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ええかげん論

感想・レビュー
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嶋守 さやか
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ふつうのプロと、プロのふつう。
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しほ
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「料理は、おいしけりゃいいみたいに言われて、ちょっとなめられているなあと 思うんです。料理はおいしいまずいだけじゃないでしょ。料理には私たちの生きていく原点があります。それを忘れないで料理を考えるというか、料理する行為を信じれば、先ほどのガンディーの塩の行進になるのだと思います。毎日の一汁一菜というシンプルな暮らしを通して、自動的に修行と同じようなことが行われていて、日常の無限の気づきのなかで自由になれる、と思っているんです。」
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ネギっ子gen
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【「美味しく作ろう」という賢しらな計らいから解放され、素材や味噌に委ねた時、本当の「おいしさ」が宿る】「ええかげん」を探求する2人が、3回に亘って語り合う。土井:<季節の食材を見つけたら、少し手をかけて料理すること。きれいにお料理の舞台をつくって盛り付ける。それは、私たち人間が自然をもてなしているんです。見栄えよくちゃんと整えることで、自分も家族も気持ちがよくなるし、豊かな恵みを与えてくれる自然をもてなす……感謝を表す。和食的なこういう観念は、実は「利他」の元で、人間を包む大きな世界を循環させている>。⇒
ネギっ子gen

「はじめに」土井:<なんか今日は出だしから、ええ感じに、大阪の言葉が出てきます。なんでやろ。ここは素直になって書かなあかんと思てるからかもしれません。いつも思うんですけど、大阪の言葉は、地球とつながっていますから、ウソ言われへんのです。土地の方言ってそういうものやと思います。「ええかげん」はええこと悪いこと、ぜんぶ含まれています。ええかげんの中に全部あるんです。そらそうでしょ。あなたと私のあいだにあることを言ってるんです。あなたが損して私ばっかり得してたら、あかんでしょ。/勝ったり負けたり、でいい>と――

10/01 08:44
ネギっ子gen

【偶然を受け取る力を鍛錬する】土井:<石川九楊先生という、私がとっても敬愛する書家の先生は、昨日と同じ字を書こうとはじめっから思っていない。常に新しい字を書く。その新しい字というのは、どこから生まれてくるのか。ポッと、ピッと、跳ねた、そこに今日の新しさがある。それに呼応して、今日の新しいものが生まれるというのです。昨日と同じものをやろうという予定調和ではだめなのです。同じ物をつくるのは機械に任せておけばいい。同じ物をつくれない機械は、役立たずだから廃棄されるんです。だけど、人間はその反対で>、同じはダメ。

