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猫は知っていた 新装版 (講談社文庫)

感想・レビュー
71

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有理数
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江戸川乱歩賞を小説として初めて受賞した仁木悦子の代表作。何と言ってもこの文章、約70年前とは思えないほど読み味が柔らかく、読みやすさ抜群。連続殺人事件の最中、Aだと思われていたものがBであり、だからこそCであるという推理が決まっていて、面白かった。ただ、傑作と言えるほどの出来栄えかと言われると……。犯人の行動に関する推理も、手掛かりから導いた推理ではないので、完全解明の着地と言っていいのか……。ただ、ミステリの古き良き要素も過不足なく揃い、綺麗なパズルに奔走する兄妹の活躍は楽しかった。
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bHUijHoboCjroPZ
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☆☆★
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紅子
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どこか懐かしさは感じるものの、古臭さはない。猫の日にあわせてよんだけど、そーれほど猫主体ではないような…
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きーた
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(再読)1957年第3回江戸川乱歩賞受賞作。防空壕が残っている時代背景、今はもちろん初めて読んだ40年以上前の時点でも昔過ぎて感覚違う部分あるけど、読みやすいし推理小説として納得感ある。 本作からご逝去後1991年刊行「聖い夜の中で」まで二木作品全て新装版ではない昔の文庫本が今も手元にある。日本のクリスティと称されたのはもっともだと思う。 高校時代クラスメイトから「読書感想文用に買ったけど推理小説だったんだよおぉ」と聞いたことが本作に出会うきっかけ、読み返すたびに彼女のことも思い出す。
0255文字
ぶ~の
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この方の文体、好き!何人も人が殺されるのに陰惨な印象がなくて、なんだか明るい。あえて昔風に書いてるのかなあと思って奥付を見たら70年近く前に発表された作品でした。そんなに古いとは思えないほど読みやすいのは、文章が滑らかで心地良いことに加えて表現がなんだか可愛らしいからではないかと。指輪が「目のなかにきらめきこんだ」「クッションの上に静かに安らっている」とか、デザートを「お食後」、台ふきんを「おぜんぶきん」とか、一周回って新鮮ってやつでしょうか。この表現、どこかで使えないかしら。
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たまさか
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kindleunlimitedで古い国産ミステリを読んでみようシリーズで、1957年の第3回(実質第1回)江戸川乱歩賞受賞作を。個人的にあまり好みではないトリック中心のミステリだったけど、すっきりした読みやすい文章と人物造形の巧みさで思いの外楽しく読めた。ほとんどの事件が中心的舞台となる個人病院の中で起こり、外部の描写が少ないため、昭和の風俗を味わうという個人的な楽しみが得られなかったことは残念だったけど、読んだ後で当時の著者が重篤な病気で外に出ることすら叶わなかったことを知り、少し複雑な気持ちになった。
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goro@80.7
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1957年実質的な第一回乱歩賞受賞作。題名は知ってましたが初めて読みました。今読んでも色あせない物語でした。兄と妹による探偵コンビもイノセントな雰囲気が良いしトリックも鮮やか。猫のチミが何を知っていたのか気になる方は是非ご一読を。解説で知った悦子さんの境遇にも驚きました。
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シュテッケン
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ネタバレ「あれ?童話かな?」と思うほど平易な文章と、「主人公は小中学生の兄妹だったかな?」と錯覚してしまうほど幼さを感じてしまう人物描写の作品。事実上の、乱歩賞の初代受賞作なのでかなり期待して読んだのですが、私には合わなかったみたいで途中で何度も寝落ちしてしまいました…。登場人物のキャラクター造型と物語上の配置に、どこか居心地の悪さを覚えるのがその最大の理由かなと思います。なんだかちぐはぐに感じるのです。最後に、私と同世代の人なら本作を読みながら一度は思ったであろう一言を置いて終わりにします。「なんだチミは?!」
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すす
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数人殺される事件だけど、文章表現は温和だし可愛らしい表紙も相まって陰惨さは無い。逆にぬくもりさえ感じられた。 あっさりし過ぎてる気もしたけど、時代もあるだろうし、この作家の味なのかもしれない。 特別、面白かった!とも思わないけど、スラスラ読めてしまったので悪くもなかったのだろう。素人探偵となる兄妹のキャラクターも好印象。 他の作品も読んでみようと決めた。
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ベルディ
