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手のひらの楽園 (新潮文庫)

感想・レビュー
30

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読書家さん#sakej4
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ネタバレ最初はたくさん出てくる登場人物の名前とキャラを覚えなきゃ…と思ってあまり面白さを感じなかったけど、友麻の両親についての話が明かされてからはグッと物語に惹き込まれた。こづえとの関係性がどんどん変わっていき、互いの人生にポジティブな影響を与えていたのも青春で清々しい気持ちになった。最初はなぜエステティシャン?と思ったが、物語の展開とエステティックの存在がうまく絡んで、身体だけでなく、読んでいる私たちの心もときほぐしてくれているような気がした。長崎の自然の描写も心地よく、後半はたくさん泣いた。読んで良かった。
0255文字
ねぎまぐろ
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★★★
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YH
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おちゃめなふたご、クララ白書など、女子寄宿舎物が好きだ。夜中のパジャマパーティーや入寮試験などのワクワク要素はなかったけど、しーのと朝衣のような関係になった由麻とこずえの関係も良かった。続きが読みたい!3年生になり、卒業するまでをせめて読みたい。
0255文字
リカレント1971
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ネタバレ次女が買ったけど途中で読むのを止めた、という本を空き時間に少しづつ読んでみました。長崎が舞台で訛がふんだんに使用されていて、九州育ちの自分としてはとても懐かしかったです。話自体も楽しめました。 「この人が苦しむことなく世界一幸せに生きていてほしい」と願う気持ちが、たぶん予想では恋なのだが、確信は持てない。
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tnyak
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エステ科で学ぶ友麻さんの成長物語。青春っていいなあ。
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toshiyam
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★★★☆☆ 長崎の島から本土の高校に出て寮生活をする純粋純朴な女子高生の青春物語。わけありな母と娘の関係性は、親子というよりも、もっと同士的な繋がりを感じた。これは父と息子には無い感覚。個性的な登場人物が、物語をドラマ的に彩ってくれていて印象的。
0255文字
haru
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あい
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単行本で読んで再読。主人公が素直で救われる。濃い色の海が見たい。ピッコロ笑った。
0255文字
くらっくす
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負の感情に疎く、「子供に罪はなか」と島の狭い世界で育っても、全く平気だった友麻。複雑な家庭環境に向けられる奇異の目も、嫌がらせにも気づかない鈍感でもあり、執着もなかった。それは友麻の自由さだが、根幹となる家族の形が揺らぐ時、軽やかな性格に人並みの重石がつく。どう苦悩すればいいかも分からない中、友人たちとのやり取りで徐々に機微を学び、大人に近づいていった。そのとき特別な何かではなくなり、自分で積み上げたものだけが自分を形作るものとなる。特殊な生い立ちから大人になる話で、宮木さんの明るい方は初めて読んだ。
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にやり2世
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他人に警戒心を持たない主人公がうらやましかった。こづえとの距離が縮まっていくのは読んでてすごく楽しい。もっとこの女の子たちの成長をみたかった。
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yama
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ネタバレ宮木あや子は初読み。十代のナイーブで不安定な心の風景を描く青春文学。対岸までフェリーで15分の長崎の離島で父を知らずに育った友麻は、本土の私立高校のエステ科(⁉︎)への進学で島を離れて寮生活中で、母は失踪中。島に帰省した際に父の生存と母の秘密を知り動揺する。自分の出生の秘密や周囲との衝突などで、自分の思いも感情も分からなくなるが、友人に助けてもらいながら葛藤し前を向く…。主人公を含む登場人物たちの視野の狭さを結構ストレートに出して、ゴツゴツとした感情のぶつかり合いが活き活きと描かれているのも楽しい。
0255文字
背番号10@せばてん。
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ネタバレしかし今、ここに母はいない ──。長崎県の離島で育つ園部友麻。物語は彼女が島への帰省を終え、高校の寮に戻る場面から幕を開けます。看護科、調理科、エステ科等々、専科のみの私立夕陽ノ丘高校。序盤から徐々にわかる彼女の境遇を思えば(代表作、花宵道中のように)辛いモノになりがちですが、友麻はむしろ陽性に逞しく描かれています。笑い、気付き、大人の階段を上る彼女と学友たち。子どもは大人が思うほど子どもではない。大人もまた子どもが思うほど大人ではない。何かが出ていた友麻の手。心を救え、その手のひらで。 ⇒
背番号10@せばてん。

