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ブロッコリー・レボリューション

感想・レビュー
76

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けろ
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「楽観的な方のケース」のみ読んだ。経験のない新しい文体だった。一人称で語られていたのが、いきなり別の視点に入れ替わる。無臭の平面的な近未来にいるような感じ。この作品に関していえば興味をもった。他の四篇、特に表題の「ブロッコリー・レボリューション」は途中で読むのが嫌になり本を閉じた。
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ざまざます
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素晴らしい小説でした。
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宮崎太郎(たろう屋)
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面白い文体というか体験でした。違う場所で同時に進む日常。全部を知るのは読んでいる僕らだけの筈なのに、一方の人が知らないはずの片方の日常を一人称で語っていく。読み込むのには苦労しましたが、この不思議な体験が楽しくなってくる。小説の幅がどんどん新しくなっていく感覚。
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ドロ
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不思議な文体
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tabine_sora
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何も知らないが、すべてを知るぼく。転調。「ぼくはいまだにそのことを知らないでいるしこの先も知ることは決してないけれども、きみたちは朝まで一緒に過ごしたのだろう? どうせそうに決まってる」 日本でどんな事件があろうと、そのことをきみは知らない。けれどもワールドカップで起きたことは世界の誰もが知っている。それだけがぼくの知り、きみの知ることだ。きみは容易にぼくから逃げられるし、到底ぼくから逃げることはできない。いや、逆だ。ぼくはいつまでもグローバルな出来事を通じてきみを想像し、その架空の紐帯に囚われ続けるのだ
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の
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最後まで読みきれず。文章が入ってこない。筆者のセンスや知性を理解出来ないことご辛い。
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オラフシンドローム
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★★★☆☆ 意味不明の文章、とレビューしている人がいたけれど、確かに個性的。 一人称なのか二人称なのか、過去なのか現在なのか、文章が、混沌とあり乱れて混乱する。 ストーリーもあるのかないのか。 でも、意識していないだけで、ヒトの頭の中って、こうしてにぎやかだったりするよなぁ…と思った。 本としてではなく、自分の頭の中を、乱反射する鏡で覗くと思うと楽しめた。
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練りようかん
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短編集。パン屋の開店で変化する日常を描く「楽観的な方のケース」、久しく会っていなかった妻が東京に来る「ブレックスファスト」が特に面白かった。淡々とした身近な行動と思考の放流で読ませる文章はテンポよく、一人称視点の幽体離脱のようなことが起こるがそれはさらりとした魅力だった。しかし表題作は視点の混乱から気持ち悪さに変わるのが興味深い。バンコクに滞在するきみの見るものや現地の人との会話を描写するぼく。関係を断ち切るため逃げ出しきみが自由になった場所での不自由。タイの国事情がぐわんと響く怖い三島賞作品だった。
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ぴちゃん
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村上春樹のような滝口悠生のような文体で好き嫌いが別れそう。 何も起こらない冗長的な毎日を淡々と、その場で考えながら話しているような語り口が落ち着く。 冗長的で退屈な生活だけれども、変えられない・変えたくないと感じる。
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yukiko
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面白くてどんどんページをめくりたくなる本ではない。好き嫌いが結構分かれると思う。私は苦手でした。
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たまり
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個人と世情の視座が回転する面白さ。小説ならではの遊び。文体が気持ち良くて一気読み。かなり好み。
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マキノ
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平易でリーダビリティに富んだ文章表現だが、語りの人称のテクニカルさや文章そのものがふわふわと彷徨していくので、物語全体を読み解くのはやや難解。ガツンとエッジを効かせる小説というよりは掴みどころない綿のような感触を楽しむ小説。個人的には『黄金期』が良かった。
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Fumoh
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散文詩なのかな、と思いました。ストーリーというストーリーはない。内容はないんですけど、サブカル的な雰囲気はある。文体もどこか海外文学というか村上春樹風で、オシャレな感じなんですけど、やっぱり何を言っているのか分からない(一文の内容は分かっても、それをまとめると何を言っているのか分からない)。こういうのはちょくちょく見かけますよね。海外文学オマージュというか。わたしは小説というより散文詩だと思いました。ちょっとル・クレジオみたいなところもある。ただわたしは、こういうのはもう過去の文学だなという気しかしません
Fumoh

