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シナモンとガンパウダー (創元推理文庫 Mフ 40-1)

感想・レビュー
181

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杏奈
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今まで読んだ料理小説の中で1番スリリングで面白かった!殺伐として下品になりがちな海賊小説が、信仰と現実の狭間で思い悩む主人公に寄って、洗練されて切なさに満ちたものになっていた。こんなに沢山の死が折り重なった物語なのに最後が美しくまとめられていて、読む価値のある1冊だった。今度はじっくり読みたい。
0255文字
宗蓮
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仕事終わりの晩酌は格別。人生の辛苦は食事を引き上げるのだ。。。読み始め中盤までは主人公の葛藤とリンクするように読みづらくイマイチ。しかし、突然弾ける。面白いだけで片付けられない読み応え、忘れられない一品へと変貌していた。お涙頂戴では全くないし、説教臭い学でもないがここには人生が、世界が、私たちが描かれている気がしたのだ。料理と関連づけて臭いこと言ってたりとかもなく、ホントにウマかった()
0255文字
Kimi
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初読みの作家さん。簡単に言うと、海賊に拉致されたコックの話だが、なかなかハードボイルドな感じで戦闘シーンも迫力満点。やや難解な言い回しが読みにくいところもあったが面白く読んだ。
0255文字
すぴん
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船長が亡くなり、主人公は片足を失い、あれこれと人がたくさん死んでいったが、読後感は悪くない。良質な長編映画を見終えたような、長旅を終えて家に帰ってきたような、そんな気分。
0255文字
宴
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あらすじは面白いんだけどいまいちのめり込めず。あんまり料理がメインって感じじゃなかったせいかも。
0255文字
みつちや
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タイトルがいい。一流料理人のウェッジウッドは極悪非道の女船長マボットに攫われ、毎週日曜に渾身のディナーを作らされる。食材も設備も乏しい中、脱走計画を練りながら始まった海上生活。彼女の真の目的とは。スティーブンソンの宝島を彷彿とさせる海洋冒険小説。時代な書き回しや船の説明、海外物のまどろっこしさでスムーズには進まないが引き込まれる。万人受けしないだろうに割と評価が高い。とかいう私もモロ好みの高評価。期待しなかったからかもだが記憶に残る一冊です。
0255文字
ひらく
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料理の腕が良すぎて海賊に拉致され女船長のために限られた食材で週一の晩餐を作らなきゃいけなくなった料理人の、グルメありアクションありロマンスありお腹いっぱいエンタメ海洋冒険小説!キャラすごく立ってるし食材集めの行方やどんな料理を作るのかが気になるし、船上の戦闘はスリル満点、てんこ盛りで映像的な面白さもある王道エンタメでした。船の上からアヘン栽培の強制や奴隷貿易の実態を目にすることで世界に対する認識が揺らいでいく主人公、そして法の及ばない船の上にこそ生きる場所を見出す人々との異なる世界の交わりが清々しかった。
0255文字
kmori299
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自分の主人を襲撃した海賊に捕まり、海賊のために限られすぎた食材と設備で料理をさせられると聞いて、面白そうと手に取った。予想より料理のシーンは少なかったが、食べる時の会話が詩的というか哲学的で美しかった。そしてそれ以上に、徐々に海賊に馴染むようで染まらない主人公の、理想と現実との葛藤が大変良かった。
kmori299

マボットが大変良いキャラクターだっただけに、海賊たる動機がそれに集中しちゃうのは残念だなあ、それで部下はついてくるものかなあと思う反面、人は公憤だけでは動かないよね、とも思うのでこれで良い気もした。それにしても、この時代のイギリスってひどい。多かれ少なかれどの列強はそうなんだろうけど。

