感心した。そしてこの小説をあんな感じの映画にしたのかという別の衝撃もあった。すごい解釈だよなあ。
0255文字
はひへほ
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映画を見てから原作はどうなってるのか気になって読んでみた。映画で読み取りきれなかった箇所の理解程度のつもりでいたが、筆致が心地よく、文章なのにリズムを感じていた。映画の脚本との違いもまた面白かった。
0255文字
neko
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文章がすっとんでいた。とても個性的な文章だったけど楽しく読めた。平家物語もトライしてみるかな
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ぶるこ
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映画を見る前に読みました。文章のスピード感がすごい、疾い、疾い!駆け抜けてく爽快感。そして友魚と犬王の友情が泣ける…映画を観た後もまた読みたくなる…平家物語もちゃんと読みたいなと思いました!
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麦子ちゃん
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まずアニメ映画を頭を空っぽににして観に行き、受けるべき衝撃を受けれるだけありのままに受け、興奮のままにこの原作小説と『平家物語』(私は角川文庫の初心者向けのものを読んだ)を一気読みして知識をだばだば脳内に流し込み、そしてそのままその足で再び映画館に赴き、得た知識によって広がった視野をもってして映画に臨むと、もう、ほんとーに「犬王」が楽しくなる。二度目の鑑賞ではあらすじを知っているとか関係なしに、ものすごく深く作品にのめりこむことができ、聞こえるべき音も見えるべきものももっとずっと聞こえるし見えるようになる
0255文字
ランラサ
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劇場版視聴後に読み始め、読了。劇場版の前後に読んで理解が深まる作品。平家物語と聞いて難しい本かと思ったが、章も短くサササッと読みやすかった。
0255文字
まさみ
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私の好きな古川日出男だった!!!!和製アラビアの夜の種族ともいえる文体で入れ子構造になった物語に名作の真髄が受け継がれてる。友魚の母親が成仏するシーンなどユーモアが散りばめられてくすりと笑える。不遇な生まれを明るく逞しく克服する犬王と琵琶法師の友魚の友情が、掘り下げられてこそないが外枠から想像をかきたてる書き方でよかった。確かに芸能版どろろ。自分は歴史や能の知識はないが、文体のバイブスが快感で楽しめた。直面の章で犬王が面を外すシーンが好き。異聞として語られるラストのセリフにぐっときた。
0255文字
ロッカ
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どうしても映画が気になる。 尊氏、義詮、義満の関係性。
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kohei1813
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本作を読み始めたが、今日先に映画の方を見てしまった、出来が非常に悪かったので、改めて原作の残りを大急ぎで読んで納得できた、映画の出来が悪かっただけで原作はちゃんとしていたのだ、全て納得できた。これまでも著者の作品を読んでみたいと思っていて、何作かは買ってはいるのに後回しにして来た、これを機会に読んでいこうと思う。ところで魔物に身体を取られる発想は本作が早いのか手塚治虫の「どろろ」がオリジナルなのかどちらなのかしら。
0255文字
ジャービル
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映画 犬王が評価が分かれているものの、 私にとっては、あまりにも良かったので、 スグにこの原作を購入。 先に映像を見ていたおかげで、場面が浮かびとても臨場感をもって読めた。 基本的には、平家物語を押さえておかないと、映画もこちらも楽しめないと思うけれど、アニメ平家物語の続きくらいの感覚で読むと、楽しめると思う。 それにしても映画は素晴らしかった!!
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かふ
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映画『犬王』を観るので予習として読んだのだ。映画の方はアニメが犬王の異形を追求するのではなく、ビジュアル的な今風なのか、ちょっとがっかり映画だった。犬王の生まれが、父である「猿楽師」が自分が『平家物語』の演目の一番になるために、『平家物語』を語る琵琶法師たちを次々に殺害する。芸術の魔神との悪魔の契約をするのだった。そして魔神は最後には息子をも差し出せという。しかし息子は死よりも生を望んでその生命力で魔神の呪いを破って出てきた。ただし異形のものとしてである。
0255文字
レコバ
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映画の予習くらいの軽い気持ちで読み始めたら、作家性がストーリーの前面に出ているという意味で、非常に挑戦的な作品だった。内面や動機に関する記述の少なさが文体の割を食った結果と捉えざるをえない。一方、それらについて著者が熟考していることが伺えるだけに、確信を持って読み取れないことの失意が大きい。
0255文字
mezdra
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琵琶法師の口上に耳を傾けているかのような疾走感に溢れる作品だった。話が行きつ戻りつするところや大胆に時をまたぐところに臨場感がある。終わり方の潔さが良い。世の無常を感じさせた。
0255文字
ぴい
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語り部から昔ばなしを聞いているような、不思議な感覚だ。波がうねるように物語を体感した。古に編まれた物語は、その時々の権力者の意思を汲む。平家物語もまた然り。巷間で人気を博す犬王と友魚の平家物語は、将軍義満により上演を禁じられる……正統ではないから。平家の演目を封印し、ひきかえに新しい芸能を生む犬王と、戒めを破り弑される友魚。幾とせを経て死を迎える犬王が、彷徨う友魚の魂を連れて旅立とうとする結末は大団円。「平家物語」の本編を正統とするなら、「犬王の巻」は魅力的な異端と思える。主人公二人の興行のように。
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ワタナベ読書愛
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2017年刊行。実在したが詳細が不明の猿楽能の名手の、生い立ち~隆盛を極めるまでを小説化。実の親から呪いを受け生まれた犬王と、海の仕事中に事故で失明して琵琶法師になった友魚が、平家一族の知られざる物語を怨霊とともに作り、うたい、舞う。生きている人間と死んだ人間の境目があいまいで、お互いに交流し、取引し、影響しあう世界を、生き生きと描く。文章から謡が立ち上るような、独特のリズムが心地よい。迫力がある場面では、古来から日本に伝わる先祖たちの思いも一緒に伝わってくるよう。でも生きている人間が一番怖い。
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黒瀬温
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「平家物語」と題にはついているが、この話に平家は出てこない。むしろ平家物語で二次創作する者達の話である。そして古川日出男訳の平家物語と同じ文体、語りを再現した文章が熱狂を再現する。 時は室町、平家物語はキラーコンテンツ、覇権ジャンルだ。呪いで世にも醜く生まれついた犬王は、しかし芸の力で醜を美と感じさせればその部位の呪いが解けるのだった。舞を習得して脚は美しく育ったがまだ足りぬ。犬王は醜い肉体に当て書きした斬新な平家物語を舞い、親友の琵琶法師に宣伝させる。しかし平家の正史を残したい将軍はこれを弾圧し……
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ぱぱみんと
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「ベルカ、吠えないのか?」を読んだときも、かなり驚きましたが、この作家さん、本当にユニークですね。他に類を見ないような斬新な切り口で、物語りをしますね。
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