昔、文学は意味に溢れていました。要は科学的合理性の信奉です。しかし、それが第一次世界大戦の際に、何にも役に立たない、空疎な力に過ぎなかったのだと証明されてしまった。そこからダダ・シュルレアリズムと変化していって、やがては第二次世界大戦を経て、大量生産・大量消費システムの中で、失われたヒューマニズムを描こうという試みに変化していきます。今はインターネットの影響で希薄となってしまったヒューマニズムの所在と未来を描こうというテーマが強いと思いますが、いったいこの作品は現代に適しているのかというと、

05/16 15:47
Fumoh

全くそんなことはないという印象です。ただのコスモポリタンなイメージは答えにはならない。それは問題を回避して、上澄みの綺麗な場所を泳いでいるという印象です。ただそういったイメージも、全く役に立たないというわけではなくて、ひとつの答えになるのだとしても、やはり何らかの作者の回答をイメージの中に含ませなければいけない。そこで初めて内容=文学の議論ができて、そこでイメージや雰囲気が役に立つ、というわけです。内容がなければイメージもただの空気のようなものでしかありません。

05/16 15:53
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枝折
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こういう小説が好きだなあと再認識しました。 タイトルになってる「ブロッコリーレボリューション」で描かれるバンコクが私的にとても良いです。床のタイルがペタペタする感じとか、目的もないまま彷徨う感じとか。 どの作品も脳内で映像化がしっかり出来る情報を提供してくれるので、楽しんで読めました。 概念的というか少し難しい小説ではあるかと思います。
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かわ
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ネタバレ表題作はDV男性特有なのかフラストレーションの捌け口が彼女に向かうのが何もおかしなことでないというトーンで、彼女から連絡が来ないのは不当な扱いを受けていると思い込んでいる、そんなやばい男の語りで物語が進んでいく。彼女のバンコクでの生活は現実逃避であり、現実逃避できない現地住みレイテーとは気持ちが噛み合わない。DVを受けていたであろう彼女は相手の立場、気持ちに敏感になっていいと思うのだが、鈍感さも彼女がこれ以上傷付かないための防衛なのか。
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一条
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行きなり訪問してきてラップをかます若者の件だけ面白かった。『修養』って言葉をとにかく連呼してたのも印象に残った。
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🐜
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表題作は圧巻。錯乱した語り手によって、未だ知らず、「この先も知ることは決してない」はずの物語が、状況からしてあり得ない客観性と狂気とを伴って語られる。物語は、語り手のDV(及び東京の息苦しさ)から逃げ出しバンコクへ旅立った恋人が、現地を生きる友人と「観光」の暴力性を巡ってすれ違い、仲直りするというものだが、狂気と理性が奇妙に混濁した語りが、そこでの倫理的思索を疑わしいものにし、説話論的没入を切断する。世界の遠く離れた「問題」を考えるときの私たちの語り口もまた、同作の語り手のような暴力性を孕んではいないか。
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梶
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表題作は語りの不可能な前提から語り始められるのが面白い。「ぼく」の病的で、冷徹で、穏やかな語りは不穏だがそれゆえに読ませる。 「楽観的な方のケース」を巻頭に配置するたくらみは成功している。浮動的で、妙に具体性を持った生々しくも清々しい(?)語りは、今までにない手触りを保持している。 小説とはかくあるべき、という仕掛けに満ちた、才気溢れる集成である。
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四男の母
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一番わかりやすくていいのが、最初の『楽観的な方のケース』。パン好きだからわかる気がした。表題作はよくわからなかった。ぼくがきみについて語るのが、なんかいやだったからかな。
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押さない
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ネタバレ9/10 一人称で他者の動向や内面がわかる書き方は本来ご法度で書き分けができていないと見なされる。意図的にそれを行っており、正確な本意が読み取れなかった。だが表題作は敢えてやった意味が効果的に発揮。 ・『ぼくはいまだにその事を知らないでいるしこの先も知ることは決してないけれども』文章を繰り返し入れイレギュラーであることを提示。・実は全て男の妄想だったからこその一人称ブレだった・判明してからも続く→DV彼から消えた彼女は本当に海外で新しいスタートを切っているかもしれない、全ては妄想と言い切れない示唆。
押さない

