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若きアスリートへの手紙――〈競技する身体〉の哲学

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越部社長
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元フィギュアスケーターでスポーツ科学研究者の町田樹が、スポーツをすることの意味とどのようにスポーツに取り組むべきかを、自身の経験とその後の研究に照らして語った本。かなりボリュームがあるが、若きアスリートへの手紙というタイトル通り、語りかけるスタイルを取っているので読みやすい。本書における町田氏の博覧強記ぶりは正に哲学者のようで、一芸に秀でた人間はマルチに活躍できる才を養っているのだなと実感した。
0255文字
かりん
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5:《研究・経験に基づく、アスリートへの愛ある「手紙」。》手元に置いている時間が長かったが、読み始めるとぐぐっと引き込まれ一気読み。自分はアスリートではなく著者のファンという立場。本人の研究と経験に基づいて語られる、アスリートへの愛ある「手紙」という形式が良い。仕事や自分の生き方にも役立つ部分あり。アルゴリズムとヒューリスティック、「一日休めば取り戻すのに三日かかる」の嘘、ライバル対象となる範囲、「気軽に、控えめに、ゆったりと意欲する」、形式化された技の美…職人であれ、創作による表現行為の美…芸術家であれ
0255文字
おい
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自分の思いや研究の成果の発表が強すぎて、読み手のニーズへの配慮は? ノンフィクションとしてはちょっと弱いが、アスリートの人が読むと参考になる部分もあるかと。 ★★★
0255文字
Go Extreme
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すべてのアスリートへ: コツをつかむコツ スランプ脱出法 基礎の正体 ループ・オブ・ザ・ヴィクトリー 緊張状態制圧戦略 知識革命への煽動 “1日休めば取り戻すのに3日かかる”の嘘 サバイバル・イン・ザ・スポーツワールド ライバルとは誰か? スポーツ界解脱論 人生補完計画 アーティスティックスポーツのアスリートへ: 美的探求の心得 踊るアスリートのための著作権入門 表現力の鍛え方 スターへの近道 マスターピースの条件 音楽選曲からはじまる世界創造 自分美学への招待 最後の置き手紙 感動は与えられない
0255文字
すいか
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最後の手紙「感動は与えられない」は、スポーツを取り巻く現代の状況に対し、観戦者である我々をも含めて鋭く強いメッセージを突き付ける。東京五輪をめぐっては、その賛否が出場する選手に対する激しい毀誉褒貶まで巻き起こすに至ったが、「スポーツは本来アスリートのものである」という言葉にははっと我に帰らされる。「社会の役に立つこと」をそれもごく短期的な視野で過剰に求める世相がcovid禍に於いて「不要不急」という言葉と共にエスカレートしている現状にも併せて、筆者の「アスリートがいる限りスポーツは必要」という言葉が重い。
すいか

第1部、アスリートとしての筆者の体験をやや自虐的に語り出すのを入り口として、アスリートが直面する様々な問題の克服法を多角的に論じるのは、アスリートならぬ身にも読みごたえがありました。緊張克服法やキャリアデザインのくだりはどんな分野でも参考に出来そう。第2部はアートを鑑賞する立場から鑑賞マニュアルとしても役立ちそう。

04/01 07:37
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