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復讐 三島由紀夫×ミステリ (河出文庫)

感想・レビュー
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にがんぜ
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▶︎サーカス ▷毒薬の社会的効用について ▶︎果実 ▷美神 ▶︎花火 ▷博覧会 ▶︎復讐 ▷水音 ▶︎月澹荘綺譚 ▷孔雀 ▶︎朝の純愛 ▷中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜粋
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y
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ミステリーなんて珍し〜と思って読んだ。花火と孔雀が好き。
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光雲
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普通のミステリーを読むには少し純文学っぽくて読みにくいけど、三島由紀夫作品の中では「命売ります」くらい読みやすい。
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数太郎
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三島の膨大な作品群のなかから、ミステリアスな側面をもつ12の短編を集めた作品集。作風さまざまであるが、通底する美意識は作家ならではのもの。編者で改題を書いておられる井上氏は、文芸関係のほか、女性誌等の編集も手掛け、自ら小説も書く才人のようだ。「ミステリー」を掲げるのは如何なものか。
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エンゼルフレンチ
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ネタバレ何年か前に読んだ「美神」を読み返したくて購入した。以前読んだのは学生時分であり、特に三島由紀夫という作家を意識していなかった頃だが、それから「金閣寺」を筆頭とした三島文学や、その哲学に触れてきた事で一段と読みが深まった気がする。…偉大な作家は皆そうだが、やはり長編でも短編でも一貫したテーマを持ったフラクタル構造になるもんだなぁと、今回読んでみて改めて実感した。美醜の対比を際立たせるラストの一文は見事としか言いようがない。たとえ絶対振り向いてくれないとしても究極の美、神を追い求める…。究極のマゾだな。
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くろばぽん
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いやぁ面白かった。一番のお気に入りは「月澹荘綺譚」だけど、全てにそれぞれの味わいがある。世にも奇妙的な、この話は夢なのか現実なのか、そしてそこで終わるの!?というぞわっとした余韻を残す作品である。風景や人物像の細かな描写により、仄暗かったり粘着質であったり涼風感があったりなどの、物語の空気感を難なく読み手に示している。さすがである。「復讐」は松本清張の「共犯者」に似てると思ったらこちらの方が先なのね。全ての作品をまず一度読み、編者解題を読んでからあらためてもう一度読むのがおすすめ。一気に理解が深まる。
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志村琴音
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個人的にこれは三島由紀夫の入門書として最適な本だと思っている。 一作が5〜10分程で軽く読め、その短い中にも三島氏の癖がふんだん味わえる。凄く面白かったし、何度も背筋が凍りついた。
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たかっさ
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気に入ったのは、「サーカス」「果実」「花火」「復讐」「月澹荘綺譚」「孔雀」「朝の純愛」。おっと、半分以上ぢゃないか。編者解題で一通り振り返ることができたのは有難い。
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hakusyoku
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2023/03/12 高崎 買った日にほとんど読まず 仕事の合間にちまちま読む
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桜もち 太郎
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三島由紀夫のミステリアスで奇妙な物語。12作品が収録されているが、どの作品にも「殺す」ことが含まれている。良かったのは「復讐」「水音」「 月澹荘綺譚 」だ。そして自分的に最高だったのは「朝の純愛」。熟年の夫婦が知り合ったときと同じように、ある朝、新鮮で純愛的接吻をし、体を重ねるところから物語は始まる。「全力をあげてこの腐敗と分解作用に抵抗しようとしたのである」、新鮮な朝を迎えるために夫婦がとった行動とは、まさに現代のAVのような感じがした。たまらない。そして最後にやはり夫婦は殺されてしまう。→
桜もち 太郎

→ほぼ年代順での掲載で、順を追うごとに良くなっていくのが不思議に感じる。45歳で夭折した三島由紀夫。生きていたらどんな作品を残したのだろうと残念でならない。でも解説であったように、だからこそスター的作家であったのだろうと思う。三島に代わる作家っていないよね。

