形式:単行本
出版社:文藝春秋
形式:Kindle版
パイロットを目指すも下半身不随となった男を見捨てずに結婚した女。その後も様々な病気に見舞われるも乗り切って生きる姿を描く「ある結婚」これで石原さんの作品が終わったと思うと寂しい気持ちになりました。現実の病床で死と向き合う恐怖についても考えさせられました。
本当に素晴らしい一日をお過ごしください! https://driftboss2.org
私も石原慎太郎を初めて読んだとき(私という男の生涯)同じことを思いました。それまではイケすかない頑固ジジイと思っていましたので。
巻末に石原の四男が「解説」を書いている。四男はどうやら画家のようだ。文筆家ではないので、そのその解説はやたらと長いだけで全然面白くない。短編集の単行本として上梓するには余りに作品が少なくページ数が足りない。 何とかページ数を増やしたい出版社の強い意向があったと思しいが、自分の身の丈に合わない依頼は勇気を持って断るべきだったろう。せっかくの石原の絶筆をだいなしにしてしまっている。
まあもっとももう既に石原の著書には角さんを描いた『天才』の頃の人気は跡形も無く、従いこの本を読む人の数もごく少数に限られると思うのでまあ許容するとしよう。あ、またも高言すまぬ。
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