07/31 08:39
0255文字
k
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中々面白かった。料理は思ったほどしない。
0255文字
ナルピーチ
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海賊に拉致されてしまった料理人の数奇な運命を描いた面白さ無類の海洋冒険&お料理小説。女船長・マボットの命令で週に一度、自分の為にご馳走を振舞うように言われた料理人・ウェッジウッドは碌な食材もなく、保存も効かない状況でどんな料理を作り海賊船の中で生き抜くのか。波乱万丈の物語が幕を開けた。序盤は只々彼の境遇に同情する思いで読んでたが、後半になるに連れてマボットや船員達との関係性の変化を楽しみながら読む事ができた。料理も粗末だった物から趣向を凝らした物へとスキルアップしていく。彼が作る料理を是非食べてみたい!
0255文字
葉子
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通勤中にダラダラと読んだけれどイマイチハマれなかったせいか読了までとても時間がかかった。マボットがウェッジウッドに惹かれた理由が分からなかったせいもあるだろうし、いつまでも隙を見て逃げ出そうとするウェッジウッドが男気なくおもえたせいもあるだろう。日曜日の二人がディナーを囲む場面だけは描写も素晴らしく楽しく読めた。
0255文字
セイコリーノ 願わくは図書館、本が「希望の綱」となりますように
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ネタバレおそらく、日本人乗組員?は木津さんという名字かな。後半、味噌、醤油、でてくるのも興味深い。 マボットは、宮崎駿の描く空賊のおばあさんの絵で再生されました。若い女なのか若くないのか、物語がしばらく進むまでよくわからなかった。時代背景はジャックスパロウとだいたい同じ頃かな??と、勝手に思いました。
0255文字
Tomoko.H
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語り手だからなのかどうか、こういうエンタメに大事なキャラクターがちょっといまいちに感じて調子出るまで時間かかった。いや、やっぱりちょっと気取って上品ぶった人間だったってことかな。上流の人々にのみ自慢の料理を振る舞ってきたお屋敷の料理人ウェッジが海賊に誘拐され、船上で苦労し工夫しながら生み出す料理と堪能する船長との時間に喜びを覚えるように。そのうちに元雇主の会社が行う非道が明らかになり、世界の見方が変わっていく。巨悪に刃向かうならず者達、人間模様と秘密…盛りだくさんだった。
0255文字
るい
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ネタバレ1819年。海、帆船、女海賊!ロマンだ!拉致されたウエッジは、公爵でも伯爵でもない料理人。敬虔なカトリック教徒で「壊血病は自慰行為から発症する」と曰うて女海賊マボットに大笑いされるような男。命と引き換えに彼女に極上料理をと命令され苦慮。お料理小説でもある。隙あらば逃亡と企む彼だが、アヘン、奴隷貿易に立ち向かう彼女にいつしか・・・・・。長くて焦れったく進むのだが、船の構造やら航海技術やら書きこんで、戦闘場面は肉躍り、やがて穏やかに終演を迎える。エンタメではあるが、いい仕事だったね、ブラウンさん。
0255文字
あさ
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ネタバレ女船長に雇い主を殺され、海賊船に乗せられて彼女のために料理をしなければならなくなった料理人が、乏しい食料と道具で頭をひねるのが大変楽しい。次第に海賊の流儀に慣らされていくのが愉快で、ジョシュアとの温かい交流や、マボットの意図が明らかになっていく過程もいい。しかしマボットは登場時はめちゃくちゃかっこよかったのに、結局海賊といえども女なら恋愛と母親に収束していくのか? とちょっと思った。
0255文字
ココンブレ
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★★★★☆
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jasmine@時代小説に沼る@
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初読み:イーライ・ブラウン。主人公: 女海賊の為に、最高の料理を作るハメにー。 濃い脇キャラたち、涎のでそうな料理の数々、歴史の闇と恋の 駆け引きと・・・ メチャ楽しく読めた、エンタメ感最高の物語デシタ!! ヽ( ̄ ̄∇ ̄ ̄)ノ ランラン♪ 願わくば、続編希望@@
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りゅう☆
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ネタバレ女船長マボットに雇い主を殺された料理人ウェッジウッド。拉致され週に一度、彼女に料理を作ることを課せられる。不充分な材料や設備に知識と経験を総動員して極上の料理を作り、逃げることを考える主人公。マボットの右腕ミスター・アップルズが偉大で、耳の聞こえないキャビンボーイに勉強を教えたり、乗員フォンとバイの双子の強さと絆を知る。マボットの目的達成には敵が多く、追われ追跡し繰り返す戦いが臨場感に溢れてる。各々の関係性の変化や予想だにしない繋がりに驚く。悲しみを乗り越え、新たな世界で生きる姿を見れてよかった。冒険、→
るい

こんにちは。初めまして🙇おもしろくないわけではありませんが、私も結構時間がかかりました。でも、余韻が良くて、読んでよかったと思えました。😊

02/24 13:34
りゅう☆

るいさん、コメントありがとうございます(^^) カタカナが得意ではないので、遅読になってしまいましたが、長い期間かけて読んだ分、ずっと浸れましたね。はい、読めて良かったです♪

