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海辺のカフカ(下)

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ギルダーツ
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上巻で紹介し損ねた中田さんの連れの星野さん。中田さんの人柄に惚れ込み自分に課された責任を果たすその気持ちはすごい。普通なら逃げ出してしまいそうなシチュエーションだが何とか入り口を塞ぐことができた。複雑と思われた人間関係も徐々にはっきりしていったが、ハイキングの集団意識喪失事件もタムラ家の家族がバラバラになってしまったことも、死の世界と生の世界が一時的に繋がってしまったことが原因なのだろう。面白くはあったが、生きる意味って何だろうか?って考えさせられる、そんな物語。村上春樹、今のところハズレなし
0255文字
家主
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49B 誰からも愛されていないと感じていた少年が、家出してたどり着いた四国で、姉のような女性と、母のような女性と、心は男性の女性と出会い、様々な経験をすることで、成長する話。その一方で、9歳の時に謎の事故で記憶や能力を失い、それを受け入れて生活していた老人が、自分を殺せという男や、たくさんの親切な人、優しいトラック運転手の青年と出会うことで、今の自分から変わりたいと願うようになる話。トラックの青年も、ナカタ老人と出会うことで、考え方を大きく変えていく。メタファーや不思議な世界の住人も登場。猫も会話も。
0255文字
ぐうぐう
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Audibleで再読。このメタフォリカルな物語は、メタフォリカルであることに自覚的であるがゆえに、逆にリアルさを、そして切実さを醸し出している。二つの世界を交互に描くのは、村上春樹の作品では珍しくない構成だが、ここに存在する二つの世界は、いつにも増して親和性がある。それもまた、メタフォリカルであるがゆえにだ。朗読されることで、その親和性がより強調され、あるいは田村カフカの章における現在形の文体がより意味を持って聞こえてくる。(つづく)
ぐうぐう

この先、活字で再読することがあるとすれば、星野青年の「よう、おじさん」や、あるいはカーネル・サンダーズの「ホシノちゃん、ホシノちゃん」という呼び掛けが、もはや木村佳乃の声でしか再現できない、そんな影響力を持った朗読だった。

09/03 20:18
0255文字
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