読前は宮木さんにしては少ない登録数に、期待値低めに臨みましたが、存外、気持ちよく読み終えました。ちなみに、この専科のみの高校はたぶんおそらくこちらがモデル。長崎県大村市の私立向陽高校。将来のビジョンが明快ならば、興味深い学校かなと。 http://www.koyogakuen.ed.jp/high_school/

01/16 19:36
0255文字
ゆっきぃ
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ネタバレ次男から拝借。長崎の松乃島から本土の私立高のエステ科に進学した友麻。母子家庭でありながら、進学と同時に母が失踪…と重い設定にもかかわらず、友麻があっけらかんとした物言いで、他の寮生とのやりとりも軽妙。就職に直結する科ばかりなので、モラトリアムが短い分、凝縮された青春をいとおしむようにも見えました。事故死と聞かされていた父親が実は…とか、発電所で働く西谷さんが実は…とか、簡単に受け止めきれない事実が明るみになりますが、自分の手で少しずついい方向へ導こうとするラストはよかったです。
ゆっきぃ

長崎の「よりより」「アジサイ揚げ」は思わずググりました(笑)

10/09 16:28
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ピロ麻呂
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おもしろかった🎵校閲ガールほどぶっとんでないけど、やっぱり宮木さんは言葉選びのセンスがいい!会話がめっちゃおもしろい😊
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きなこもち
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読みやすくてするする〜っと読めた。花宵道中の時もそうだったけど、登場人物の名前を覚えるのに苦労した。高校生の時に読みたかったな〜。
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のん
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「言うなれば友麻に対する島の人たちの優しさは、母への差別と表裏一体だった。」島という閉鎖的な場所で、村八分なんていうバカげたことが行われていて、本当に気持ち悪い反吐が出る、と思いながらも、友麻がまっすぐで優しい子に育ったのは、島の人たちに大事に育てられたからでもあって、「お母さんに謝ってください」とまっすぐに言える信頼関係を築いてきたのも確か。友麻はきっと頓着しないが故に不憫な子なのだけど、そこがとてつもない魅力でもある。愛や夢を見つけて、「たくましい島の子」として、力強く生きてほしい。
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雪乃
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面白かった。
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漢方売り
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家庭に事情があり、手に職をつけるため寄宿制の専門学校に通う主人公。人との距離感のない性格に、今の朝ドラが頭に浮かんで同じパターンだったらどうしようと思ったが、色々葛藤し、少しずつ歩んでいく様は好感。ただ、恋愛は保護者的な尊敬できる人が対象になったりするあたり、本当に恋愛なのかはちょっとうーん、、という感じでした。この学校の子たちはみな個性的だったので、どこかでまた出会いたいです。宮木さんの書く「少女」、やっぱり好きだなぁ。
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みみなし里緒
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ネタバレ# 手のひらの楽園 専科高校のエステ科に所属する友麻は家庭環境が特殊で本人はあまり意識してないけど友人達はどうも気を使っているらしい。出身の地でも大人は何か隠している。友麻の寮生活、エステ実習が細かく描かれて興味深い。人見知りしない友麻の性格は生まれ育った島の環境によるのか。家族がいない島に帰省してもおば宅、友人宅で普通に晩御飯を食べさせてもらえる環境はいいのか悪いのか。後半、死んだと聞かされていた父親の存在を知り、行方不明だった母親の消息を知り葛藤が生じるが、目標とする人物を得て一歩踏み出す友麻がいい。
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やまねえ
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ネタバレ島育ちのかなり独特な生い立ちと感性を持った友麻が、最愛の母のためにエステティシャンになりたいと専科の高校で寮生活を送る。しかし母は行方知らずとなり、突然出生の秘密を聞かされたり、土足で入り込んでくる同級生とぶつかり、一方で深い友情も築き。確実に大人の世界がみえてきて、友麻もその中へと歩みを進めていく。恋愛も「ごっこ」から一気に愛を知るというか。濃密すぎる一年だけど一気に読んでしまう勢いがあった。ところどころ盛り込まれるコントみたいな会話の応酬も秀逸。友麻と同じく、私もベジータが緑の人だと思ってました(笑)
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T. みぃた
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ネタバレ「子どもは島の宝」そう言って育ててくれた島の人たちは父親のいない友麻ユウマにとって家族のようなもの。友麻が長崎の夕陽ノ丘高校エステティック科に進学すると母は島を出て行方がしれない。あっけらかんとした友麻だが、母と島の人たちに嘘をつかれてたことに対して怒るよりも悲しかった。一癖も二癖もある寮生たちと幼なじみが彼らなりの言動で支えてくれた。母を施術してあげたいと選んだエステ科だが、こづえの兄に出会ったことで夢は少し大きくなった。(友麻と同じように次男も小学生くらいまでは手のひらから何かが出てた。正に手当て)
