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[ヴィジュアル版]ゴシック全書

感想・レビュー
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W
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100分de名著エドガー・アラン・ポーの回で解説を担当していた巽孝之氏が日本語版監修。好きな映画(シャイニングやミッドサマー)や好きな小説(サラ・ウォーターズ)もしかしたら好きなゲーム(Alan Wake2)もあれもこれもゴシックだ!と嬉しくなってしまう本。 ゴシックのはじまり、16世紀ヘンリー8世がカトリックから財産等を没収して廃墟となった教会などから幻想的なイメージが想起されるようになり……というのが思いもよらず、面白かった。だからゴシック的な装飾の教会はプロテスタントではなくカトリックなんだそう。
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saladin
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著者は「長い年月のうちに、ゴシックは当初の建築や印刷物で用いられていた意味を脱して、さまざまな媒体で用いられるようになった」とし、ゴシックを「移りゆく比喩表現」と定義して、「建築と様式」「地勢」「ゴシックの方位」「怪物」の4章に分けてその歴史を綴ろうと試みている。個人的には第4章「怪物」の1節「大きさ」にハッとした。巨人は神と人間の中間にあり、神々と敵対する勢力で、倒さねばならない悪しき存在である……なるほど、確かに神話や伝説の多くはそう描かれており、それが今現在の各種媒体にも影響を与えているのだろう。
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タコ星人
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この本を読むまでの私にとって、ゴシックとは〝前時代的〟(もっと言うとヴィクトリア朝時代のロンドン!)であった。そして読み終わった後、ゴシックとは……よくわからないのである。ギーガーがデザインしたエイリアンもゴシックといわれたら、なにがなにやら。 元は建築を評する言葉が他分野でも扱われるようになる。前時代的というのも当たらずとも遠からずなのだが、場所も時代も限定していないため、世界各地の歴史を取り込んでしまった。ありとあらゆる要素を含む言葉に意味などあるのだろうか。 ゴシック、嗚呼ゴシック。
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あっちゃん
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序文の後にいきなり映画メッセージのビジュアルが(笑)ゴシックといえば映画あるある小説あるある建築あるあるゲームあ…?パックマンまで?( ̄▽ ̄)
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もも
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ネタバレゴシックについて東西さまざまな情報がフルカラーで描かれた本。「ゴシック」という言葉の意味をこの本を通して初めて知った。ホラー要素がかなり強いんですね。ホラーはあまり得意ではないので途中からじっくり眺めることはできなくなったけど… 真ん中くらいにあった千尋とカオナシの絵に癒されました。
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Rieko Ito
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取り上げられているものはすごく広い。こんなものもゴシックなの?と思うものも、なぜ載っていない?と思うものもあるが、それは仕方がない。図像を楽しみながら、多様な恐怖表現の拠ってくるところについて考えさせられる。
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paxomnibus
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図版は素晴らしいのだが文章が頂けない。気取った文章で一体何を書きたいのか。「ゴシック」と銘打ちつつ、実の所「ホラー」全般に渡る作者の知識のひけらかしである。ホラー映画の名シーンが黎明期から2020年作品まであるのは嬉しいが、各章ごとにバラバラに扱われているのが映画ファンとしては気になる。各映画に関する全体的なテーマではなく、自分の目的に沿った部分のみ抜き出して寄せ集めているからだ。本書を読んで雰囲気には浸れても、ゴシックにもホラーにも詳しくなる事はできそうにない。まあ紹介記事にはなるかもしれないけれどね。
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kaz
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ゴシックとは何なのかが、かえってわからなくなる。ホラー=ゴシックなのだろうか。図書館の内容紹介は『尖塔をたたえた歴史的建造物から説き起こし、廃墟や迷宮、森、荒野、そしてモンスターにいたるまで、「ゴシック」が時空を超え世界に拡散していくさまをフルカラー図版とともに案内する。索引付き』。
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Millet.K
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“フロンティアは「接触ゾーンだ」”(P192)わぁい再毒だ〜自由に暴れるぞ。まずゴシックといえば大好物『エイリアン』を索引から辿りニヤつく。『スクワーム』を観るつもりが『スウォーム』だった大間違いも懐かしか。ゴシック西部劇『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』が観たい。毒了したて辺境で菌類で怪物でHPLな『メキシカン・ゴシック』へ論及がないのは作品が新しすぎたか。菌類といえばホジスン『夜の声』→『マタンゴ』へ流れていかないのは意外。あえてかな? ゴスロリに言及がないのもそういうことか。おあと5579冊
Millet.K

