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哲学思想史 問題の展開を中心として (角川ソフィア文庫)

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amanon
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再読本。初読のときの感想はで「格段に読みやすい」と述べていたが、今回読んでみて、思いの外難物であったのに驚き。これまでにもいくつか哲学史関係の本を読んできたのにも拘らず、どうしてここまで理解するのに苦労するのか?と自分の頭の悪さと、その程度の知識と理解しかないのにも拘らず、哲学修士を修了したという自分の経歴が改めて恥ずかしくなる。とりわけ読み進めるのに苦労したのが、デカルトあたりからか。ただ、著者が相当の熱意を持って本書を書いたことは感じられ、その熱意に当てられて読み進めたという塩梅。また読み返そう。
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袖崎いたる
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哲学史に関する本をよっしゃーインストールしたるどーって勢いで読み始めてガス欠して本を閉じるのを何冊かやると、だいたいその打ち止め箇所は古代ギリシアでございますなのだが、つまりこれまでそんなにノれる感じしないまま古代ギリシア哲学を眺めていたのだが、最近は心変わりしてる。この本もそうだが、かなり楽しく読めた。この著者、淡野さんの文章がいいんだと思う。問題視の順序を丁寧に追いかけてってくれるので、入門としてかなり味が良いし、その味も深い。佐藤優の推しというところで耳にしたが、かなり良かった。語り方って大事やな。
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inu
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哲学者たちが何を問題にしどう答えたのか
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有智 麻耶
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タレースからベルグソンまでの西洋哲学史を問題史的に描き切っており、「通読できる哲学史」という売り文句に嘘偽りはない。古代哲学と、近世哲学の唯理論(とくにデカルト)に関する説明が手厚く、定説的な理解の助けになった。それに対して、経験論やドイツ観念論(とくにフィヒテとシェリング)については、ややあっさりめな印象を受ける。「問題の展開」という物語に馴染まないものを捨象することで読みやすくなっているという面はあるのだろう。しかし、それを差し引いてもよい本だった。
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まさにい
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12月は哲学史の本を何冊か読んだ。西洋哲学は、哲学史を頭に入れてその流れの中で主張を把握するのが学び方であることをこれらの本を通じて知る。この本のいいところは、この流れを問題提起しながら書いてあるところ。ただ、やはり僕にとっては、難しかった。これはもう何度も反芻しながら理解していかなくてはならないのだが……。とにかくこのような本を手掛かりにしていこうと思う。2023年最後の読書でした。
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Caribou
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ネタバレ今まで読んだ哲学史の中では、秀逸の解説書。階段を一段々々上るように、ギリシア哲学から教父哲学、中世から近代哲学までのつながりが明解。世界の成り立ち、人間の世界認識の仕方(カントの説明が良)、より良く生きるとは、といった、時代ごとの哲学の「問題の仕方」が分かる。私自身は、なんと今まで観念論にとらわれていたことか。だからヘーゲルの観念弁証法からマルクスの唯物弁証法への転換は、非常に大きく感じた。最終章と補章の筆者の問題意識(哲学は「私(たち)」の生に即したもの)は少しも古くなく、力強い筆致は感動的でもあった。
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amanon
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もっと早くに本書に出会いたかったと思うことしきり。恐らく本書一冊では例えば哲学科の院試にはとても対応できないだろうけれど、学部一年目の哲学史入門として、本書はうってつけではないか。巻末で佐藤優が述べているとおり、「内在的論理がよくわかるように」書かれているため、他の哲学史書に比べ、格段に読みやすくわかりやすい。もちろん、その内容はそれなりのレベルに達しているので、一読して百%理解できるというものではないが、一貫して著者の哲学的視点から書かれているため、再読へのハードルが他の哲学史書に比べ非常に低いのでは。
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本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
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☆ serial number 300(300/345) まだ「倫理社会」という教科があった頃(同著の解説者も同じであろうが)高校生だったのだが(爆),その頃の大学入試試験と関係なくこの教科は興味深く学んでいた(一次テストでも選択した)。その倫社の副読本には古代から現代までの(その当時の高校教育レベルでの)主要な思想家が紹介されていたが,同著の対象となる哲学思想家は全て網羅されていた(単に昔を懐かしんでいるだけのですが)。米国のプラグマティズム(デューイ)あたりが最後だったと思う(②へ続く)。
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)

②(承前)☆ 本書は別掲している『哲学入門』のテキストとして,『哲学入門』に先立って読んだ。自分が高校生の頃に同著を読みこなせたかと言えば,相当厳しかったろうなと思った。でも今はポストモダン以前の哲学・思想史に関する個別の紹介本も充実してきているので,『哲学入門』でも指摘されている「古さ」を理解したうえでしっかり読み込むのもありだろうなと思った。

09/30 22:56
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masabi
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【概要】古代ギリシアから現代の現象学までの哲学の展開を解説する。【感想】世界哲学史シリーズを読むにあたってオーソドックスな西洋哲学史を押さえる目的で読んだ。原著が1949年のものなので、以降の哲学を知るには他を読む必要がある。当時の哲学者がそれまでの哲学の何を問題にしたのか、どう発展させたかを中心に書かれるので整理によい。とはいえ、個別に見れば今ではなされない解釈などもあるのだろうが。
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Gokkey
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非常に纏まりが良く、何度も通読できる。西洋哲学史として通読を前提としたものはほかにシュベーグラー/西洋哲学史(岩波)やリーゼンフーバー/西洋古代・中世哲学史(平凡社)があるが、前者は教父哲学がほぼ丸々スキップされており、後者は逆に教父哲学にページを割きすぎているきらいがある。その点、本書は思想の変遷をストーリー性をもって記載しており、バランスが良いと感じる。白眉はカント~ドイツ観念論~新カント派までの流れ。ここだけでも何度も読む価値ありと感じる。
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その他
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それぞれがどういった影響を与えながら分岐していったのかを曖昧な認識のまま本を読んでいたので、本書でだいぶスッキリできた。 宗教中心の社会、資本中心の社会の中で、人は何を哲学するのかは移り変わりながらも深度を深めている。
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筑紫の國造
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まさしく、「通読できる哲学史」と呼ぶに相応しい。西洋哲学史を古代ギリシャから説きおこし、デューイやハイデガーなどまで解説する。単に哲学者を並べて記述するだけではなく、その哲学がなぜ生まれたのか、前時代の哲学からどのような影響を受けて展開していくのかがしっかり書かれている。著者の問題意識もあり、類書の中ではかなりわかりやすく書かれているのではないだろうか。それでも扱う対象からどうしても分かりづらい部分はあるが、それは著者の責任ではなく、対象の性質上やむを得ない事だと思う。
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sigeru
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古代ギリシャから20世紀までの西洋哲学の思想史を前後の関連性を明確かつわかりやすく概説している。
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Ex libris 毒餃子
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和製シュベーグラーと思うくらい各思想に対して精緻な解説を加えている。古い本なので、批判検討が可能な範囲がヘーゲルまでだが、充分にありがたい。哲学用語を現地語から英語にいったん、変換して指し示すスタイルも理解が深まる。おすすめです。
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哲学思想史 問題の展開を中心として (角川ソフィア文庫)評価80感想・レビュー14