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感想・レビュー
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misalyn
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私にとって石原慎太郎氏は、歯に衣着せぬ発言と発想力・行動力が印象に残る都知事。ご自身の病状が進む中書かれた作品“絶筆”と聞いて手に取りましたが、初っ端から死をテーマにしつつも純愛もので嬉しい誤算でした。彼が生きてきた時代の色が濃く、理解し難いところもあったけど、、、チャンスがあったら他の本も読んでみようかなと思える作品でした。
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テディ
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ネタバレ石原さんの遺作。死の間際に書かれた「死への道程」や初恋の幼馴染が亡くなった事を大人になって彼女の弟から知らされ彼女を偲ぶ「遠い夢」は自伝的な作品。生き残った特攻隊員が未婚の恋人と再会し彼女の息子に会いに行く。航空自衛隊に勤務し同じジェット機に乗せてもらう「空中の恋人」東日本地震の被災地での心霊現象目撃談を聞き更に北上し北海道の実の親に会いに行く。怪訝な眼差しをされ自分こそが幽霊と思った「北へ」工房の女社長がボクシングに打ち込む男子社員の応援に引き込まれて行く。半年間の記憶喪失を経て再戦に臨む「愛の迷路」
テディ

パイロットを目指すも下半身不随となった男を見捨てずに結婚した女。その後も様々な病気に見舞われるも乗り切って生きる姿を描く「ある結婚」これで石原さんの作品が終わったと思うと寂しい気持ちになりました。現実の病床で死と向き合う恐怖についても考えさせられました。

11/07 22:12
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Oki
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大昔に「太陽の季節」「「No」と言える日本人」等、いろいろ読んだが。 「死への道程」が最後の公の文章か。 「余命三ケ月」と言われて、私の神経は引き裂かれたというほかない。...と書いていたが、これがどのようなものかはよくわからない。
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中島 大知
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Instagramのフォロワーさんから頂いた、石原慎太郎氏の短編小説集。 想像していたよりも読みやすく、どの短編作品も面白かった。 特にボクサーとファッションデザイナーの危険な関係を描いた「愛の迷路」が気に入っている。慎太郎氏については政治家としてのイメージしかなかったが、まさか純愛を描くのがこれほど巧みな人物であったとは。 本棚で長いこと寝かせている「太陽の季節」もそろそろ読まなくてはならない気がしてきた。
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おはぎ
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死の先にあるものは虚無であり、自我の完全な忘却と喪失だと信じる石原さんにとって、死と対峙した時の不安と恐れが伝わる。当然の心境だと思う。余命宣告までの経緯など、亡くなった肉親と重なった。4男の石原延啓さんいわく「現実の病床で死と向き合う事は意識家の父にとって自我を失うという最大の恐怖を伴うしんどい闘いであったろうと思います。葛藤していたし、度々弱音を吐く事もありました」。改めて自分の死生観、生きかたと向き合わなければいけない。
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yokey
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現代の話に昔を感じる文章が読んでいてあら?ってなった。最後の石原家四男の解説が面白かった。この人が一番お父さんの血濃く継いでいるのでは?なんて思った。どんな絵描く人なんだろう。
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田中峰和
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石原は晩年、ずっと死を見つめてきた。「太陽の季節」という、当時としてはとんでもない本で芥川賞を受賞、その後は政治家に転身したが、引退後は執筆活動を積極化した。三島より一世代若く、中学生で終戦を迎える。三島のように虚弱で徴兵されなかったのではなく、マッチョな石原は年齢のせいで参戦できなかった。彼が晩年も、特攻隊の青年を描くのは、彼の世代の屈折だろうか。余りにも多くの青年たちの死、生きるべき命が無駄に消耗されたのに、彼は80代まで生きながらえた。死後は何も残らないと断じる石原だが、それは恐怖の裏返しなのか。
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Chisaka
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石原さんがなくなる前に書いていた小説、短編を死語家族がまとめて出したと思われる本。石原さんの関心のあったとされる「死」が何かしら取り上げられた作品群。 すんなり読めるし、引き込まれる。じんわり共感し、悲しくなったり、暖かくなったり。素晴らしい作家の一人がまたいなくなりました。
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ハンバーグ
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ネタバレ石原慎太郎さんの最後の短編集。この人の本は、ほとんど読んだ事がないなと思い手を取りました。全体的な文体も柔らかい印象です。どのストーリーにも挫折や死を連想させる物語があるなと感じました。亡くなる以前から死に対しての価値観が変わりつつある中での執筆だと思います。死というものは、虚無であり、何もでもないという思想が強く反映しているのかもしれない。 だけど、どの物語もどちらかというとポップで読みやすいです。
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読書は人生を明るく照らす灯り
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📕読んだ理由📕石原慎太郎さんの最後の作品を読みたかったから📘読んだ感想📘石原慎太郎らしくない、柔らかな物腰の文章に戸惑いを感じたが、人は常に変化する。霊を信じてなくても、ある日信じる様になる事も。物書は、興味あることを物語にして伝える事が出来るので、改めて崇高な職業だと思う。📗読んだ後の行動📗石原慎太郎さんの作品をたくさん読む
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ぽぷりん
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絶筆。石原慎太郎さんの生について思いを馳せた。 特攻隊、震災、事故、病気、本当は身近にある死について考えた。
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Hideichi Sekiya
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らしくないというか、期待外れ。。。
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choku_tn
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タイトル通り最晩年の短編を集めた遺稿。今後未発表作の発掘可能性はあるが最後の「新作」集。「死」の想念がたちこめる一方で著者特有の「生」への執着、俗っぽくいえば往生際の悪さが投影され、ある種の親しみがわく。著者の四男・延啓氏による解説あり。端正な文面で晩年の姿を伝える。心霊現象的ものに対する関心は最後まで尽きなかったようだ。装画は著者(愼太郎)によるもの。リードページには青年期の自画像を収録。
Helen Dam

