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にほんの詩集 寺山修司詩集

感想・レビュー
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Takao
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2022年7月18日発行(初版)。2003年発行のハルキ文庫『寺山修司詩集』を底本に詩篇を抜粋・追加した選詩集。寺山修司の名は知っていても、この人の詩篇を読んだことはなかった。それでも冒頭の「故郷の母のことを思い出したら」は頭の奥に染み付いており、その詩句と共に自然とメロディが流れてくる。「時には母のない子のように/だまって海を/見つめていたい/…」。著者は1935年生まれ、1983年5月4日、47歳で逝去。天童荒太の「巻末エッセイ」も言うように、寺山の詩句からは物悲しいセンチメンタルを感じた。
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emiho
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歌集や詩集が読みたい!という衝動にかられ 市の図書館で検索して見つかったこちらを借りて読んだ。 予約取り寄せして最寄りの図書室で受け取ったのだが、とても素敵な装丁の本が来て驚き。2022年に出た物で本自体もすごく綺麗。 これだけでも素敵な読書体験になったけれど、読みながら本の白さの中にあらゆる情景が浮かんでくるようで内容も素敵だった。 特に てがみ という詩が好きだった。 詩集初心者が読むには大定番!で良かったので 他の色々な詩集、歌集にも触れてみたいと思った。
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おはぎとぼたもち
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“今日の再現は世界によって演劇できるか”言葉の強度はどれくらい?母子家庭の子が私は「母のない子」だとむごい嘘をつく、芸術(まぶた)の幽霊を描くにはあまりに生身は強烈に臭く熱い。しみのあるラプソディー、けむり、世界の一ばん遠い土地へ。
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kyo 18
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詩・歌・俳句と様々な形式で著者の作品が楽しめる一冊。各作品にどこか寂しさを感じるような雰囲気があり、著者のその時の境遇が垣間見えて少し切なくなる。こうしたノスタルジックな雰囲気が好みの人は読んでほしい。
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茜雫
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今回寺山の言葉を味わって、この人はリアリストなんだろうなと思った(センチメンタルでもあるんだけれど)。 谷川さんがあたたかく優しい詩が多いのに対して、寺山修司は冷たい詩が多い。一見冷たいんだけれど、ひんやりと優しい。それはたぶん2人とも幸福や愛について考えて追い求めているからで、どちらが良いというものでもなくて、谷川さんの詩が包み込んでくれる詩だとしたら寺山の詩は寄り添ってくれる。「幸福が遠すぎたら」が手元に欲しくて買った詩集だけど、「愛について」良かったなぁ。寺山の詩はリズムが良いので声に出すと楽しい。
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りすちゃん
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寺山修司、いろんな形態の詩集。詩歌初心者、寺山修司初心者なので、こういったものはもっと数読んでいくと詩歌のことや言葉の種類ニュアンスの理解、作者独特の空気感などよく分かってもっと楽しめるのではないかと思った。それでなくても楽しめたのが凄い。繊細で奇天烈で恐ろしく澄んでいるような印象。それが読み手に伝わるのが一番驚いたところで、あまりら分からなくても涙が出たりどうしようもない気持ちになったりしてあんなに短い言葉の中で感情が動かされるのが不思議。もっともっと詩歌や、寺山修司作品を読みたくなりました。
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百年(ももとせ)
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図書館本。「にほんの詩集」シリーズの3冊目は、「寺山修司詩集」。
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めーじん
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寺山修司の詩や短歌、俳句を一気に楽しめる一冊でした。初めてちゃんと寺山修司の詩を読んだけれど、ぶっ飛んだ。『海が好きだったら』『けむり』『幸福についての七つの詩』が特に大好き。全く押し付けがましくないのに、物事の核心をクリティカル・ヒットでバシッと突いてくる感じがあって、ぐっと心を掴まれる。これらに加えて映画や演劇、ラジオドラマなんかもやってたなんて、恐るべき才能、寺山修司。「幸福は素手で持ってくるにかぎる!」
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kinkin
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寺山修司、享年47歳だった。今のじぶんより10歳以上若くしてなくなっている。詩人。歌人、俳人、評論家、戯曲察赤、映画監督他、なんて濃密な人生なんだろう。 土着のおどろおどろしさがある一方では少女向けのやさしくてセンチメンタルな詩を書いた。天井桟敷の公園があるのでと誘われたのは彼がなくなる数年前だったか、急に用事が 出来ていけなかったのは残念。「田園に死す」という映画は難解というか私にはコメントするすき間がなかった。。言葉の手品師そして劇団の猛獣使い。未だに彼を超える偉大な詐欺師な詩人は出ていない。
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晴久
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詩集を読むのは好きだが、短歌や俳句はあまり親しんだことがなかったので新鮮な気持ちで読んだ。やはり詩のほうが自分には馴染み深いとも感じたが。現代だとアウトな表現があるけれどそれがかえって時代を感じる。全体的に肉親への思慕とか、寂しい気持ちが伝わるような雰囲気で良かった。
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ao
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ネタバレ図書館の新刊コーナーで見つけて、表紙が素敵だったので借りた本。詩と短歌と俳句が収録されている。短歌と俳句は難しくて、自分の中にすっと入ってこなかったが、ペラペラしてない質感のあるセンチメンタルさを感じた。逆に、詩は入りやすさ、馴染みやすさがあって、読みやすかった。「てがみ」という詩が静かで美しくて1番好き。後半の「ひとがさかなと よぶものは みんなだれかの てがみです」という言葉の余韻がとても良かった。素敵な詩集に出会えた。
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YH
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とても好みの雰囲気。詩は全く詳しくないのですが、最近の創作物も影響下にあるもの多いのだろうという気がします。
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ブルーツ・リー
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中原中也よりはずっと読み易いと思った。 ただし、純文学に置いては、「読み易い」というのは、必ずしも誉め言葉ではないだけに、詩の世界で、読み易い、という事が、どういう価値を持っているのか、調べてみたい。 恐らく、寺山修司が読み易く感じられたのは、理性や知性を大事にする作家であり、読む側も、理性だとか、知性だとかを使って行けば、ある程度、作品で訴えたい事が理解できる事も影響しているように思われる。 これも、芸術に置いては、自然の再現こそが美しいのだ!という立場と、いや、理性こそが至上なのだ、という立場がある。
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