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語り口のなめらかさは1959年の作品だとは到底思えません。今年出版されたと言われても、レトロなアイテムが出てくること以外に違和感は抱かないでしょう。ただ65年前であることを考慮しても、鮎川哲也・横溝正史・高木彬光あたりが既に台頭していたわけで(たぶん)、本格ミステリとしてはそこまで傑出した出来だとは思えません。柔らかくて温かみのある筆致と適度にゆる〜くほのぼのした雰囲気で凄惨な連続殺人が起こるというそのギャップが受けたのかもしれませんね。当時は女流の本格推理作家というのも大変珍しかったそうです。
0255文字
おくはん
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王道の探偵ものミステリー!面白かったなぁ。昭和32年の作品で実質第一回江戸川乱歩賞受賞作。なんで今まで読まなかったんだろ。見取り図にワクワク、たくさんの登場人物と謎、魅力的な探偵役の兄妹、また言葉遣いが美しくて作品全体に気品があって読むのが楽しかった。抜穴を釘でとめちゃうなど強引やなーと思う点も多々あったけどそれもまた楽しく。作者が幼い頃から病弱で寝たきり状態になり、家庭教育と独学だけでこんな魅力的な小説を創作したと知り驚愕!その後手術を受け車椅子で外出できるようになったそう。エピソードまで素敵な作品!
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サニー
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子供の頃、本屋さんや図書館でよく仁木悦子さんの名前を見た覚えがあります。 彼女が寝たきりで学校にも通えず、布団の中で執筆をしていた事を最近知りました。 言葉は易しいけれど、緻密なミステリー。 防空壕の跡が庭にある、など時代を感じる設定。 心地よい懐かしさを感じました。 他の作品も読んでみたい。 求む!復刊。
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ほにょこ
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★★★☆☆ 結構有名なタイトルだと思いますが読んだことがなかったので読んでみました。文章がちょっと古風で読みにくいですね。元々は昭和32年(1957年)に刊行されたものらしいです。もはや古典ではないでしょうか。それなりの面白さはありました。
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こほ
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ネタバレ面白かったー。誤診をごまかすため患者を殺し別人の死体に見せかける細工をして遺棄するが偶然が重なり芋蔓式に沢山人を殺してしまう院長の話。トリックには無理もあるけど語り口の優しさと登場人物それぞれの魅力が引っ張ってってくれて楽しく心地よく読めた。特に主役兄妹が素敵。ちょうど一つ前に読んでた本で似た探偵役が配されてたこともあり余計に面白く感じた。あっちも話としては良かったけど人物描写はどうにも浅めだったので。兄に脅かされた腹いせに抜け穴塞いじゃう妹よ。解説で作者は病床から動けない状態だったと知りますますぐっと。
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花嵐
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★★★☆☆ 初読み作家さん。長編ミステリ。前々から著者の名前だけは知っていたのだがようやく読めた。わりかし古めの小説だが、文体が瑞々しいのですらすらと読める。内容としては今現在のミステリを知っている身からすればそこまで新鮮味はないものの、実に地に足のついた設定でありながらも、ミステリ特有の空想部分が綺麗に融合しているように思えた。最後まで読んでからタイトルを振り返ってみれば、なるほど、これ以上はない秀逸なタイトルだ。
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remon
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昭和32年に刊行された第3回江戸川乱歩賞受賞作品。新装版になっていて、表紙が可愛いらしく古さを感じさせない。ひょんなことから病院に住むことになった兄妹が殺人事件に巻き込まれ、素人探偵として活躍する。怪しげな電話、事件現場に現れる一匹猫。頭脳明晰な兄と好奇心溢れる妹の仁木悦子が魅力的で読んでいて楽しかった。作者は、「日本のアガサクリスティー」と言わていたそう。
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まっぴー
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ネタバレ初作者。新装版といえどとても古い作品なので読みにくさや共感しにくいところも多々でしたが、トリックや動機がしっかりしていて王道だなと思いました。そして仁木兄妹がとても魅力的。結末はこれでいいの?感は残りますが残される人を思ったらベストなのかな…終わり方は手紙で終わっていったのでもう少し余韻が欲しかったです。といいつつなかなかおもしろかったですよ。
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モルワイデ鮒
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怪しい電話、 秘密の抜け穴 、毒ナイフ、 猫。トリックらしいトリック。仁木兄妹の仲良い雰囲気でスイスイ読める。著者の兄について解説で読み その関係が作品に反映されてるんじゃないかと想像すると心が温まる。
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たなべぇ
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ネタバレ作者は日本のクリスティと聞き、手に取る。´57年の作品ということは、私の生まれる前、戦後十数年の本書、新装版カバー装丁はとても可愛らしい。中味は、病院を舞台に起こる連続殺人事件を病室を間借りした兄妹が探偵役として、謎といていく。わずか一週間余りの出来事を見事に解決。当時の生活様式が垣間見られる。防空壕を使ったトリックなど楽しめた。解説を読んで、作者の経歴を知り、驚く。「生来病弱のため、独学今日に至る」とは素晴らしい。彼女の家庭教師となった兄や、海外ミステリーの魅力に芽生えさせた姉の存在は大きい。
おか