10/01 08:45
3件のコメントを全て見る
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いち
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ネタバレ「不幸を人のせいにする人は、自分の幸せも人のせいになるんです。でも本当は、人のせいだけでも、自分の力だけてでもなくて、幸せは関係性のなかにあります」「(贈り物をする時)どうやって渡すのかにおいて思想が現れるよ」「来たものに対して対応していくなかで、何かが自分のなかに生まれてくるというのが人生」理想の自分を思い描き、そこに向かって人生を動かすのもひとつだけど、今の自分を受け入れて流れに従うのもひとつ。どうしたい?と考えすぎるのも良くないかも。
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ちこ
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土井さんはすごい!中島さんの書いていたとおり、こんなに有名でこんなに先駆者なのに、巨匠にならずいつもフレンドリーな空気。家庭料理はお金を取らない、という信念。なんでもええんです、と言いながら、すごく深い考察から生まれてくる土井さんのええかげん。私は地球、という感覚、土井さんの料理を通じて、土井さんのメッセージがみんなに届くといいな。
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はんぺん@ヒト×コト読書会
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結果を目的にするのではなく、暮らしという時間を丁寧に味わう中での気づき、それが「ええかげん」なのだと思う。食材や器、他者、自然との対話との対話を通じて、その都度私に委ねられる問いへの応答を積み重ねていく土井さんの料理観はさまざまな領域の真髄ともつながっている。民藝や保守、とりわけ「与格」についてもっと知りたいな。
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♱⋰⋱ange⋰ ⋱✮☽
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対談集。「一汁一菜」って言っただけで右翼思想とか言われちゃうんだ…。かなりこじつけ。土井先生の料理哲学、自然とのつながりを感じさせてくれてほっとしますが、中島先生の政治のお話は難しかった。
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雨の音
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土井先生のまったりした大阪弁が聞こえる中島先生との哲学のような対話集。「ええかげん」と京都人のワタシが聞くと「丁度良い」と受け取る。そやけど「ちゃらんぽらん」に感じてしまう人もいるんかな。中島先生が言われたように、土井先生は「えらい人にならはれへん」むずかしい事を易しく深く、誰でもできるように伝えようとしはる。ご自身が常に台所に立つ人やから、毎日の料理や暮らしの大変さをめっちゃわかってはる。新しい奇を衒うような事には目もくれず、一汁一菜と究極のシンプルをあの笑顔でまったり語る。も一度じっくり読もう。
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こくう
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暮らしという時間の中に楽しみがある/ 料理することで、人間が自然をもてなす/ ええ顔の物を選ぶ/ 物をつくるとは、破壊しているということ/ 楽しい、ワクワクするが、すごく道標になる/ 思いがけずという感覚を、大事にしたい/ ふつうはえらい/ 敬意を持っていないと、学べない/
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あしぶえ
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土井さんの言葉に耳を傾けていると「ええかげん」という言葉以外にも「ええ塩梅」や「あんじょうやる」という言葉が出てきます。これが土井さんの口から出てきたとき、私はうっとりしてしまいます、と中島さん。私もです。
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言いたい放題
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斜め読み
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もけうに
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本当に土井先生は知識豊富で、話を見聞すると勉強になる。西洋は「混ぜる」、東洋は「和える」。東洋の「料理」は、素材と手を繋ぎ、交流する。人為的に押さえつけるのではなく、素材の声を聞く。土井先生の哲学的な思考好き。
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みっくん
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表紙デザインも、まさしく、ええかげん。しかし、土井先生、ええかげんを実践できるのは、基礎あってこそ、なのですよ。そして凡人が、一定レベルの基礎を身につけるのは、理論的に学ぶ方が、早いし、簡単。その後は、人それぞれですが。   そして、お金を払っていたところで、金に換算できない敬意は保ちうると思う。
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🐕
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「先鋭化すればするほど、「ふつう」に回帰し、ゆるくなっていく。そんなふうに、わたしも成長していきたいと思っています。」
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けん
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★3.0
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nisiton
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面白い。日本の伝統的な価値観や、品の良さについて学ぶことが出来たと思う。 この伝統的な価値観は学校の講義のようにしてしまうと、押しつけのいやらしさが出てしまうだろう。この本のように対談形式で行っているところを読み、読者が自ら会得していくのは自然で良い。 社会人として生きているとつい合理主義がベースになってしまう。合理主義も間違いではないのだが、もう一つの生き方の正解がここにあると思った。 何度も読み直していきたい。
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みのこ
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お金か贈与かによる生じる関係性の違い。前者は関係を切り、後者は関係を生む。あまり考えたことがなかったけれど、友人をご飯に招いたり、そうゆう日常を改めて大切にしたいと思った。日本料理の素材を生かすっていうことも、一旦調味料を駆使する考えから離れて感じてみたい。
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さっちも
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土井さんは、いい格好しようという自我のない人、自然体の方。そういう印象を受けていたが、まさにそうだった。利他であるゆえに美しい。料理という行為が季節がそうだからとか、タイミングがあってるからとか、自然のためとか、人のためとか、未来のためとか、自分が何かを得ようとする気持ちが透けて見えると薄ら寒いような気持ちになる。それが希薄で素晴らしい。ただその事を1冊かけて開陳しすぎると、それはそれで作為が見てとれて何となく苦しい。思想が強すぎてええかげん、良い塩梅とは言えない感じがした。書いてることは共感できるのだが
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masa
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対談を書籍化している一冊。ええかげんとは自分で考えて自分で決めること。言葉の響きとは逆に思えるこの一節。ええかげんをどう解釈するかによるのかな。いい塩梅、いい調子、と理解するとなるほどと思える。お金は関係性を切り、贈与は関係性を創出する。これも印象的。利他の本を書かれた中島氏のコトバは深い。「和える」「混ぜる」の話も興味深い。図書館で借りて、返却前にあわてて読んだので、改めてゆっくり再読したいところ。
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cafe_love
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ペラペラと。土井先生のあのお話が聞こえる気がした。 お料理だけでなくコロナの件にもついて書かれていて 環境破壊がもたらす物の恐ろしさなどがありありと分かる。良き本。
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はる
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土井先生と中島先生の関係性がいい。混ぜると和えるの違いに見る西洋料理、日本料理の違い。その中には無意識の中で受け継がれる民族的な考え方が詰まっているんだな。食べることは生きること。衣食住どれも生きていくには欠かせないが、どれに重きを置いてこだわるのかにその人の生き方、生き様が表れてくるのかもしれない。とても面白かった。
