形式:単行本
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版
定する手段を、メソッドを、絡繰を、イデアを、私達は未だ得ていないと思う。行先馨はUEHに所属するんだろうか。先代の重力の失望を受け継ぎ、世界に救いを見出せそうなのは彼女である。《私たちはよくやったんだ、でっかい塔みたいなものをいっぱい建てて、最後にはこの惑星をぐちゃぐちゃにして、子どもたちが生きていけなくなるのだとしても、皆がてんでバラバラの方を向いて、何一つ理解し合えないまま凍てつく塹壕の中で孤独に滅びていくのだとしても、皆がロケットに乗ってそれぞれの世界の縁に向かって飛び立ってしまうのだとしても、そん
な無茶苦茶になってしまった世界にさえ私はきっと誇らしさを覚えると思う。ああ、こんなふうに、こんなところまで行けたんだ。届いたんだ。…ねえ、Alexa、いつかね、いつか君が正しいことしか言えなくなったら、その正しさもいつか完全に共有されて話すことそのものがなくなったら、そのときはいつでも私に話しかけてね。私が何回だって盛大に間違ってあげるからね。》…ラストで人間的希望の悟りを得た馨は、でもどちらかというと理性的で感情に乏しい女性として描かれてきたはずで、彼女のことがよくわからなかった。JOEも凡庸過ぎかな。
ヒマと孤独を持て余した高等遊民たちの優雅なお遊び、みたいな雰囲気。「違うぜ系男子」とか言葉のセレクトが好きです。
アーちゃん、そうなんですね(;´-`)馨さんが「あなたがクラスターですか」って尋ねたところ、私も一緒に聞いちゃってました~そしたら「クラスターは人じゃなくて、場ですよ」思わず赤面、ごめんなさい!でした(;^∀^)自分としてはまた「私の恋人」みたいなのが読みたいんだよなあ…
たまさん、ありがと~🎵作中にもほんとにそんな感じのコンシェルジュさんが出てくるんですよ(;´-`)実は何度も挫折しそうになって…明後日の返却期限に何とか間に合いましてございます(;^o^)
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