02/24 15:05
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aoumi
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ネタバレ面白かったけど、長っ!情報量多くてぐったり。本書で一番感銘を受けたのは、主人公がマボット船長の死んだウサギの死骸を無駄にせず、食用にする(そしてマボットもその肉をいただく)くだりです。動物愛護の読者なら、怒り狂うでしょうが、命の扱いの神聖さ、生きることは食べることを考えました。「ウサギの筋肉の筋に、積み重なる生と死を見た。」後、コンラッドのジェラシーと裏切りに、あー、分かりすぎる位分かるよ…(涙)状態に。そして主人公、途中から片足が義足になったのに、終盤で「こいつすごく動いているな」と気になりました(笑)
aoumi

ツッコミポイントその②。女性の容姿の美しさへの比喩に、ミケランジェロの彫刻に言及するのはどうかと(困惑)。あの人、基本モデルは男性(女性を彫る・描く場合でも)だし。男性の体つきで、申し訳程度におっぱい追加しているような作品ばっかりですよ?ヴァチカンのピエタ像(の初々しい聖母マリア)は確かに女性美を感じますけど、ねえ…

01/04 21:09
aoumi

主人公(もはや"ヒロイン"と呼びたい、男だけど)、本当に、しつこく逃亡計画たてまくり!(笑)そんな彼が、ああなって、最後はああいう心境になるのは、お約束(ノ∀≦。)ノぷぷ-ッ笑 ミスター・アップルズ(詩人で、編み物作家で…ナイスなキャラクター!)の心境をもっと掘り下げて欲しかったです。「マボットに出会ったが最後、熊には到底もどれない。」←こんなことを言っていた彼が、終盤のあの展開をどんな気持で受け止めたのかも。

