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この道 (講談社文庫 ふ 14-3)

感想・レビュー
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オールド・ボリシェビク
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古井由吉、生前最後の短編集である。ただただ、死へ向かって進んでいく晩年の心境と日常を端正な日本語で刻んでいく。読む方の気分も陰々滅滅としてくる。究極の老成文学である。私にはまだ早い。もう少し年齢を重ねてから読むことにしよう。
0255文字
takao
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ふむ
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優希
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生前最後の短編集で濃密さがあります。死へと向かう想いが平凡な日常やふとした瞬間に見えるようでした。
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かれーらいす
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好きな方も多いし、好きな本屋で買いましたし思い入れをもって読みましたが、どうしても合わない
0255文字
真琴
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(再読)
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トゲトゲの木
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やがてひとりになり、知らぬ道をたどりながら、おのれの生涯をかなしみ、いとおしむのも、自愛の名残りである。窮地に追いこまれて心の乾ききった時でもぎりぎりわずかな自愛なしには生きられなかった、と振り返るのもかなしい。そのかなしみの飽和したところで、夜がほのぼの明けるように、記憶がうすれる。〈「たなごころ」p.19〉
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真琴
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読書会課題本につき再読。古井由吉の文章に触れると、日本語の美しさに浸れる。2月18日は、古井の命日。
0255文字
斉の管仲
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死へ向かう心がどんなものなのか、平凡な生活の中に、ちょっとした景色の隙間の中に。
0255文字
真琴
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古井由吉の生前最後の連作小説集。静寂な世界。その世界に身を置くのが心地良い。老いとは何か、生きるとは何か、人生を閉じていくとは何か。そんなことを考えた。私は上手く老いを受け入れ、老いていくことが出来るだろうか。人生後半に入ったが自信がない。
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huchang
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古井氏を知ったのはかなり遅く、「白暗淵」からだったのだが、ちょっと体の具合が悪い話ばかりなのに読むのが止まらなくて不思議に思って過去作あさってもその不思議さは抜けず、若いころの作でもなんか体の具合が悪そうで、でも競馬エッセイではすっごく生き生きしてて……って、書いてて自分でも可笑しいのだが、その真骨頂やなぁと読みながら煙草を吸った時のように、すいーっと体温が下がって落ち着く感じが好き。
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ピラックマ
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ありふれた退屈な日常の徹底的な微分という意味では古井氏の真骨頂。本書は日々の天候と体調の何とも細かすぎる描写、人間気圧計か…。修辞は限りなく美しいが、50がらみ程度でいくら何でも老け込みすぎではないかと思わないでもない。老いとは何かを深く考えさせられる一冊。
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Reiwa1dokusho
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作者の晩年の小説集であり、それ以前の諸作より読みやすいという印象を持った。
0255文字
十文字
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明るく輝きながら、同時にそのまま消えてなくなる気配を感じる花火のような連作短編集。
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原玉幸子
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自身の病苦、知人の死、戦争の記憶、自然への思い、知覚の衰え等々、厭味も批判もないので全く不愉快ではありませんが、そうした老境の語りにはなーんの感慨もなく、頁を繰るのに「時間の無駄、時間の無駄……」と呟く、タイパ最悪のエッセイでした。(でも、購入した本は読み切る貧乏性は抜けず。)読み乍ら、老境繋がりで、亡父が教職員退職後に書き綴った粗雑な回顧録を思い出しました。「親父。本気で何かを書く気があるなら、老境の古井由吉の文章ぐらいを手本にせぇよ」と、これ又どちらにも失礼な呟き。(●2022年・春)
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佐島楓
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ひとつながりの流れる思考を、そのまま言葉に写し取る。それこそが作家にとって「生きる」ことそのものだったのだろう。すべてはもう過去のものだが、作品は生き続ける。どこか圧倒されるような気持ちで読んだ。誰もが静かに、気づかぬまま時の流れのまま、老いてゆく。
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