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日本の古代豪族 100 (講談社現代新書)

感想・レビュー
23

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静
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ノンフィクション200。やっと読み終えた。日本の古代豪族たちの概略をつかむ、最初の一歩に最適。
0255文字
みのくま
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完全な血縁集団とは言い難い「氏」と、その下部構造である「部」。これらの根本的な組織的紐帯は職掌にあったようだ。だが時代が進むと血縁による「家」が豪族・貴族の基本的な集団単位となっていく。どうしても氏と部と家がごっちゃになってしまう為分かりづらくなってしまうが、ここは明確に分けた方が良さそうだ。また古代は渡来人系の集団にも種類がある。秦漢帝国の末裔を自称する氏や百済新羅高句麗の末裔を自称する氏もいる。ここで重要な事は現代の国民国家の枠組みで古代日本を理解してはならない。倭国と日本は異なる国家という認識である
0255文字
hr
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図書館本。講談社現代新書のSNSか何かで知って借りてきた。調べものをするだけのつもりが、地図あり、系図ありで、面白い。三嶋県主の項目で、三嶋溝咋が出てきた。今の溝咋神社はどうなっているだろうか。
0255文字
ふるかわ
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これは労作。お昼寝タイムに何項目かずつ。面白かった
0255文字
Kentaro
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氏の名前(姓)はすべて天皇から与えられたものであったのに対して、その後に武士層を中心に名乗られ始める苗字(名字)は、支配する地名を自らが名乗り始めた、ある意味において自然発生的なものであった。両者は長く併存し、時に一人の人間のなかでも使い分けられた。たとえば徳川家康が朝廷から位階を叙されるとき、「源」姓を名乗ったのもそのためである。徳川は苗字、源は姓であって、苗字がいわば私的な名前であるのに対して、姓は公的な名前として機能したのであった。
0255文字
A.Sakurai
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古墳時代の畿内と地方の関係に興味がある.キーになる地方豪族のありようについて,一般的な理解はどうなのだろうかと短く概要を説明している本書を覗いてみた.だから,まえがきと気になる氏についてだけ拾い読み.個々の豪族について項目を立て,史書,資料にある記載を紹介したうえで,主要な研究による解釈を説明している.上毛野氏とか吉備氏とかは史書が成立する8世紀時点ですでに実態と名前に隔離がある.それ以前はどうだったかは証拠がなく分からないのが実情のようだ.
0255文字
レアル
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これは面白い!表題通り100の古代豪族の事典。この本の良いところは五十音別など、ただ単に豪族を羅列しているではなく、中央の最有力豪族や渡来豪族といった種別的に豪族を分けて挙げているところが分かり易くて素晴らしい。また冒頭に豪族とは?氏姓制度とは?といった豪族を取り巻く制度などを詳しく先に説明してくれいている親切さが有難い。
0255文字
daiyakaisei
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結構渡来系の豪族多いんだな。技術や知識を持ってたんだろうな。
0255文字
碧
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まさに読む辞典!豪族の成り立ちと各氏族の概要についてわかりやすくまとめてあり、またこの時代について少し知る度にこの本を読み返すだろうな、と思った 電書で買ったけど、読み返す時は紙の本の方が良かったかなあ、どうだろう。。。と思っているとこ(^_^;)
0255文字
於千代
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蘇我・物部などの有名な一族からマイナーな一族まで、まさに帯にある通りの「読む事典」。
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金監禾重
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やはり神話と歴史の境目、先史と歴史の境目にロマンを感じてしまう。丹後に大古墳を築いた豪族は氏族名も伝わらないが、天皇の后妃に「丹」の字が散見されるという。吉備臣や筑紫君など地方豪族の項からは、中央と並び立つ盟友だった地方豪族たちが(天皇を含む)中央豪族に圧倒される流れも読み取れる。地方豪族たちの擬制的同族関係も興味深い(筑紫君が阿倍臣グループに、火君が多臣グループに属するなど)。歴史時代についても知らないことを読むことができてよかった。旧蘇我氏の石川氏と旧物部氏の石上氏がコンビで働いているなど。
金監禾重

大勢力に対して、勝ち目がなさそうな小勢力が抵抗する、という図式が古今東西みられる。不可解に思っていたが、古代地方豪族の行く末に答えがあるのかもしれない。豪族が大王に従属する、屈服するというのはただ平伏することではない。大王に属する中央豪族が優位に立ち、地方豪族の権益を削いでいく。地方豪族は中央豪族の格下に落とされる。支配層に限らず、民すら、中央にコネを持つものが地方に進出して地方の民を圧迫していくだろう。ウクライナは降伏すべきと言う日本人がいたが、それを覚悟しろと言うのだろうか。

