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LOVE FOR SALE <矢代俊一シリーズ12>(Kindle版)

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くたくた
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【毒を喰らわば皿まで】企画12 ついつい面白そうなところから読んじゃったシリーズ12冊目。基本的にはめっちゃ面白い。《神の苑》教団撲滅の最終仕上げ。潜伏した金井との束の間の逢瀬。狂人渥美の横恋慕に対してはニヒルな黒田の活躍。キャラの動きが活発な分、薫サンの脳内ダダ漏れグダグダトークが最小限なのがなにより良い。万里小路父と俊一の交流や語らいはハートウォーミングで、束の間の幸せがとても微笑ましく、渥美との胸クソな暗闘と交互でバランスも悪くない。
くたくた

だがね、たった一人で世界に向こうを張ってきた、天才と努力の人だったはずの俊一が、突如として血統故に才能に恵まれた高貴な人になってしまう。それも鼻高々に。俊一が恥ずかしげな風情でしかし自慢げに父のことを周囲に漏らす様がとても大人の男には見えず、ゴシップ好きの中年女みたいだ。俊一が“誰も知らないけど、この偉大なピアニストが僕の父なんだ”、って心密かに想ってる分には一向に構わんが、それを友人知人に言いたくてしょうがない、っていうのがとにかく気持ち悪い。薫サンの姿が背後霊のように透けて見える。コワいよぉ。

07/12 01:34
0255文字
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