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ロストマンの弾丸 (3) (ガガガ文庫 ガみ 14-3)

感想・レビュー
8

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カミジョー
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ネタバレ紗希と東の抱える痛みが心にきた。最初から親のいない悲しみ。その親が殺された悲しみ。そして復讐という目的を与えられてしまった悲しみ。でもそれしかもう自分たらしめるものが何もない。家族も自分の名前さえもない。それが紗希を苦しめていた。東もまた親友との約束が守れなかった。親友を自分の手で殺してしまった。紗希を一人にしたという事実が生きる気持ちを奪ってしまった。紗希にとっての幸せだと思って。でもそれはきっと紗希のためにはならなかったと思う。その責任の取り方は親友との約束を本当に破くことになっただろうな。(つづく
カミジョー

だから未那が東に生きる理由を思い出させるきっかけの言葉をぶつけてくれて本当によかった。そして紗希のことも。復讐の果てを知った未那だからあの結果に繋がったんだよな。未那がいたから紗希と東は希望へと繋がる一歩を踏み出せた。 未那もまた本当の意味でヒーローになる覚悟を決めた。前に踏み出せた。いい最終巻だった。 完結お疲れ様でした。

11/18 21:27
0255文字
よっち
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街は少しずつビークヘッドの存在を受け入れ始めて、市民との交流活動の一環としてフェスでの握手会に訪れた未那。そこで金属を自在に操る異能を持つ少女フォーツーと出会う第三弾。親の仇として東への復讐を誓うフォーツーと交戦する中で、親友の操にビークヘッドの正体が自分であるとバレてしまう未那。復讐を受け入れる東や明らかになる前堂の策略、そして絆が生まれつつあったフォーツーとの関係など、物語を通じて成長してきた未那がなかなか難しい状況にもしっかりと向き合って、自分なりの答えを出してみせたその結末がなかなか印象的でした。
0255文字
Pustota
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追ってくる東の過去。失敗に悩む未那。常に弱さを抱えて、時に間違えたりぶつかったりする。それでも不器用に丁寧に、幸せを求めて進んでいく。そんな生き方が物語の中で綺麗に描かれ、勇気をもらえる感動的な最終巻だった。非常に印象深い台詞や文章が多かった。ただのバトルではない決闘のシーンも、読んでいて感情を揺さぶられた。残酷な世界を描きながらも、爽やかな希望に貫かれた、良い作品だった。
0255文字
kaneKlenz
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中盤の、屋上での未那とフォーツーの対話シーンがいいなぁ。こことか未那と操の同じく中盤のシーンとか、とにかく拗くれて意地っ張りで素直な会話が、大変に沁みる/そして、怖がりが怖がりのまま、舞台に立つ。良いエンディングだ/磯良さんがそこでそういう役どころとは思わなんだ。なるほど。
0255文字
ごはんたべたい
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結局何を描きたかったのか、と言う部分が少し煮え切らないところではあったけど、東の歪んだ贖罪であったり、それに向き合う未那の葛藤とか、そういう部分を通じて解決できない物に向き合う人たちの物語だったのだな、と。ヒーローを描くと言うよりは、苦悩する人たちの物語。
0255文字
真白優樹
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ビークヘッドとして握手会に出る事になる中、東への復讐を目論む少女、フォーツーと出逢う今巻。―――この世界は変わらぬ、それでも希望になる為に。 東の過去に触れ、復讐を受け入れようとする彼も、フォーツーも救うために駆け抜ける今巻。前堂の悪意を前に、未那がヒーローになることを決める巻であり、一人の少女としての成長が、一つの到達点に到着する巻である。何も変わらぬように見えて、けれど何かが変わっていく。もう対決は避けられぬ、それでも希望である限り。何処までも進める筈だから。 うん、とても面白かった。
0255文字
凜音
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ネタバレ読了 ロストマンの弾丸完結。 恐怖があり、覚悟もない。英雄と呼ばれる自信もない。それでも、守る為に戦う姿に震えました。 今巻では、東の過去や未那と操の関係、そして未来がしっかりと描かれてました。なんかもう濃厚な最終巻で全部良かった。出来れば橙滅ぼすとこまで見たかった気もするけど終わり方もメッセージ性も良くて最高の最終巻でした。 1巻から見守ってきて未那の成長がはっきりと書かれていて感慨深いです。 仮面を外せる日がきっと訪れて平和な日常がおくれると信じてます。
0255文字
のれん
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ネタバレ今作は非常に「煮え切らない」作品だった。 大いなる力と共に責任を果たそうとしながらも、邪悪の化身たる町(現実)に挑むことは出来なかった。 ハードボイルドに割り切ることも、ヒーローとして戦うことも出来ないのは、今作のシガラミで、今作の東の境遇がそのまま当てはまるだろう。 そこにキチンと回答している所がこの巻がシリーズ最後にして最高になった理由。不器用な男がその頑固な契約の名の下、自分も大切な人も救うことを決意する。 矛盾をそのまま飲み込み独自の魅力とした。そんな見えない男の隠し玉こそ今作のヒロインなのだ。
のれん

しかし、東はモテモテだ。親友とその奥さんと娘、年下の相談役に我らがビークヘッド……彼を語り手にしなかったところも本作の魅力にしてみせた。ただ、次回作はこういう男中心にしてほしいかもしれない。それだけ文句なしに面倒くさい男描写だったわ。

09/23 22:28
0255文字
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ロストマンの弾丸 (3) (ガガガ文庫 ガみ 14-3)評価94感想・レビュー8