01/04 21:18
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0255文字
キクチカ  いいわけなんぞ、ござんせん
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女海賊船長と誘拐された料理人の話。これが男船長と女料理人の組み合わせだと普通の王道の予定調和のロマンスになりそうだ。料理の特化したお話だと思ったが、それを上回る海上戦。帆船対帆船の大砲の撃ち合い、接近して火薬や蠍を投げ入れ、ライフルや剣で闘いまくるという冒険小説でもあった。船酔いにご用心。
0255文字
DEE
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雇い主が海賊に殺され、その料理人であったウェッジウッドがコックとして海賊船に乗せられてしまう。そこで腕を見込まれ女船長の専属料理人となるのだが…。乏しい材料を駆使して作られる料理の描写もよかったし、最初は脱走を企んでいたがしだいに海賊のしきたりに馴染んでいく様子なんかも面白かった。ただやたらと読むのに時間がかかった。
0255文字
あひるのふせん
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重厚でありつつも軽快でポップで愛さずにはいられない物語。噂通りの極悪非道、なわけがないよなと読む前から思っていましたが、凛と逞しく美しく知的でありながら、ところどころ垣間見える平凡さに皆が心を擽られる船長マボットが素晴らしく、編物を愛する副官のミスター・アップルズなどキャラクターを知るごとに、ずっとこの船にいようぜウェッジ、と無責任なことを思わずにはいられませんでした。勿論、キッチンを整えたり酵母を育てるところから状況を打開し料理を発展させていく面白さは終始途切れない。どの食事にも会話が伴うのも良かった。
0255文字
マトマト
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敬虔な信仰と保守的な価値観や差別意識を持つ料理人の主人公が、海賊に拉致されて文字通り殺されそうになりながら、一度死んで生き返ったみたいに新しい自分を発見する話。過酷で残酷な海賊の世界、戦いではもちろん味方も死んでいく。緻密でドライな描写だけれど、個性的な海賊たちや 主人公が腕を振るう料理(特に発酵食品が秀逸)の場面はとても楽しく読めた。煮え切らない主人公にイライラさせられるシーンもいくつかあったけど、結末がすごく良くて、最後まで読んで良かったと思った。
0255文字
アイリス⭐️
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良作です。アヘン戦争前時代に駆け抜けた私掠船(海賊船)の女船長の話が、捕虜の料理人視点で語られます。楽しくて一気読み必至!
0255文字
くろねこ。
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前評が良かったので読んだけど 私は好みではなかった。キャラも個性的だし 展開も多いので 映像化されると良いのかも
0255文字
かあ
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比喩が素敵。キズはきっと木津。
0255文字
あじぽん
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ネタバレ海賊に攫われた料理人が赤髪の女船長の脅迫で毎週日曜に美食を拵えるはめになる。機会を伺い幾度も脱走を試みながらもいつしか甘い関係に。フレンチをベースにした創作料理が実に美味しそう。貧弱な食材と劣悪なキッチンが冒険を重ねるうちに徐々に充実していくところが楽しい。料理人と船長のロマンスは想定通りだったけれども最後にスパイスが効いていた。物語の方は海賊モノの定番を取り込んでいるが、もしかしたらその中には漫画ワンピースも混じっているかもしれないと、片足の料理人と弟子が船乗り相手のレストランを開業したところで思った。
0255文字
ゆうほ
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海賊船に拉致された料理人。女船長のために、命をかけて料理をつくる。壮絶な戦い、料理人の葛藤、二人の行く末は…。しりあがりに盛り上がる怒涛の展開。映像化されると面白そう!
0255文字
白玉堂餡子
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ネタバレ※イギリスの貿易会社会長の下で料理人として働いていたウェッジウッド、主人を殺した海賊に拉致され、女船長マボットに自分のための料理を作るよう命令される、抵抗すれば死。乏しい食材で工夫を凝らし料理をし、隙を見て逃亡を企て失敗。船の上での生活が長くなり、船員たちとの交流も生まれる。副官ミスターアップル、文字や料理を教え手話を習ったジョシュア。ブラスフォックスを追いかける理由、マボットを捕まえようとするラロッシュらとの海戦。アヘン貿易で不正な利益を上げる母国の現実を知ったウェッジウッドの選択。
0255文字
ロデタ
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海賊に雇い主を殺され拉致された料理人ウェッジウッドが海賊の女船長マボットに脅されて料理をつくることに。序盤は期待したほど面白くなく一回目の料理を作るまでがやたらと長く感じるが中盤~終盤にかけて面白くなる。ウェッジウッドは何度か海賊船からの逃亡を試みるも失敗。ずっと逃げ出したいと思っていたくせにマボットや船員たちといつの間にか親しくなり最後にはしっかり海賊の一員になっている。翻訳ものを読んでいてよく感じることだけど文化の違いなのかもしれないが理解できない言い回しがある。
0255文字
kotoriko
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ネタバレ「拉致された料理人」である主人公が、囚われた船で体験するバイオレンス満載な海賊生活&己の腕と知恵で生き延びる職業日誌。ライトなタイトルから受けるイメージとは全然違う骨太な物語で読むのに時間がかかりました。(タイヘン過ぎる海賊生活と有能料理人のプロジェクトX)(それらが詳細に語られるところが魅力でもあり、お腹いっぱいでもあり。笑)。読み終えてみればロマンス小説でもあったかも(女海賊マボットは某海賊漫画家さんの絵でイメージしてました)。映画化したら見応えありそう(私はバイオレンスすぎて見れないけどね。笑)。
0255文字
Millet.K
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“あたしの紅茶を温めておけと悪魔に伝えて”(P21)大航海時代末期を背景にした冒険物。英国貴族に仕える天才料理人が、女海賊に主人を殺され拉致される。生き抜くために、乏しい食材から夢のような晩餐を創り出さねばならぬ。真水の代わりにココナッツ水を用い、発酵種を肌身離さず温め…をを刊行から1年も経つ。装丁装画が割と好みだし〈料理で〉読めそうと手に取るも料理で読めすぎて毒了でけん笑。ロマンスは映像化を意識か。まぁ魂込めた食事で男女が粘膜を見せ合う時点で自ずと性愛につながる、しらんけど。毒毒度:4 おあと5496冊
Millet.K

“〈味噌〉と呼ぶ発酵ペーストの壺を”(P282)“天日干しトマトの娼婦風ソース入り鶉の卵とバジルのココット。そして、島のグレイヴィーの雉の蒸し煮、タンポポの若葉を散らした揚げ焼きバナナ添え。海の幸香る酢漬けのホミニーの紙吹雪風”(P293)“クロケットは歯を立てるとサクッと弾けて囁く。内側では、繊細な指を束ねたような蟹の身が、恋人たちがつないだ手の如くしぶしぶ離れる。若鶏は湯気をあげるテラコッタの鍋のなかであられもない姿を晒し”(P362)日本の捕鯨船と物々交換で味噌と醤油を入手。西海捕鯨の状況未調査なり