うわぁ 又懐かしいお名前が。。。又読みたい著者が新装版で登場したのですね

06/23 13:54
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鳥越
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ネタバレ「日本のクリスティー」という呼び名に大納得。なぜなら、クリスティーに苦手意識がある私、こちらもなんかちょっと苦手だったから……悲しい。/解説に書かれていた著者さんの経歴が興味深かった。
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yabuhibi89
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ネタバレ新装版で再読。昭和30年代が舞台なので、防空壕が出てきて、 トリックになっている。楽しく読みました。
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ろばみみ
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江戸川乱歩賞のことを調べていてこの作品を知った。トリックの出来に疑問はあるが、登場人物が生き生きしているし、後半の畳みかけるようなスピーディな展開が気持ちいい。語り手のヒロインが兄に憤慨してとった八つ当たり的な行動が展開に影響するところがおもしろかった。他の本もあれば読んでみたい。
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小次郎
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2024-10
0255文字
魚不足
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かなり前の時代設定のもので、なかなか描写が想像できず苦労した。ギブです。
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hal
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☆☆☆ そんな昔に刊行された本と知りビックリ!確かに設定が古いと思ったけど兄によってトリックが明かされてくのは面白かった。そして解説による作者の経歴にも驚いた。
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hirokazu
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実質的な(新人の作品公募)乱歩賞第1回受賞作という事で、ミステリーを読み始めた頃からタイトルだけは知っていたが、発表から66年の歳月を経てようやく読了することが出来た。「(作者は)幼少期からベッドと車椅子での生活を送る。」「軽快な文章に加え、作者の境遇が話題を呼んだこともあってベストセラーとなり、松本清張とともに推理小説ブームの牽引役としての役割を果たす。」(「日本ミステリー事典:権田萬治・新保博久監修」より。)仁木悦子氏、1986年死去。享年58歳。あと5年で生誕100周年を迎える。
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ponnnakano
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ネタバレタイトルの猫と帯の有栖川有栖で好きなもの2個なので手に取る。読み始めて、古い時代設定なんだ、ヘ〜今どき珍しいなどと思って進めるが、どうも違和感。設定だけでなく文章も古い気がするってんでよくよく見てみると1957年の作品の新装版って60年以上前か!と、最近の作品と思ってた自分の迂闊さに驚き。発表当初は新鮮だっただろうし、その意味で名作と呼んでもいいのかも知れないが、今自分が読むにはさすがに古すぎた。「もの言えぬ証人」みたいなのを期待してたのに、猫の活躍もあまりなくてしょんぼりしてしまった。勘違いしてごめん。
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綾@新潮部
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昭和32年に刊行された本の新装版。このシリーズ兄の本棚にあったから読んだと思うんだけど、昔すぎて覚えてないな。言葉遣いに古い感じはあるものの、見取り図とかトリックとか今の作品でもおかしくないと思った。あ、でもテープレコーダーなどがわからない世代もいるのか。仁木兄妹が登場するこの他の作品も読みたくなった。Kindleならあるようなので検討しておこう。
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minimu
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病院の待ち時間に。図らずも、病院が舞台の本だった。戦後すこし経ったころ、ある医者一家の家に仁木兄妹が住むことになる。殺人事件や失踪事件が続き、その家の飼い猫が鍵を握っているのかどうなのか。読みやすくて面白い。そしてなにより、ご本人が学校に通わず自宅学習でここまでの文章力を身に着けたというのが一番興味をひかれた。
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tsuki2b
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ネタバレ講談社の旧装版、ポプラ文庫、出版芸術社で何回も読んでいる作品。図書館で新装版を見かけたので、つい借りてきてしまった。さすがに出てくるものは古びているけれど、ミステリとしての明快さ、兄妹の明るさで、今なお読んでも面白い。兄が探偵役だけど、妹もけっこう推理していたりする。
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ナオ
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面白かった!!ずーっと仁木悦子さんが好きで、読んで来たのですが、何故か縁がなくて、読めてこなかったのがこの本。法月綸太郎を探してたら偶然、流れで発見!!読んでみたら、もう、古さとか1ミリも感じなくて、その世界に入り込み、堪能。でも、女子の感じから謂うと140センチ60キロは心配。私はそれより25センチ高くて似たような体重で、美容より健康のために痩せたいと思ってるから(笑)やさしい文体だけど、犯人の動機は現在でも通じるような動機。この兄妹探偵、めっちゃ好き。ようやく読めて良かったです。繰り返し読みたい一冊
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SOLVEIG
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ネタバレこの作品、昭和32年刊行!?とてもそうは思えない。確かに時代を感じるところ(物とか表現とか)は色々あれど、最近の作品と言われてもほとんど違和感なく信じてしまうかも。作品の方は、いきなり外科病院の病室へ間借りっていう設定にまず興味をそそられた。次々現れる住人、使用人等もいかにもミステリの登場人物らしく皆どこか怪しげにも。ミスリードされそうになったし、テープレコーダーって当時はオープンリールだよなあと妙な所に意識が行ったり。ホームズ役の兄とワトソン役の妹。で、結末はそう来たかと。なるほど日本のクリスティ……。
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yumiha
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ン十年ぶりの再読。『多すぎる証人』(天童真)の安楽椅子探偵岩井信一君が登場するそうだという情報につられた。でも、それらしき少年は登場するけれども、確認できなかった。残念。1957年の乱歩賞(作家としては初めて)作品だから、すでに死語(あるいは瀕死状態)のオート三輪とか防空壕とかテープレコーダーとか出てくるのがご愛敬。でも、最後の解決編に至る手掛かりがそれまでにちゃんと提示されていたこと、クリスティーばりのミスリードさせられる枝葉エピソードも納得できたことは評価できると思ふ。犯人の動機は、当時の道徳観か?
hirokazu

