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「絶対矛盾的自己同一」とは何か 続・「西田哲学」演習

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ニッポニテスは中州へ泳ぐ
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☆=4/5 手塚治虫とタメの哲学者(現役)が読み解く「矛盾的自己同一」(©西田幾多郎)概念の内実とそれによって語りうる事象の幅広さ、概念としての射程の広さの解説。 私という存在は「(ミクロの細胞スケールでは)常に変化しており」、「(法的人格としては)変化していない」。このように異なる文脈であることを伏せて(省略して)表現する事で矛盾しているかのようにみえる諸性質を束ねて持っているのが実在であり、私たちは常にその一側面にしかアクセスできない、と。  『同一性と個体』の種別概念と同一性の話とも関わりそう。
ニッポニテスは中州へ泳ぐ

『同一性と個体』では、「人格としての同一性」「生物としての同一性」といった、種別概念ごとにことなる基準を持った同一性の話が出てきていたのでその意味で本書の内容とはリンクしそうです。 あと「実在(=神)」の持つ多様な諸側面として多様な「現われ」がある、という見方はどこかスピノザの汎神論にも通じるように思いました。

06/25 13:25
0255文字
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