読書メーター KADOKAWA Group

昭和と日本人 失敗の本質 (角川新書)

感想・レビュー
8

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
エツロー
新着
著者が戦争を終結させた鈴木貫太郎首相の聖断を非常に高く評価しているのが印象的。平和主義者のイメージがあった吉田茂が実は対中国強硬派の外交官だったこと、実は極秘の東條英機の暗殺計画があったこと、原爆が実は新潟と小倉にも投下される可能性があったことなど、今まで知らなかったことも多かったが、中でも、ルーズベルトが死んでいなかったら日本が朝鮮のように分割されていたかもしれないという内容と、ソ連の侵攻に対して日本のトップが国際法に無知だったことが現在の領土問題の原因になっているという内容に非常に驚いた。
0255文字
のせなーだ
新着
戦後の歴史教育を受けていない国民。教科書で真実を教えなさすぎる。人間的、歴史的責任を放棄する国家が歴史知らずの国民を作る。戦争の真実は氏らの声で繰り返し教え続けなければならないのが事実だ。反省とは同じ過ちを繰り返さないこと。最悪の不幸、戦争の惨さを経験していない人間が政権を握り、今の時代に一方的に国葬なんて決行し、防衛力増強までするって何ですか。反戦より、戦争への抵抗が低下する空気。経験もなく権力だけで戦争を始め、その膨大な無駄を、何より終結させる能力が自覚ない。まるでいつか来た道へ悪循環の恐ろしさ。
0255文字
CTC
新着
7月の角川新書新刊。15年には角川文庫になっていて(13年に吸収した中経出版のブランドで刊行していたよう)、その前には11年に新講社ワイド新書(同社は21年6月に破産)でも刊行されていたようだ。初出は73年〜07年までの雑誌記事18本。新講社版刊行時には“歴史探偵の原点”の惹句が使われているが…まぁ犬の散歩位の探索ぶりかなぁ。以前に読友様から“○○の本質”という本に碌な本はない、とお教え頂いたものだが、ついついね、買っちゃうんだけども…いよいよコレはダメだと思ったしだい。
CTC

歴史探偵モノは昔非常に興奮して読んだ覚えがあるのだが…ハズレも多すぎて辟易している。改めて真剣に探してみよう、このままでは半藤さんまで嫌いになりそうだ。

11/23 17:26
0255文字
べんぞう
新着
半藤氏の訃報を聞き手に取った。これまでの著作をまとめたもののようだが「失敗の本質」というタイトルを付けた理由には若干疑問が残る。太平洋戦争に関する書籍は数多く読んできたので,目新しいエピソードはなかった。その意味では初心者向けの書籍なのではなかろうか。学校教育で現代史をあまり学ばなかった若者には勧めたい。
0255文字
ジュンジュン
新着
去年亡くなった半藤さん。名前とタイトルだけで手に取ってはみたものの、正直…(微妙だなあ)…。かなり前に発表されたコラムを集めたもので、大まかなテーマで章分けされてはいるものの、雑多な印象は拭えず。ただ、第三章、終戦の過程を外側から見た、「天皇制を残さなくてはならない~グルーの見識」と「幻のソ連『日本本土侵攻計画』」はスリリングだった。
0255文字
あすなろ
新着
お亡くなりになつてもっとリアルタイムに著作を拝読しておけば良かったと想う事は読書人なら誰しもあるであろう。僕にとりそんなお一人である半藤氏。傑作の復刊という帯に惹かれ書店にて購入。確かに歴史探偵の原点が見える傑作エッセイ集である。歴史や社会をそう捉えるのだ、こう見てみたいものだ、こういう事があったのだ等、歴史に我々は学ぶべしという忘れがちな事を純粋な好奇心を昂らせ気付かせてくれる。それがまた話題豊富で知らぬ事多いのである。例えば、ソ連は東北以北を領土化するつもりだった等、知り得なかった事や見方が満載である
あすなろ

図った訳ではないが、敬老の日併せこのシルバーウィークに読了した大家の先生方のエッセイの一つとなった。

09/25 12:46
0255文字
きじょん
新着
半藤先生があとがきで記されているように「雑多な短文」集なのに、タイトルは仰々しい。包装紙はキレイだけど、実際は在庫一斉セール的な。「責任者、出てこい!」と言いたい。 それでも、半藤史観を味わいたい人にはグッド。歴史とは「人間の英知や愚昧、勇気や卑劣、善意と強欲の全て」が書き連ねられていて、「不変の人間性、不易の道徳があること」を私たちに教えてくれるものだという。クーッ!シビれるな。 それと、ソ連が北海道領有を狙っていたのは知っていたが、トルーマンの態度如何によっては、実際に起こりえたことが分かった。
0255文字
りりり
新着
一年に一冊ずつでも半藤さんの著作を読んでゆきたい八月、運良く図書館新刊本を借りて読む。が、本作は別々に掲載された文章の集まりだったので、初心者の私は次は他の有名作から読もう。日露戦争後の日比谷焼き打ち事件に見る日本人の民衆心理(高村光太郎氏..)、国際連盟脱退から太平洋戦争へメディアが全て同じ論調の恐ろしさ。今も根底に変わりないものがある警鐘。社会科導入経緯は、ベアテ・ゴードン氏思い出しつつ、もう少し知りたい気持ち。さっとだけど国外メディアに日々目を通し続けつつ、平和のための一人の大人でありたいと願う
0255文字
全8件中 1-8 件を表示

この本を登録した読書家

今読んでいる読書家全0件中 新着0件

登録しているユーザーはいません

読みたい本に登録した読書家全4件中 新着4件

昭和と日本人 失敗の本質 (角川新書)評価59感想・レビュー8