横から失礼します。岩井信一親子のモデルとなったのは、仁木氏の「青白い季節(1975)」に登場する脇役の親子です。本作とは直接の関係はありません。詳細は創元推理文庫「遠きに目ありて」天童氏の「あとがき」に記載してあります。

12/27 16:23
hirokazu

訂正します。「天童氏」→「天藤氏」(正)。「青白い季節」→「青じろい季節」(正)。

12/27 16:30
4件のコメントを全て見る
0255文字
mako
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兄妹探偵の関係性が微笑ましい。解説にある著者の境遇を読むとなおさら。古い作品なので防空壕や物価の感覚など想像しづらい部分もあるが文章の読みにくさはなく、細かな伏線回収や兄妹の推理劇など今の時代に読んでも面白い。事件の終結の様が中々切なかった。
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森オサム
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著者初読み。第3回江戸川乱歩賞受賞作。昭和32年の作品と言う事は66年前、流石に社会風俗や科学的捜査はクラシカルな雰囲気です。ただミステリーとして伏線の張り方や推理のロジックは、現代でも十分に楽しめる物だったと思います。古臭くて違和感が有る、と捉えずに、作中に名前の上がっていた英米の古典ミステリーを読むような感覚で接すれば良いかと。文章も読み易く、とても面白かった。上記の点にご留意の上、是非大らかな気持ちで読んで見て下さい、おススメです。
麦踏

懐かしい!中学生の時に親に勧められて読んだ。内容は全く覚えてないのになぜか忘れられない本。

07/23 23:06
森オサム

麦さん、猫ですよ、猫!。ぜひ再読しなされ、活字も大きいサイズでした😁。

07/24 16:25
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きききりん
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舞台設定は古いがとても読み易く日本版クリスティと言われるのも納得。主人公兄妹に好感が持てる。峯岸警部とは?二人との関係性がまだ詳しく出てこないので、他の作品もチャレンジしようと思う。面白かった。新装版の表紙に事件に関する小道具のイラストが描かれていて洒落ている。
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ら゛
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ネタバレ本日4冊目。再読。電子書籍。日本ミステリー界の名作のひとつ1つ。書かれた時代を考えると兄妹コンビでの活躍は目新しいと思う。お金を作るための手段なんかは時代を感じさせます。トリックはものすごい斬新という訳ではない気がしますが、印象的でタイトル通りの作品だと理解できます。軽いタッチの読みやすい作品なのに真相はかなりヘビー。まあ、今でもこの理由で殺人起きる可能性は0ではないかな。このミスマッチも含め名作と言われる所以かな。 この兄妹コンビの作品は他にもあるようなので、また読んでみたいですね。
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TIMくん
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クロスワードパズルのように、タテヨコすべてのマスにきれいに謎、手掛かりがはまり込み解決につながる端正なつくりのミステリ。動機も当時としては意外性があったとおもう。仁木兄妹の仲の良いほのぼのとした会話(結構な数の事件が起こるのし、結末もあれなんだけど…)によってとてもさわやかな読書体験となりました。「日本のクリスティ」仁木悦子先生の第三回江戸川乱歩賞受賞作←名作。
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おうつき
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日本のクリスティと称されたのも頷ける、端正でクラシカルな本格ミステリ。大掛かりなトリックが使われているわけでも、衝撃的な結末が待ち受けているわけでもないのだが、あるべき方向へパズルのピースがはまっていくような小気味よさがある。50年代の作品だがリーダビリティは高く、むしろ年代を経て味わい深さが増しているような気がする。動機が結構とんでもない話で、ゾッとした。著者のことはほとんど知らなかったのだが、解説を読んでその経歴に驚かされた。
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ヤギ子
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ネタバレ猫が利用されるのは流石に予想はついたが、誰が犯人なのか全く分からなくて面白かった。何事も進化した今の時代のトリックも面白いけど、不便な時代のアナログなトリックが面白かった。
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