07/24 18:14
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yama
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ネタバレ久しぶりに読書で戦慄した。本書は三島由紀夫のミステリー色の強い短編12話で構成されている。悪意、殺意、破壊衝動、虚飾、保身、怨恨、陥れ、恐怖、疑心暗鬼、近親憎悪、酷薄、深淵…など、人の心のダークでネガティブな側面を美的に描く。どれも短い話だがなかなか濃厚。個人的には、表題作「復讐」の松本清張的であり三島っぽくない感じや、「月澹荘綺譚」の猟奇さが印象的であった。
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kuri8655
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〈儂は彼女と個人的な秘密を頒ちたかった。どんな些細な秘密であれ、儂とアフロディテ以外、何ものも知らない秘密を頒ちたかった〉道具立ては全く違うのに、康成『片腕』を想わされた『美神』。赤江瀑はこれを読んだか?と想われる『サーカス』。「相棒」にこんな話があったような?『孔雀』。10頁前後の短い物語からも想像・妄想が拡がる。下田が舞台の『月澹荘綺譚』を目当てに読んだが他の収録作も素晴らしかった。筋立ての面白さばかりでなく、漢字・仮名の遣い分けにも意図が感じられる。2022年5月刊。文庫版で持てることがありがたい。
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ひより
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三島のミステリアスな短編集。 ミステリと思って読むと何となく拍子抜けな感じ… ★2.5
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もけ
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◼️気軽に三島由紀夫の暗い作品を味わえる良い文庫。特に「サーカス」「月澹荘綺譚」「孔雀」「朝の純愛」がお気に入り。定期的に読み返したい。◼️こうしてみると歳を重ねるにつれてさらに作品に磨きがかかっているように思えるが、どうだろう。◼️三島由紀夫の文章は豪華絢爛という感じで、長編だと胃もたれを覚悟せねばならない。初めて読むならこういう短編の方が良い気もする。
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ジョー
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最後の一編を除き、発表年代順に収録されている。後半のほうが、物語性も他の三島作品らしさも感じられた。最後の一編は19歳のときの作品だそう。短時間に三島ワールドに入れるのは、良い。
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hoiminsakura
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昭和19年から40年に書かれた短編のうちでも少々ミステリじみた小説を集めてある。特に初期の作品の中に「奔馬」「豊饒」「潮騒」などの単語を発見すると不思議な気持ちになる。「月澹荘綺譚」の不気味なエロスが印象に残る。「朝の純愛」はどこかで読んだことがあるので調べたら、新潮文庫の短編集「女神」に収録されていた。
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スティンキー
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難しい。ひとこと目に出る感想はそれしかない。 でも、引き込まれていく作品もあり、これがスタアというものかと。
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ゆかり
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書店で見掛け購入。休み時間に一遍ずつ読むのに丁度良い長さの短編集。最後の『中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜粋』が好き。解説を読んだら19歳で書いたというのだから…。次いで『毒薬の社会的効能について』『孔雀』が良い。両方孔雀が出てくるのだけど、三島にとって何か特別な思い入れがあるのだろうか。『暁の寺』の孔雀明王も思い出す。『博覧会』の解説者の考察も興味深い。
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Ring
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私にはやはりまだ少し難しかった。 今までの2冊がわりと異色な方だったのではないかと思うんだけど、漢字にしろ、単語にしろ、文体にしろ… 難しかった…。 短編集だから良みやすくて助かった。 どの作品も印象深くて、描写の上手さが際立っていた。 ドラマ観てるみたいに情景が思い浮かぶ。 それでいて、登場人物の変わり者っぷりもまたひとくせある感じがわかりやすい。 着眼点もおもしろいし、当時としては画期的というか。タブーというか。いろいろあったんじゃないかな?とも考えさせられる。
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黒い森会長
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「文豪ミステリ傑作選三島由紀夫集」1998年刊を改題、2022年5月新装版。「サーカス「毒薬の社会的効用について「果実「美神「花火「博覧会「復讐「水音「月澹荘奇譚「孔雀「朝の純愛「中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜粋 の12作。殺人と犯罪の物語集。三島らしい技巧と観念の物語。
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Bolero
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恥ずかしながら、三島由紀夫さんの著作を読むのは初めて。社会通念や、健全さ、というものの対極にある事は想像していましたが、根底には痛々しいまでの美しさに対するこだわりがあるように感じた。これでは長生きできないよ。月澹荘綺譚が好き。夏茱萸、というのがこれほどドラマティックで、美しく、かつグロテスクとは!
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Jakushi chan
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私がいつも読む系統とは違うのですごく読むのに時間がかかった、、けどゾッとする感じもあり短編だから面白かったが、私の頭が悪いためオチがよくわからないやつもあり、、もっと本を読もうと思った
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genta
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三島由紀夫の書くミステリとはどんなものなのか、迷うことなく手に取った。 短編集で読みやすいもののどれも奥深く、常に根底にある美への追求が重みを増している。「サーカス」「孔雀」は何度読んでも巻末の解説を読んでもどう受け取ればいいのか解らずにいる。
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
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新しいもので昭和40年の執筆だ。「朝の純愛」は、50歳と45歳の夫婦が若者をだしにする話なのだが、最後は三島の美意識に貫かれた終わり方だな、としみじみ思う。何もしない高等遊民の夫婦で、お互いしか見えていなければ、こういう生(と性)もまたよし、なのかもしれない。
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藤月はな(灯れ松明の火)
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倫理の慮外で戯れながらも豪奢で残酷で純朴な心理を物語として描けるならミステリが一等、似つかわしい。それを形にしたのが三島由紀夫である。まずは「サーカス」の永遠の若さへの妬心と羨望、そして解放に捧げられたような供物としての死に陶酔としてしまう。「毒薬の社会的効用について」は、死にたがりを生きやすくするという逆説が付随する皮肉があるからこそ、毒という存在の絶対性が際立つのだ。「果実」は「男は不潔」と思うも赤ちゃんは絶対、欲しい二人の恋人たちが現在となっては現実味を帯びている。しかし、赤ちゃんへの可愛がり方は
genta

