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プーチン ロシアを乗っ取ったKGBたち(上)

感想・レビュー
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かふん
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プーチン大統領が政権に参加するまで、そこに至るまでの黒い噂が書かれている。オリガルヒの大統領という表現がされていて興味深かった。ソ連崩壊に伴う経済的な混乱の中で、オリガルヒの台頭や、彼らに協力するKGBたちの暗躍が示唆されている。また、その後政権についたプーチン大統領の意向に従わない財界の有名人たちの死亡も書かれている。
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showono
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原書2020年刊(US/UK, 英語)、原題は『プーチンの一家:いかにしてKGBはロシアを取り戻し、さらに西側を相手にしたか』。英国ジャーナリストが冷静な筆致を貫き通した本書は、類書で最も情報量に富み、かつ全体構造の把握に長じているとの印象を受けた(対象となる主役の生い立ちや人格などの方は、あまり追求していない)。しかし邦訳としては、ロシアの基本事情を理解していない誤訳も目立っている。ミリツィヤ(民警)を「民兵」と間違う、スモーリヌイ学院を「スモルニー研究所」と誤訳する、索引の大幅不備、などに顕わである。
showono

それにしても本書末尾の人名索引、である。上巻の7章分のうち、第二部6・7章の結尾2章ぶんにつき、邦訳ではほとんど索引が取られていない。出版が急がれたのかもしれないが、これは果たして本づくりとしてはいったい、どうなのだろうか。著者や内容についての紹介・解説も付けられてはいない。

01/22 23:35
0255文字
Jiemon
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ネタバレKGBで東ドイツのドレスデンに赴任。ベルリンの壁崩壊後、レニングラードに帰国。市名変更となったサンクトペテルブルク市副市長に就任後、大統領府総務局次長としてモスクワに異動。同年FSB長官となり、時の大統領エリツィンの信頼を得た。首相となった時は国民は彼が何者なのか分からず唖然とした。当時は殆どの議員が後で簡単に倒せる小物と思っていた。プーチンの人気を高めたのがモスクワで起こったアパート爆破事件。チェチェンのテロリストと言われているが、彼の仲間がやったという噂もある。この報復と報道が人気を絶大なものとした。
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タキタカンセイ
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今のロシアは旧KGBによって支配された帝国であるーこの「結論」を膨大な資料、インタビューから導き出した本。上巻ではなぜ一介のKGB職員が帝国の頂点まで上り詰めることができたか、をひとつひとつ検証している。副市長時代の不正取り引きや恩師サプチャークの不審死については抑制的に書かれているが、その分リアリティは凄い。要するにPは暗黒街から成り上がった男なのだ…
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読書の鬼-ヤンマ
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2022年12月16日1版1刷、図書館本。プーチンは何者か?、難解な書だ。ロシア大統領官邸クレムリンとKGBの素性・役割・野望に驚愕。目的(権力掌握、私腹肥やし、領土拡大)達成の為に、敵対者(昨日の友も)を暗殺、毒殺、銃殺、爆殺を繰り広げる。検察、裁判所、メディアなど、収賄やハニートラップで支配し、失墜させる。一方、イギリスのエリート高官への贈賄で腐敗と堕落を生む。MI6内や国連本部への工作スパイ潜入。国有企業の争奪戦と私物化による富の蓄積の母体は、KGB。その資金で西側諸国の腐敗と分断を図るプーチン。
読書の鬼-ヤンマ

本書(上)の登場人物は、巻末の人名検索で223人。ゴルバチョフ→エリツィン(エリツィン・ファミリー)→プーチンの流れの中、関係者と果たした役割が描かれる。石油・ガス、希土類元素の発掘・輸出に貢献する学者達(物理、数学、地質、経済)。ロシア国民は、本書をどう評価するのか?。P204:1999年のアパート爆破事件。プーチン曰く「分離独立を求める共和国は、無法者であり、国際テロリスト。罪のないロシア国民を奴隷にしたりレイプしたり殺害する犯罪国家。決して認めない。プーチン支持率31%(8月)→75%(11月)に。

04/15 22:04
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hitomi
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ネタバレ上巻には、プーチンがサンクトペテルブルクにいた時代〜大統領になった後、最強のオリガルヒだったホドルコフスキーが逮捕されるまでが描かれています。エリツィン時代の終焉からプーチンが大統領になるまでが特に驚きの連続でした。著者の取材力のすごさに感心すると同時に、身の安全が心配になってしまいます。プーチンに消された人が多すぎて…。この本は注が非常に多いのと、登場人物が多く馴染みのないロシア人名なので、読み進めるのに苦労しました。人物紹介と人名索引がなければ挫折してました。下巻も頑張って読みます(⁠^⁠^⁠;)
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ゼロ投資大学
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KGBの一員だったプーチンが、瞬く間に権力の階段を駆け上がり大統領となった。短期政権と思われていたが、類まれなるリーダーシップと政敵を葬り去る冷徹さにより、国内権力を掌握する。ロシア国内で大きな影響力を誇ったオリガルヒすら追い落とし、経済金融を一手に握り富を独占する。ソ連時代のような強国再興を目指し、飽くなき権力を追い求める。
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Masayuki Shimura
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【ロシアは株式会社なんだ。非公開のね】(文中より引用)・・・・・圧倒的な情報量と調査力に、「これがジャーナリズムの底力か」と感嘆せざるを得ない一冊。プーチン大統領の取り巻きが携わった水面下のビジネス・金融関係が、これでもかとばかりに光に晒されていく様は圧巻です。ソ連崩壊後のロシアを考える上でマスト・バイに数えられる作品になるのではないでしょうか。
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