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遊廓・花柳界・ダンスホール・カフェーの近代史 (らんぷの本)

感想・レビュー
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ねこっく
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近代史という時代と冠している通り、遊郭に留まらず、戦前戦後のダンスホールやカフェー、女給の史料まで網羅している点がグッド。説明文も、『遊郭をみる』より面白いし、人権意識にまで配慮している(『遊郭をみる』も面白い本であるし、後世まで価値を残す絵はがきの量が多いという点だけでも大変価値の高い本である)。人気だった芸者のピンナップが肝。現代風のお化粧とヘアセットを施せば人気を博しそうな人物がごろごろいただけに、美しさというものは不変なのかもしれない。本著も同様に、編集力、史料収集力の点で秀逸な図書と言えよう。
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わす
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近現代の花柳界や社交場を特集したムックみたいな本。図版がめちゃくちゃ豊富、読みやすいなりの情報量で初学者向けか。遊女やら芸者やら女給やら手っ取り早くまとめて知りたい方におすすめ。近現代にしぼってるので江戸時代の話はでてきません。
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あまね
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2.8L先頃吉原展のPRがポップすぎ負の歴史を重く見る派から運営に対し批判の声が挙がっているとの報道あり。確かに歴史的に見ると吉原の花魁文化は日本独特の豊かなカルチャーを作り上げた側面あり。しかし若くして遊郭に騙され人身売買され、衛生観念の低い時代故に性病を患い若くしてこの世を去り、遺体は家族に引き取ってもらえず無縁仏として葬られた歴史の負の側面は重く捉えなければならない。本書ははじめにそれら負の歴史の存在に断りを入れた上で豊富な写真を用いて日本の風俗文化歴史を詳述している。ダンスホールの雰囲気に興味あり
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曲月斎
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6代目圓生の「五人廻し」の啖呵を思い出した。この本の効用は写真を多く収録していること。落語の廓噺にしても、多くの回顧記でも、視覚に訴えるものが少ない。中で写真の力を改めて感じる。寄席なぞでも、志ん生・圓生の世代亡き後、良いところ赤線・青線の記憶で、廓噺をする世代が珍重され、最早、その世代も姿を消しつつある今、この世界の記憶を伝える1冊。内容を深く知るには別の資料を探すしかないが、往時の遊廓やカフェー、ダンスホールを一覧するには便利。廓文化なぞ云っても楼主との人身売買契約。今も姿を変えて続くと聞くが……。
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うたこ
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遊女や芸妓は、そもそも人身売買から始まる職業ということで、批判的に描かれている箇所もある割には、後は有名な芸妓や花街の紹介など、エンタメ的な箇所も多く、不思議なバランスの本だなーと感じました。日本一の美人と言われた萬龍という芸者さんがとてもかわいらしく、印象的でした。
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組織液
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戦前や戦後間もない頃の女性の接客業(というよりは水商売と言った方があってますかね)について写真付きで簡単に説明されている本です。個人的には文学作品でよく出てくるカフェーやダンスホールについて特に知りたかったのですが、そちらに関しては思ったほど説明がありませんでしたね。ここら辺はまた別の本で詳しく知りたいと思います。しかし戦前にもコンカフェがあったのか…女給さんが挙手の礼で出迎えするミリタリー系(?)のカフェーはまぁともかく、寺の装飾を施してお経のレコード流していたお寺カフェーはちょっと衝撃でした。
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kaharada
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自由廃業(借金返済まで娼妓を廃業できなかったが、廃娼推進機関に訴えると廃業を許される事例があった)という手段で、楼主から身を守る訴えに出た白縫って娼妓がいたとは。どの時代もどの立場でも、黙っていたらいかんですね。大阪新町の濱勇が美人すぎる。
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もも
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ネタバレ遊女の歴史について書かれた本。タイトルから華やかな衣装を着た女子たちの本かと思って手に取ったら正反対の考えさせられる内容だった。この本で初めて知った言葉「からゆきさん」。海外へ誘拐ってひどすぎると思ったけど、そう言うことが過去普通に行われてた国なんだよね、日本って。後ろ向きな気持ちになりながらも、ちゃんと向き合わないといけないことだなと感じました。
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桐島陽依
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お女郎さんものなので読んでみた。らんぷの本は写真が多く楽しいのだが、このひとたち全員ほぼ売られてきたんだよなあと思うと切なくもなった。ブロマイドになる美女もいれば集団写真の端に写っているうーん?という女性もいる。中でも写真から悲しさが滲んでいたのが天草の貧農から売られて『からゆきさん』になったアジア諸国に売られた少女たち。手をつないでいる子がいるんだが、なんかもう同輩以外は頼るものがないという切実な感じがした。しかもただの田舎娘で…。薄いながらもしかし微に入り細を穿つ内容でお腹いっぱい。面白かった。
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はっしー
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図書館本。著者が想像よりも若くて驚いた。でも良い意味で変な思い入れもなく冷静に執筆できたのだと思う。かなり多岐にわたり取材もされているだろうし、写真も豊富。負の歴史だけど忘れてはいけない歴史。
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カメハメハダイオーイカ
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明治中期から戦後赤線が廃止された昭和中期までの芸妓や遊女の華やかさとその裏に潜む悲しい歴史を豊富な写真や解説により垣間見ることができる一冊。遊郭のことは映画『吉原炎上』などでしか知らないが、掲載されている「張り見世」の写真は生々しく、まるで動物園の動物さながらに陳列される女性たちの人権が蔑ろにされている驚愕の一枚だった。花魁道中なんかは一見美の極地のように見えるが、実際はこれ以上ない哀しみの極地の代物。等々自由を奪われ理不尽な仕事に従事させられた女性たちの悲鳴が聞こえてくるような一冊だった。