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あつ
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料理、哲学、もりだくさんでした。今まで気にしてなかったけど、和えるって良いなと思う。
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すーぱーじゅげむ
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土井善晴×中島岳志第2弾です。土井さんのいう「ええかげん」とは①自分で臨機応変に考えなさい②他人に寛容になりなさい。それに呼応して中島さんが「政治は60点でなければならない」という言葉を紹介していて、なるほどなと思いました。100点というのは、相手を全然認めていなくて押しつけることだから、と。お金のからむ仕事関係では不変のルールがいくつか必要だけれど、家庭や社会ではその時によりルールが変わっていいということかなと感じました。土井さんと中島さんの哲学×料理番組の企画、ぜひ実現してほしいです。
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えいなえいな
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料理の指南書としても良いですが、人間、特に日本人の本質を学ぶ上でもとても勉強になります。本書に書かれているような「ええかげん」とか「ふつう」を意識しながら日々の料理をしていけば心が豊かになる気がします。
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imagine
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前作『料理と利他』で沢山の気づきをもらったのでこちらも。適当ではなく、暮らしという時間の中にある「ええかげん」。自分で考えて自分で決めることで、結果に縛られず過程を楽しむ。調理時間やレシピの分量は、食材の状況や調理する環境によるのだから、同じであるはずがない。私も普段から時間や分量を量って料理したことがないが、これはこれで理に適っていたのか。土井先生の感覚的な世界を、親鸞や落語など様々な引用で言語化してくれる中島教授。彼の土井義晴評、家庭料理を深めるほど、料理と縁のない人に寄り添っていく人。に膝を打つ。
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松村 英治
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そろそろ器にも手を出してみたい。
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いくえ
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上手く言えんけど、なんかすごくいいな、心地いいなと読みながらずっと思ってた。自然と、地球と一緒に生きるってこんな感じなんかなって、参考にしたいページの端折ってたらすごい数になった(笑) 『思いがけず利他』、『一汁一菜でよいという提案』、『料理と利他』、すべて再読したい。 久しぶりにドツボにハマった「おもしろい本」に出会ったけど、興奮するようなおもしろさではなくて、合間合間でふーっと深呼吸してしまうような、穏やかな気持ちになれるふたりでした。 良き!!!
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日々是好日
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土井善晴さんの一汁一菜の考え方が好きで料理本とか読んでいました。西洋は、進化だが和食は、深化という考え方には、興味を持ちました。日本人自身も深化して行かなければならないと思います。
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ことり
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この「ええかげん」はどうでもいいではなくて「ちょうどいい」という意味なのかな?と。この野菜は30秒茹でたらOKじゃなくてその時々にあわせる。ええかげんになったら湯からあげる。仕立てる、和える。食べ物が主体の言葉が好き。前作もあるとのこと。ぜひ読みたい。
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月華
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図書館 対談の二冊目との事。一冊目 も読んでみたいと思いました。
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シトリン
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前著「料理と利他」は未読だが、土井善晴氏と中島岳志氏がコロナ真っ最中で画面越しの対談であろうけど、気持ちよく語り合えているのがよく伝わってくる。活躍する場は全く違うけれど、社会学の話が料理の話と結びついたり、2人がそれぞれに新たな気づきがあったようだが、こちらもそれを教わったような感覚。お二人とも子どもの頃からのことを語られているので、2人が今こうしている経過がわかったのも興味深かった。土井氏が中島氏と料理番組をやりたいとのこと。実現したらおもしろそう。
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けんとまん1007
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関西弁でいう「ええかげん」という言葉。こうであらねばならない・・毎回キッチリと・・・という所から、どれだけ間合いを取るのかと思う。その時その時の少しの違いは、あってしかるべきだと思っているし、だからいいのだとも思う。お互い様であり、そこを合わせていくことがいいのだとも思う。手をかけることの意味を再考する。手をかけることの大切さと、かけ過ぎることの危うさ。素材と自分、関わる人との距離感のとらえ方。ある部分で、委ねることにも繋がり、その先にあるのが結果としての利他かと思う。
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だだだ
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何となくあまり入り込めなかった。言っていることはそう多くなくて、本として読み応えのあるものではなかった。
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読書家ちかさん
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利他 マルセル・モースの贈与論、お金は関係性を切断し、贈与は関係性を創出する お金によって関係を全部切ってしまう資本主義社会の行き詰まり、だから協同組合とかそういうものが重要 『和える』と『混ぜる』 「ええかげん」ええかげんというバランス感覚
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YDKSK
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ええかげんは自分で選ぶこと。失敗してええかげんをつかんでいく。「こうであらねばならない」から解放されるための、いいキーワードだと思った。ええかげんのための、自分のこころの欲する”原点”に敏感になりたい。
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Moo
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前回より難易度上がってる気がする 全部は理解できなかった、でもなんとなくはわかる
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あかねさす
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深い言葉が散りばめられている対談本。対談本を読んでいると途中で飽きてしまうことがあったが、この本は読みきることが出来た。 自分のキーワード。利他、待つ、ええかげん、ふつう、バランス。
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チェアー
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「ふつう」であること。それはとても大変なこと。新しいことはふつうの中にあって、「ええかげん」につくることが安心なこと。何よりつくることを自分に取り戻すことが大切だ。土井善晴が言っていることは、つくることは義務ではないんやけど、つくることで得られるものはすごく大きいし、何より気持ちええよ、ということなんだと思う。
0255文字
頑張り姉さんおばさん
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料理と思想(哲学)一周回ってストンと落ち着く。原点回帰というか、育ってきた環境そのものというか、そこが日本人というか。自分達の感性に自身を持ちたいと思えた。相手を拒否するのではなくバランスを考える日本人ならではの感覚。いい方向に向けられたらよいのになぁ。時折出てくるエピソードに驚かされたり、人って面白いと感じられた。
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