kiyokaさんこんにちはー。I am Legend ですが、なんと本邦初訳では邦題『吸血鬼』でしたビツクリ! その後同じ田中小実昌訳でも『地球最後の男/人類SOS』『地球最後の男』と変化しています。現在は『アイ・アム・レジェンド』(尾之上浩司訳 2007)ですね。 図版は結構豪華で、350点以上あるようです。 原書=Gothic: An Illustrated History https://bookmeter.com/books/20387666 密林のページへ飛ぶと、図版が何点か確認できますよ。

02/01 22:04
kiyoka

ありがとうございます!日本語版には画像がなかったけど原書?だとあるんですね。ゾクゾクするような豪華な雰囲気です。良いなあ。

02/01 23:29
4件のコメントを全て見る
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Millet.K
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“その言葉を「移りゆく比喩表現」の集合体と考えたい”(P8 ゴシックの形)ゴシック指数高めの毒書を年中行う自分のような者には大変ありがたい一冊。一般に定着している「ゴシック」から2020年時点での最新「ゴシック」まで広範囲にほぼ網羅されている。しかも豪華図版つき。〈建築様式〉にはじまり〈地勢〉〈方位〉さらに異形読みにどまんなか〈怪物〉への流れがたまら〜ん。ゴシック文学以上に映像が取り上げられており、イメージしやすい。原書イメージを崩さぬようにまとめあげたレイアウトにも好印象。毒毒度:6 おあと5582冊
Millet.K

索引から逆に本文をたどるのも愉しい。が! ア行しょっぱな「アイルズ、グレッグ」の名が161ページのはずなのに見当たらない。おや、162ページにある。どいうこと? 「死がこの地を完全に支配している。死はこの美しい風景を作り出し、いつまでもその所有権を持ち続ける」というキャッチ3行が配置され回りこみが生じ、本文の数文字分が次ページに送り込まれてしまったのだ、惜しい。

01/27 09:56
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巽霞月
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ゴシックと言えば……ゴシック様式、ゴシック体、ゴスロリ……といったものをイメージするけれども、思った以上に著者の考えるゴシックの定義が広い。それほどゴシックの定義が難しいということなんだろう。その点で著者の定義する「移りゆく比喩表現」という言葉がしっくりくる。言葉にできない、形にできない恐怖、違和感、異物を自分達の文化を通して形/言葉に落とし込むことがゴシックなのだろう。だからゴシックとホラーの親和性が高くなり、一方でゴジラも妖怪もゴシックたり得る。(ということは水木しげる御大はゴシック作家だった?)
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さくは
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大型本。建築のゴシックからゴシック・ロマンス、ゴシック・ホラー、SF、幻想小説にドラマや映画、ゲーム。欧米からアジアまでゴシックの広がりが書かれている。尖塔アーチ、廃墟、館、森や荒野、南部アメリカ、黄禍、コズミックホラー、フランケンシュタイン、狼男、触手、ゾンビなど「さまざまに姿を変えるゴシックの断片」。小泉八雲、『リング』、『ゴジラ』、『バイオハザード』も出てくる。
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那由多
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建築、地勢、方位、怪物の四つからゴシックとは何か?に迫る。ゴシックの定義が思ってた以上に広範囲に及んでいる。映画もたくさん紹介されてて、観たいのが増えた。
🐕アヴェンタドール🐶🐾放置中