「サーカス」はそういう風に理解すればいいのですね。納得です!

08/23 10:13
藤月はな(灯れ松明の火)

今晩は、gentaさん。コメントしてくださり、ありがとうございます。サーカスから出奔して市井で愛を叶えようとした若者に対し、愛するサーカスで煌びやかに果てる事が最高の愛の成就でもあり、解放だと思っていた団長の立ち位置が、二人の存在感を喰ってしまいましたね。特に卑屈な笑みを見せたPに対し、団長が苦渋に充ちた共感を返すという場面が印象深かったです。Pも団長もサーカスでしか生きられないと知りつつも己とサーカスへの泥臭くも華麗なる幕引きとして若き二人を捧げたのだと思います。

08/24 23:12
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 賢一
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月荘綺譚 美しく流麗な文体。世界観に惹き込まれ 落ちも良かった 三島の考える美についてもっと作品を通して知りたいと思った。
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ユコリン
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ネタバレああ、ミステリだ。性と死を追求した三島ならではのヒトのなかに隠されたミステリ。「水音」の喜久子や「月澹荘綺譚」の君江への肯定的な眼差しが三島らしいと感じる。編者解題もとても参考になった。
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aries
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どの話もゾクっとして楽しい。朝の純愛が好き。
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小寅
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読みやすかった。 毒薬の社会的効用についてや果実、博覧会に復讐そして朝の純愛あたりは世にも奇妙な物語でも取り上げられてもおかしくなさそうな気がした。 怖いなぁと思ったのは月澹荘綺譚。 キレイとグロテスクが混じりあって、おどろおどろしい感じがした。
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