06/27 10:40
0255文字
いちじく
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記紀に登場する神々の後裔氏族について知りたくて購入した。新書というよりもはや事典という他の方の感想にも納得で、読み終えるまでにかなりの時間を要した。名前を聞いたこともない氏族もいたが、誰を祖としているのかや本貫が紹介されており、巻末の参考文献も氏族別に記載されているのがありがたい。共著ではなくお一人で書いたものだということにただひたすら頭が下がる。
0255文字
れいまん
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資料の少ない古代豪族がよくまとめられている。 学者の様々な説もまとめてあり、古代史研究には欠かせない書 御方宿禰の章で天智天皇の皇子である志貴の皇子が第四皇子とされているが、本当は第七皇子ではないかとある。やはり権力側の書き換えなどあり検証は難しい作業になる
0255文字
たけとり
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確かに事典だこれ…。資料としてはコレがあればだいたい分かるけど、まとめるの大変だったろうなぁ。
0255文字
六点
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日本の古代豪族100等、ネタが続くのであろうか?等という失礼なお節介が頭に浮かんだ。物部連から御方宿禰に至る迄、そのような氏族が存在したことすら知らなかったことが露呈し、少し恥ずかしい。常陸から北を本貫とする氏族が存在しないとか、仁徳から武烈の間の王子から別れた部族が無いなど、古代日本の成立に関わるような事も僅かな文献から読み取れるのであるなと、感動を新たにした。
0255文字
転天堂
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新書とは思えないボリュームに圧倒される。豪族の成立については他の文献にもあるので確定した説はまだないと思われるが、皇別でも仁徳から武烈の後裔を名乗る豪族がいないところに、大和朝廷がいつの段階で成立しその出自を整えたのかがよく分かる。
0255文字
takao
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ふむ
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村上春巻
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ネタバレ【S】頭が下がる労作である。もちろん先行研究者の優れた仕事や、同輩後輩の先進的な研究というものがあるにせよ、単独で5年もかけて本書を書き上げた著者に敬意を表したい。お時間のない向きは冒頭の概論に目を通しておくだけでもかなり得るものがあるのではないか。成立当初のヤマト(大和)政権の大王(天皇)の権威が盤石ではなく、合議制に近いような性格で、また中央と地方の勢力との関係性(連携性?)―意外に広範であった―も興味深い。氏と姓、位階というギブアンドテイクは現在も健在か。古の人々の野趣あふれる名前が好きだ。
村上春巻

《歴史学者の存在意義の一つは、どれだけ月日が経ってもあきらめずに史実を明らかにすることにある。殺されても殺されても宰相は先君を殺したと史実を書き継ぎ、最後は根負けさせた中国古代の史官たちの逸話は、二十一世紀の今日に生きる同じ覚悟があるかを問うている》

08/19 18:33
0255文字
Junko Yamamoto
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考古学の情報もあり、わかりやすい
0255文字
さとうしん
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奈良時代までの中央、地方、渡来系など各種の豪族の概要・事績を紹介。蘇我氏、物部氏など誰もが知る氏から、西漢氏のような近年の研究によって重要性が示唆されるようになった氏まで幅広く紹介。考古学の成果を積極的に反映させているのもよい。本書で紹介される豪族の多くが平安期以後に名前が見えなくなっていくわけだが、彼らは一体どこに消えたのだろうか?あるいは佐々貴山氏の子孫が後に宇多源氏の佐々木氏を仮冒したように(この説も本書で触れられている)、彼らの多くが藤原氏や源氏を仮冒したことで消えたように見えるだけなのだろうか?
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眉毛ごもら
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記紀から奈良時代末までの文献に登場する古代豪族の概要をまとめたもの。中身がすごすぎて依頼する方もすごいし書き上げた著者も凄い。みんな知ってる蘇我氏から父祖不明の御方宿禰までとことん取り上げているので簡易事典として強い。御方宿禰とか知らんかったがな。奈良時代まではいろんな豪族がそこそこ生き残ってたんだなと思うと久々に続日本紀読みたくなってきた。平安期にはほぼ消えることを考えると後世にたまにぷかぷか歴史の海に浮かび上がってくる古代豪族の末裔たちは連綿と続いていたのだな。巻末に豪族別参考文献あるのも大変助かる。
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サケ太
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古代史の本をいくつか読んだら触れてほしい。日本の古代史で大きな役割を果たした豪族たち。各豪族単位で追っていく本書。独立して一定の地域を支配していたものを豪族としており、地域社会である程度の力を保持していた勢力たちがまとめられている。個人的に物部連や膳臣、肥君、采女臣、船連などが興味深かった。
0255文字
neimu
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熟読ではなく必要なところや興味あるところを流し読み、こんな本が学生時代にあったならなあ、もう少しまともな卒業論文になったかも。それはともかく、最近永井路子の王朝三部作など振り返ったからは、なおさら時間があれば「眉月の誓い」等読み返したいものだ。藤原氏に塗りつぶされたかのような時代の背後に密かに流れ続けたものを垣間見る、そんな楽しささえもある。まだ読んではいないが、コミックスの「応天門の変」等はどんな人物が出ているのだろう。豪族から貴族の時代に移行してしまったように見えるが、自分のルーツを夢想してしまう。
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