ゴシックってゴシック建築や様式や、あとゴシック文字とか聞きますが、何となくイメージではクラシカルな感じだと思ってます。そのクラシカルも雰囲気ですが、、、、改めてちゃんと考えるとなかなか難しそうですね。。

12/25 10:04
那由多

アヴェンタドールさん、ゾンビもゴシックに含まれてました😱

12/25 18:36
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ようへい
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よくわからないけど何か不気味なもの、はっきりしない曖昧な境界に、恐怖に励起される強烈なイマジネーションが存在する。時の経過と空間の往来によりゴシックはあらゆるものに取り込まれ、程よく馴染んでそのものだけを抽象化することが難しくなっている。ゴシックって何?と聞かれたら、こんな感じと答えるしかない。物置の奥に押し込まれた一番下の段ボール箱、誰からもらったかわからないラベルのない缶詰、掃除機が届かないベッドと壁の隙間、「呪怨の声」のような音がする家鳴り、何故か映りの悪いテレビ東京。我が家のゴシック。
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たまきら
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新刊コーナーから。ゴシック建築の本にしてはホラーじみてるけど…と手に取ったら、「ゴシック」という言葉が独り歩きし、気づけば世界中で「暗黒的」というイメージを感じさせる言葉となっている…という包括的な一冊でした。建築では原爆ドームが、形なきものではオクサレ様やぬっぺらぼうが登場し、親日性もあるんです。あるんですが、世界的にも人気があるゴシックロリータへの視点が抜けていてちょっとがっかり。せめてビートルジュースとか、ティム・バートンの映画ぐらい紹介されていてもいいと思うんだけどなあ…。
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をとめ
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書店
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halow
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良い本。批評としても資料集としても有用だった。
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本の汚れは愛だよね。
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ネタバレメアリー・シェリーの 『フランケンシュタイン』、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』、そしてブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』はみな、断片的な証言のつなぎ合わせである。 『ゴシック全書』
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本の汚れは愛だよね。
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ネタバレ主要なゴシック小説の多くは断片でできている。あるいは、廃墟と同じように、断片を 「装って」いる。
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本の汚れは愛だよね。
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ネタバレマシュー・グレゴリー・ルイスの著書『マンク』(1796年)で描かれた冒漬的ともいえる戒律破りは、当時収監されていたマルキ・ド・サドにいかにもゴシックらしいセックスと暴力の斬新な在り方を書かせることになった。 『ゴシック全書』
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本の汚れは愛だよね。
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ネタバレサド侯爵はマシュー・グレゴリー・ルイス『マンク』(ゴシック小説を代表する作品のひとつ)に影響を受けてたのか。知らんかった。
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本の汚れは愛だよね。
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ネタバレゴシックロマンスの由来は革命や財産没収で荒廃したゴシック建築の廃墟がもたらす不気味さからきたのだろうとは思っていたが、それをさらに踏み込んで妄想してみたら要するにそれは神がいない場所、神に見捨てられた地というイマージュを呼び起こしたのだと思う。だからその場所は邪悪な者の巣となる。
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本の汚れは愛だよね。
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ネタバレゴシックとは「移りゆく比喩表現の集合体」、つまりこの言葉は最初から呪われているのだ。約束の地を見つけれず故郷にも帰れず永遠に彷徨う魂のごとく。
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本の汚れは愛だよね。
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ネタバレやっと落ち着いたので『ゴシック全書』を読み始めたが序盤の「ゴシックの形」というエッセイの中で、ゴシックという言葉を「移りゆく比喩表現の集合体」と表現してるの、かなりしっくりきて好印象。ゴシックの由来は野蛮なゴート族云々とかよりも、ゴシックという語が中心を欠いていることに注目すべき
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本の汚れは愛だよね。
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ネタバレ今週届いた本。 ・『ヴィジュアル版 ゴシック全書』 ・『アートからたどる悪魔学歴史大全』 ・『ホラーの哲学』 ・『サラゴサ手稿』※新刊の完訳 ・『僕は美しいひとを食べた』 クソ多忙やから果たしていつ読めるのか…。
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まりくみ
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怖い本
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