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miohaha
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お仕事小説の名手、宮木あや子さんの作品。長崎の専科だけの私立高校が舞台。職業訓練中の学生が登場しますので、これもある意味お仕事小説ですね。主人公は離島の貧しい母子家庭で育ち、奨学金を受けてエステティシャンを目指す高校2年生の友麻。高2の春から学年末までの日々の出来事に揺れ動く気持ちや寮生活や学校生活、島の暮らしが丁寧に描かれていて、読んでいる私も一緒に泣き笑い。読んでいて、爽やかな海風を感じる1冊でした。舞台となった島々を訪れてみたくなりました。
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もこ
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長崎の離島で母子家庭で育った友麻が高校のエステ科で寮生活を送りながら成長していく物語。母親が失踪しても天真爛漫でいい子すぎる友麻。恋のようなものをしたり、父親が生きているかもしれないことや母親の行方に心が揺れ動いたりするが、友人にも恵まれ前向きに生きていく。瑞々しい青春物語だった。表紙の絵の女の子は友麻のイメージとちょっと違ったかな。富田望生ちゃんのイメージ。
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よっち
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天真爛漫な夕陽ノ丘高校「エステ科」2年園部友麻の波乱な日々。全寮制の「仕事を学ぶための高校」で疲れたお母さんを癒やすためにエステティシャンを目指す青春小説。離島に育ち父親がおらず家は貧乏で、奨学金を借りての高校入学後に母親も行方知れずになった友麻。わりと悲惨な境遇でも楽観的で、素の自分のままでぶつかっていく彼女が突然告白されたり同級生の諸事情に巻き込まれたり、実は生きていた父親や初めて恋を知ったり、周囲の人たちに支えられながらひとつひとつ向き合って、ちょっぴり大人になってゆく展開はなかなか良かったですね。
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こばゆみ
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表紙とタイトルの感じで、天真爛漫な女子高生のキラキラな毎日が描かれているかと思いきや、割と複雑な家庭環境の子たちがわんさか出てくるお話。特に主人公の友麻は母子家庭で育ち、しばらくして母親も蒸発。長崎の独特な島文化に悩まされながら、寮生活を送っているという人生ハードモードな17歳。でも決して暗い話ではなく、エステを学ぶ高校というのは新鮮だし、ヘイスミやらSHANKやら、好きなバンドの名前が出てくるのも嬉しく読んだのでした!
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へど
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ネタバレ世には星の数ほどの青春小説があるが、構成要素次第でいくらでも新しいものが作れるのかもなあと可能性を感じる小説でした。島・田舎×エステ×青春、これは新しいよなあ。島生まれのまっさらな手からは出ていた「何か」が、外との交流で上塗りされるように消えてしまうけれど、上塗りされたものもまた努力の結晶であって……。変化ってひとくちに「成長」と言い切るのも難しいところがあるけれど、あくまで前向きに描いてくれて本当によかった。みんながみんないい人ではないけど、納得できないながらも飲み下して生きている。
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himanaka
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複雑な事情を抱えた女子高生が、寮生活を通じて成長していく物語。小説ではありがちな寮内部の事件などはない。複雑で深刻な人間関係もほとんどなく、基本的に皆良い子。こうした日常を書くのが上手い。何気ない女子高生の会話がリアルで、心の細かいひだを丁寧に掬い、読んでいる者の心を温かくしてくれる。読んで幸せにしてくれた一冊。ところで、主人公の手から出ていたものって何だろう。気になる。
0255文字
てつこ
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必死に生きてる高校生の話し!基本的に青春小説は手にとることはしないが、面白かったと言われ【借りた本】 全てに対して、あまりに対局にある環境の高校生達…精一杯生きてる姿に、愛おしくもあり羨ましくもあり、この題名に立ち戻り…深いなぁと感じるばかりでした。 by大昔…普通科を漫然と生きてた昔の女子高生より(笑)
0255文字
toko
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宮木さんの女の子がいっぱい出てくるお話が大好き。
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ツバサ
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家庭の悩みを抱えて、恋もピンとこない。そんな主人公が成長、変化していく様子がじっくり描かれているのが良かったです。緩やかに時は流れながらも確かに前へ進んでいく登場人物達に勇気を貰えます。
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