『楽観的な方のケース』『ショッピングモールで過ごせなかった休日』『ブレックファスト』『黄金期』『ブロッコリー・レボリューション』

09/06 17:01
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GIOco
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ブックトークカフェでおすすめされた1冊。ショッピングモール~の文体が好み。「平成の次は黄金期がいいよ」という一文がとても好き。
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nozomu
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初読みの作家、5編の短編集。冒頭『楽観的な方のケース』は、近所に開店したパン屋と恋人との関係性だけに注視しており、このようなささやかなルーティンを生活の指標とするおもしろさを感じる。『ショッピングモールで過ごせなかった休日』は訪問販売ならぬ訪問ラッパーによって萎えてしまう感覚がじわじわ伝わる。『ブレックファスト』は福島原発事故を機に東京を離れた妻ありさが、東京に戻った17時間の思考と行動が、夫目線で描かれる。総じて、少ない登場人物の内面を細かく淡々と描写する作品が多く、ニュートラルに入りやすく感じた。
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毒モナカジャンボ
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凄い。読点で書く。
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あ
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すばらしい
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ぴかぴか
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それで・・という話、4話目も5話目も都会の人間たちの外面内面がちょっとづつ見えるようで読み終わってみると、めちゃくちゃ面白かった、という感想
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ぴかぴか
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だるいなぁと思ったときに手に取った本。題名から笑える話かと想像したのだけど、全く違って(けど、苦笑いはできる)、改行は少ないし一文は長いしよくわかんないしとだるさに拍車がかかる気分だったけど、3話を読むころにはすっかり引き込まれてしまっていた。だるさもどこか飛んで行った。話はだるいんだけど。1話目は、パンやさんをめぐる男女、2話目は・・・これは面白かった、ある日曜日に突然玄関前にたってラップをし始めた男と聴かされた男の話、3話目は震災をきっかけに東京を離れた妻が1年以上ぶりに東京にきた・・それで・・という
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nmura
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「ブレックファスト」までしか読めないまま図書館に返却。ちゃんと読みたい。この作家はすごい。
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くみこ
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表題の中編の他に短編四つ、独特で一癖ある作品が揃っています。最初の、日常の1ページを切り取ったような「楽観的な方のケース」で、風変わりだけど読みにくくはないと思ったのですが。次の作品からは、突然見知らぬ男が訪れてラップを披露したり、横浜駅の中央通路で人が浮かんだり。とても細かな描写で、変わった文体と世界観の中に放り込まれます。表題作は、ぼくに嫌気がさしたきみがバンコクに逃げたストーリーで、きみの詳細な行動をぼくの視点だけで語る不思議さと違和感が、気持ち悪いような癖になるような。三島由紀夫賞受賞作です。
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シナモン
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図書館で目について借りてみました。うーん、読みにくい。一文が長くて読んでくうちにだんだん話の軸がズレていく感じ。その世界観に浸るほど読みこなすことができなかったけど、こういう文章を読む訓練にはなったかな。良い経験でした。
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亜希
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独特の文体と世界観。注意して読んでいてもいつのまにか話がカクンとずれていて、え?え?と戸惑う。でもこれはそういうものなのかと素直に受け入れて読む進めれば面白い。ような、でもやっぱりえ?え?がつきまといよくわからないような…。私はそこそこ楽しめたけれど、多分明日には内容の大半は忘れているでしょう。「ショッピングモールで過ごせなかった休日」のラップには最初吹き出した(でも長い)。「楽観的な方のケース」「ブレックファスト」が好き、表題作はこれだけ中編のせいかちょっとよくわからない感が強く、流し読み。
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かし子
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どの作品も独特な文章と世界観を追うのが大変、でもそれがまた楽しい。表題作が一番面白いと思った。時々「ぼくはいまだにそのことを知らないでいるしこの先も知ることは決してないけれども」というフレーズが差し込まれることで視点が「ぼく」の方に引き戻され、詳細に書かれる「きみ」の行動があくまで「ぼく」の想像だったと思い出させる。怖ァ、でもこの違和感が良ィ。
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doriton
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表題作「ブロッコリー・レボリューション」を読む前に、気力が尽きて本を返却しました。独特で、私にとっては難解な文章を前に、私の目は文字を意味のあるものとして捉えることが出来ないまま、滑っていってしまいました。
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金箔の紅茶
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海外小説のような雰囲気。表題作は、淡々とした描写から漂う妄想の狂気。
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ひめか*
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独特な文体。一、二、三人称とそれに付随する文章が噛み合ってなくて不思議な感覚だった。一つの描写をすごく細かく書いているような印象。回りくどいところもあってあまり好きな文体ではないが、他の方の感想にあるクセになるというのは何となくわかる。何てことはない日常の話があれば、電車で宙に浮いて警察に怒られたり、世界観が謎の作品も。表題作は僕のことが嫌になってバンコクに逃げた彼女と、日本で屈辱を味わっている僕の生活を描く。結局、こんなに辛い僕の気持ちを思い知れ!ってことを言いたいのかな。終わり方がよくわからなかった。
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やっほ〜
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慣れたらハマる。スリリングやった。キュゥっときた。
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り
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味覚にとても近づいていて食べるのが好きなわたしには楽しい異国グルメでした。
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栗林
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ネタバレ人称の使い方が極めて技巧的。例えば表題作は、同居していたパートナーが逃げたらしい「ぼく」視点で語られるのだが、逃げた相手「きみ」の(知りようのない)エピソードも「ぼく」自身が語る。「きみ」から聞いた訳でもない話を、「ぼく」の主観で語り続けるのである。「ぼく」はエピソード群を語りながらも、決して「きみ」そのものや「きみ」の思考と交わらない。それは「ぼくはいまだにそのことを知らないでいるしこの先も知ることは決してないけれども、」という書き出しからも明らかで、この文章は確認作業のように小説で反復・繰り返される。
栗林