08/13 13:15
るい

こんにちは、突然失礼します。味噌は嫌われるかと思ったのですが、好評でしたね。😲

02/24 14:00
3件のコメントを全て見る
0255文字
〇
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最初に用意された材料(海賊に誘拐された貴族専門の料理人)的に話の構造としては、この主人公は貧しくもタフに生きる海賊たちに自分の傲慢さを突き付けられて反省して、人権意識を持ち成長して皆で美味しい料理を分け合う的なお話だよね、わかってるわかってる……って舐めた気持ちで読み始めたんですが、もう本当に本当に本当にめちゃくちゃ面白くて気持ちよくて…!!ここ最近読んだ中で一番面白かった。生きることと死ぬこと、料理することと、世界は広く不可解な場所であるという筆者の視点の高さにめちゃくちゃ感動してしまった。
〇

私が小説を読むのはこうやって物語の力で世界の色を塗り替えてほしいからなんだって改めて思いました。普段だったら装飾過多な描写や長い一文にイラつくタイプなんですが、この作品にはばっちりはまってると思います。お料理シーンもすごくワクワクする。当然のごとく女海賊ハンナ・マボットがめちゃくちゃ大好き!これを原作とした大作映画が見たいなと思います。ラストバトルは本当にFXバリバリの豪華な映像化に相応しいと思う!「ラロッシュが参戦した!」て皆興奮して拳を振り上げるやつ!

08/06 09:55
0255文字
水瀬しあ
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女海賊の捕虜になった料理人が、殺されないために戦場の限られた環境下で料理をする話、ですがかなり終盤まで脱走を諦めないので、そのシチュエーションで安定しているかというとそうでもない。主人公の性格と言い回しがずっと好きになれなくてしんどかったですが、女海賊のマボットの方はとても魅力的でした。船長として人望を集めていることに説得力がある。脇役もキャラが立っていて、海賊たちに愛着が湧いて、最後はなんか泣けてしまった…。東インド会社とかその辺りの歴史を背景にした話でもあります。
0255文字
ナナ
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貴族のラムジー卿に仕えていた料理人のウェッジウッド。ある時襲撃してきた海賊に主人を殺され、自身も拉致される。囚われた彼は女船長・マボットに特別な料理を作るよう命じられる…。食材も機材も乏しい中で知恵と工夫を凝らしてなんとか料理を作り上げる様子はお仕事小説の様相だし、敵対する相手との激しい戦闘シーンは血沸き肉踊る海洋冒険小説としても面白い。そして何と言ってもマボットという船長が実に魅力的。強く賢く美しく、冷徹で残忍であると同時に愛情深い一面も見せる。惹きつけられずにはいられない魅力がある人だ。
0255文字
ちーちゃん
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ネタバレ海賊に拉致された料理人が、女船長のために毎週日曜日にご馳走を用意する代わりに処刑を免除してもらう話です。乏しい食料に悩まされながらもご馳走を用意していく描写には感心しました。女船長・マボットは最初こそは悪印象でしたが、彼女が海賊行為を行う真意を知ってからは徐々に好きになっていきました。終盤になっても相変わらず脱走を企てる料理人に正直ウンザリしつつも、マボットとフォックスの悲惨な過去やマボットのカリスマに没頭しました。メリーバッドエンドだったので喪失感でいっぱいになりましたが、読んで良かったと思えました。
0255文字
うさぎ
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読みながら船酔いした。終わりはほろ苦かった。
0255文字
タカギ
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ネタバレ海賊船に拉致された料理人が、乏しい材料に工夫を凝らして生き抜くお料理小説…という一面はあるが、海洋小説とか海賊小説(?)の面が強い。私は無知蒙昧で意気地なしで料理以外になんの取柄もない主人公がずっと嫌いだった。たしかに料理はわくわくするけど、最後まで読むと、死人ばかりで、結局なに?と虚しさが残った。マボットや双子などは魅力的だったのに。ああまあ、ジョシュアは良かったけど…。日本人とされている登場人物の名前が「キズ」なんだけど、「木須」?「木津」?「キヅ」が正しい?それか原作ではもっと変な名前なのかな。
0255文字
はる
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ネタバレ海賊に拉致され生きるために料理を作る話 和訳作品だからか言い回し独特、教えてくれなかったら読まなかったと思う。序盤が退屈で読むのが辛かったが徐々に面白くなっていった。マボットと話すうちに価値観が変わっていく関係性を用いてのタイトル回収が上手いと思いました。
0255文字
一柳すず子
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腕の良い料理人だったがために海賊に拉致されてしまった主人公。船長のために豪華な料理を作らされるはめになる。食材の手に入れ方とか面白い。いつまでも脱走したがったのが厄介だったな。仲間との悲しい別れもあったが新しい家族もできた。面白かった。
0255文字
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