本当に素晴らしい一日をお過ごしください! https://driftboss2.org

09/23 13:45
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かおりん
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ネタバレ短編集。敗戦、特攻隊員、震災被災地、ボクサー、半身不随の男の話。「死への道程」個人にとって死こそ完璧な所有。どの話も無骨で独りよがりで頑固な著者の一端が伺える。
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ns
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石原慎太郎作品、初めて読んだ。「死への道程」以外は色々な恋愛の話。読みやすく、それぞれ面白かった。最後の「死への道程」と息子さんの解説、実際に〝死〟を近くに感じた時の心理など興味深い。政治家としての印象が強いけど、本を読んで、持ってたイメージが柔らかいものに微妙に変わったな。
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まり
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初めて石原慎太郎を読んだ!こんな読みやすく洒落た文章書く人だったんだなーと驚き。他作も読もうと思う。
yokey

私も石原慎太郎を初めて読んだとき(私という男の生涯)同じことを思いました。それまではイケすかない頑固ジジイと思っていましたので。

04/29 11:31
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りょうけん
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<果> 本書は幾つかの異なる小説雑誌に ごく最近掲載された短編作品を集めて 石原最後の上梓本としたものと思しい。私小説の様な作品もあれば明らかにそうでないモノもある。 が、石原自身の体験に基づいて書かれた内容であるのは間違いなかろう。そして全部「女」の話だ。まあそれは仕方ないだろう。 先に読んだ石原の本『「私」という男の生涯』によって 石原には更に追加的隠し子がいる事が詳らかになったほどの”女好き”なのだから。いや悪いとは云っていない、なんなら羨ましいと云っているのだ。あ、身の程をわきまえづに,すまぬ。
りょうけん

巻末に石原の四男が「解説」を書いている。四男はどうやら画家のようだ。文筆家ではないので、そのその解説はやたらと長いだけで全然面白くない。短編集の単行本として上梓するには余りに作品が少なくページ数が足りない。 何とかページ数を増やしたい出版社の強い意向があったと思しいが、自分の身の丈に合わない依頼は勇気を持って断るべきだったろう。せっかくの石原の絶筆をだいなしにしてしまっている。

12/02 21:21
りょうけん

まあもっとももう既に石原の著書には角さんを描いた『天才』の頃の人気は跡形も無く、従いこの本を読む人の数もごく少数に限られると思うのでまあ許容するとしよう。あ、またも高言すまぬ。

12/02 21:21
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えむ
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ネタバレ作者は、死に行く前にどの様な心持ちで小説を書いたのだろうと手にしたが、想像とは違い、読み易い短編集となっていた。どの作品にも昭和の香りがする男女か描かれていた。男は自分の生き様を見ながら、男であろうとし、女は強い意志を持って、男を支えていく。同じく昭和の女である私にはとても好ましい人達であった。
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