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千
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戦前の女性による接客業(肉体接待含む)のあれこれ。遊郭と花柳界が中心でタイトルにあるカフェーとダンスホールはちょっぴりだけ。コロナ禍での女性の貧困で風俗云々も話題になったけど、貧困に起因する売春業への就職は今も昔も変わらんのだな。
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たまきら
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負の歴史です。どんなに華やかに見えても、搾取され、身を削って生きることを女性に強いたシステムにはぞっとします。著者の丁寧な説明は女性に寄り添ったものですが、それでも…。美しい写真を眺めながら、いろいろ考えさせられました。しかし近所に花街多かったんだなあ…。鳩の街には、ついこのあいだまで「OFF LIMITS」のサインが残る建物があったのよね。
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maho
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今でも、廃墟のようになった遊郭の跡地のようなものを目にすることがあるが、この本を読んで、遊郭が栄えていた頃の時代を少しだけ想像することができた。わたしが住んでいる地域の遊郭跡地に関する本も読んでみたいと思った。
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kaz
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落語や映画で耳にする世界だし、類書で見かけた写真もあるが、これだけ並ぶとイメージがよりビビッドになる。図書館の内容紹介は『かつて日本にあった遊廓。明治中・後期から赤線が廃止された1958(昭和33)年までに焦点を当て、遊女、芸妓、カフェーの女給、ダンスホールのダンサーなど「夜の仕事」に従事していた女性の歴史を資料を駆使して紐解く』。
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チョビ
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明治以降の遊廓の仕組みはもちろん、その中にいた女性芸能人の人物紹介が新しいし、やはり著名人はそれなりな結婚をするのだな、と。ただ、書いた人はやはりフェミニズム思考であるため、その辺の決め台詞は常について回るが、だったら今の芸能界はどうなわけ?その辺書いてみなさいよ、と毒つきたくなる自分もおりました…。
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hitotak
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明治から赤線が廃止された昭和期までの娼婦、芸者、女給などの接待婦の歴史が豊富な写真資料とともに紹介される。比較的知られている吉原だけでなく、からゆきさんや外国人を相手としたチャブ屋、赤線があった千住や玉の井などの街々の概略図などよく知らない部分についても書かれていて興味深い。花柳界の名妓たちの絵はがきも掲載。現代でも充分通用するようなさすがの美女ぶりで感心する。
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豚肉
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遊女の歴史の一面。資料本として面白いですが、背景を考えると、重いものもあります。何にしても、こういう仕事をする現場の方々を下げるようなことはないよう、留意したいものです。
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Moeko Matsuda
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著者は若い方のようだが、良くここまで調べたな…というのが率直な感想だ。断片的な資料はあれど、遊廓からカフェー、ダンスホールに至るまで一冊にまとまっている本は無い気がする。資料として是非長く維持しておきたい一冊。特にカフェーの話などは、少し古めの文学作品などに出てくることがあるけれど、いまいちどういうものか分からなかったので、これで少しイメージしやすくなった。ありがとうございます。
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さくは
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明治中期、後期以降から赤線が廃止された1958年(昭和33年)までにスポットを当て、遊女のみならず、私娼、からゆきさん、チャブ屋、芸妓、カフェーの女給、ダンスホールのダンサーまで戦前・戦後の接待婦の歴史をひもといている。ブロマイドなど写真・図版多数。阿部定事件、ステッキガールという都市伝説、名妓図鑑、女優になった芸者たち、朝鮮半島の妓生なども。
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ぎすもる
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エリア的に馴染みがないですが、その時代の色は感じられると思います。 もう少し文章ものかと思っていたので、 写真多くて驚きましたが画のほうが伝わやすいので色や匂いは想像できるのではないでしょうか。
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来条
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近代の色街周りのこと。ダンスホールやカフェーは、はじめはそれこそダンスや飲食メインだったろうに、何故に色事へ傾く(苦笑)。飽くまで近代を採り上げてのことだけど、そのまま現代の水商売にもつながってるんだろうなこれ…。写真がたくさん。
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ナディ
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ネタバレ幅広く取り扱っているが、新潟出身の芸妓などについてはほぼ流している。苦界を取り上げているが、どこか軽い。そして、消息不明になった芸妓達が悲しい。
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ナツ
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戦前の女性の接客業を白黒の写真を混じえて紹介。よく見かける遊女や芸妓だけじゃなくダンスホールや、カフェーの女給も紹介されている点が嬉しい。
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澤水月
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近現代の「苦界」について図版多く解説。ダダイスト辻潤が名づけ震災まで大杉らアナキスト周辺に関わったパンタライ社の写真初見。「カフェー」がどういう位置のものか明快に記されており明治大正文学読むに役立ちそう、もう少しカフェー読みたかったが大戦で資料散逸とのこと。からゆきさん、満州の遊郭や朝鮮の妓生ら海外の様子、阿部定など関連事件も。
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遊廓・花柳界・ダンスホール・カフェーの近代史 (らんぷの本)評価74感想・レビュー26