形式:新書
出版社:講談社
形式:Kindle版
大勢力に対して、勝ち目がなさそうな小勢力が抵抗する、という図式が古今東西みられる。不可解に思っていたが、古代地方豪族の行く末に答えがあるのかもしれない。豪族が大王に従属する、屈服するというのはただ平伏することではない。大王に属する中央豪族が優位に立ち、地方豪族の権益を削いでいく。地方豪族は中央豪族の格下に落とされる。支配層に限らず、民すら、中央にコネを持つものが地方に進出して地方の民を圧迫していくだろう。ウクライナは降伏すべきと言う日本人がいたが、それを覚悟しろと言うのだろうか。
《歴史学者の存在意義の一つは、どれだけ月日が経ってもあきらめずに史実を明らかにすることにある。殺されても殺されても宰相は先君を殺したと史実を書き継ぎ、最後は根負けさせた中国古代の史官たちの逸話は、二十一世紀の今日に生きる同じ覚悟があるかを問うている》
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