形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:双葉社
形式:Kindle版
原因が取り除かれると治るのは、鬱病ではなく適応障害ではないのか。詳しくないので、よくわかりませんが。
統合失調症の場合、5年間再発しないと再発の危険性がかなり下がるというデータがあります。鬱の場合はそういったデータがありますか?
残念ながら、無いみたいです。この著者も9年前に寛解していたはずが再発してます。
反投薬的な描写もあり、とはいえ薬を飲むと副作用があるのも事実で渋い顔になる。本来は患者もただ飲んでハッピーではなく、こういう傾向が出るからあえて元気だしたり動き回ろうみたいな、いろいろと働きかけていかないといけないんだろうね。でもうつ病患者がそんなことできたらそんな状態にならないわけだし難しいです。すごくリアルな分今直面してる人には危険な気もするので読むのには注意が必要。ただこの大判の感じ、そういう人も手に取りやすく、専門家が見たら大丈夫な作りなのかな。何かも分からない。うつ病は難しい。でも面白いよ。
昔から、創作活動を仕事として長く続ける中で精神に失調をきたす人は少なくないようだが、その中でも、常に「面白いこと」を要求される芸人やギャグ漫画家はヤバいと聞いたことはある。溢れるイマジネーションで活躍してきた相原さんは、自宅で階段から落ちた怪我をきっかけに、その後のギックリ腰、そしてコロナ禍と引きこもり生活が長引くうちに徐々に異変を感じるようになった。現在進行系で療養中の人間が描く重いうつ病の世界は、ある種の自己セラピーではあるのだろうが、人によっては悪い意味で共振しかねない危険なものだとも思う。
改めて思うのは、こうした精神的な不調に対して正しく現状を把握し、正しいケアを行うのはとても難しいということ。そして症状が重いほど、投薬は慎重であるべきなんじゃないだろうか。相原さん、猫と奥さんがいなかったらこの漫画も描けなかったかもしれない。5月に出るという『入院編』では良い流れになってくれることを願います。
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