「ぼく」は「きみ」が日本から、「ぼく」から、無断で逃げ出したことを怒りながら、「きみ」の話をまるで神のような視点から追いながらも、決して「きみ」という存在に追いつくことはできない。「ぼく」が送り続けるメッセージに「きみ」が返信することはなく、「ぼく」は「きみ」の現状を知る術がないから。「きみ」と現地の友人ことレオテーの会話なども面白かったが(人類総ツーリスト化計画やミドルクラスに関する意見の交わし合いなど)、結局は語りの巧みさの方にばかり目の行く小説だったな……。ほぼ「ぼく」の想像の世界だし。

10/27 20:51
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栞
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新刊図書コーナーでタイトルに引き寄せられ手にとった。ここで借りなかったらおそらく二度と出会うことはないだろう、と一期一会と思い借りた。文章の修飾の過剰さとかかり方の分かりにくさと、話そのものと、いろんな意味で難解。表題作の『ブロッコリー・レボリューション』の「きみ」がタイに行くまでとそこでの暮らし方の雰囲気は楽しめた。しかし「いまだにそのことを知らないでいるしこの先も知ることは決してない」という「ぼく」の一人称、不思議すぎる。全体通して私には難しすぎてよくわからなかった。
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meg
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おもしろい。 洒落がきいていて、風刺が秀逸。 タイトルもすき。
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