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ミン・スーが犯した幾千もの罪 (集英社文庫)

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ネタバレ死と血と硝煙の香りに満ち満ちた話で、西部劇ってこんな殺伐なのかーって思いながら読んでた。ミンと預言者の名前のわからない絆好きだった。それはそれとして皆もっと馬さん大事にしてさしあげて。 本編後ミンはリノで二人と再会したのだろうか。それから穏やかに暮らしたとしても10数年後とかにとある孤児が復讐に来るんだろうなとか想像した。
0255文字
ワラスボン
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ネタバレ1950年代の西部劇で、大陸横断するロード・ノヴェルで、主人公は中国人の殺し屋で、不思議な能力をもつ登場人物がファンタジーで、最初はこの世界観に入り込めるか心配だったけど、読み進めるとなかなか面白い。「預言者」「座長」が特に魅力的な人物だった。映画をみてるような気分だった。ストーリー展開がちょっと物足りないかなあ。★★★☆☆
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ハルト
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ネタバレ読了:◎ 愛は裏切られるものだ。ましてやそれが殺し屋の愛ならば。中国人ガンマンのミン・スー。彼は人殺しを悪とは思わない。そう教えられた。そんな彼が娶った妻が、その父親によってミン・スーの手から奪われる。彼は愛する妻を取り返すため、預言者の老人や奇術ショーの一座と共に、カリフォルニアを目指す。倫理観なんて関係ない。ただ妻を取り戻すために旅をしながら、敵を殺す。感受性の高い文章と、異端な登場人物たちによって形作られた奇妙な西部劇。ファンタジー風でさえあるのだけれど、そこがいい。愛ゆえの男の愚かさが悲しい
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アカツキ
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ネタバレ西部開拓時代。アメリカ育ちの中国人殺し屋ミン・スーは愛する妻エイダを取り戻すため、彼女を奪った男たちに復讐を誓う。ミンは盲目の予言者に導かれ、奇術ショーの一座の護衛をしながら西を目指す。ファンタジー・ウエスタン小説。序盤から結末が薄々わかってしまったけれど、それでも面白かった。推しの座長の秘密にびっくり。正しい道があるタイプなのか、閉じているタイプなのか気になる。この世界観でもう一作か二作読みたいな。東山彰良さんの解説が良かった。
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いっくん
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ネタバレアメリカ西部。妻を奪われた殺し屋ミン・スーは、預言者に導かれ、奇術ショーの一座と共に西を目指す…。という設定で面白そうだったけど、なかなかキャラが入ってこずで物足りない。炎女や腹話術師などなどけったいな面々が活躍するのに“寄ってらっしゃい見てらっしゃい🎶”今一つ盛り上がらない。帯は威勢が良かったんだけどなぁ。自分には合いませんでした😢
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るい
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ネタバレ大陸横断ロードムービー風・大量殺人ハードボイルド・西部劇・ファンタジーとてんこ盛り。殺し屋に拾われた中国系米孤児は、殺し屋となり200人を殺したと嘯く。妻を奪った男達に復讐しながら妻の奪還を目論む。共に旅する者達は、奇術ショーを騙るが実はエスパーでインディアン・メキシコ人、中国人など。「中国野郎」という蔑称が飛び交う1800年代。グーグルアースや歴史年表を見ると色々考えさせられた。何十万回も転生する座長や未来の預言者の死生観が興味深いという人もいる。過酷な自然の中で殺し合う暗い西部劇。殺し屋の愛の行方は?
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ちゑ
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ネタバレ表紙の男、冒頭の1文から乾いた血の匂いを漂わせ、ぐいっと物語の主役に躍り出る。完成間近の大陸横断鉄道を横に武器は犬釘。この抜群のシチュエーションと終始張り付く死生観の粋なこと!ひゅーっ♪…文字から音が聞こえるならば、私のこの口笛を響かせたい。妻を奪われた中国系アメリカ人の殺し屋が妻奪還を誓い、憑かれたように標的を追う血塗れのウェスタン。砂埃舞う復讐の道行き。ありふれた筋書きなのに、同行者に預言者や奇術ショーの一座を配し、ちょっとコミック的な画も思い浮かべられて面白い。東山彰良氏の解説、これがまたいいんだ。
Katsuto  Yoshinaga

積んだままです。こりゃ、良さそうですねぇ。

03/15 23:19
ちゑ

Katsutoさんの読後レビューに色んな映画タイトルが上がってきそうで、勝手にニヤニヤ♪ 楽しみにしています。

03/15 23:54
4件のコメントを全て見る
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ネコベス
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ネタバレアメリカ西部を舞台に妻を奪われた殺し屋ミン・スーが、預言者の老人を連れて復讐の旅に出るウェスタン&ファンタジー小説。冷酷な主人公ミンが拳銃と犬釘を武器に戦う戦闘シーンは臨場感たっぷりで迫力がある。死の臭いが充満した殺伐とした世界観に、謎に満ちた奇術一座の面々の持つ人間離れした特殊能力も魅力的。この手の作品にしてはラストがやや甘めな気がするが、テンポの良いアクション満載で面白かった。
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冬佳彰
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ネタバレ面白かった。個人的にはと言うか、感想なんか個人的なもの以外にないが、2023年に読むフィクションのNo.1になりそうな予感がある。中国人を主人公にした西部劇と言えば良いのか?罠にかけられた中国人の殺し屋が、(白人の)妻の元に帰ろうとするロードノベル。その道中が単純ではない。中国人の「預言者」や、本物の奇跡をショーにしている一団など、これはファンタジーなのか?的な道具やサイドストーリーの中、無茶苦茶血生臭い物語が展開していく。最後の最後、若干のダルさみたいなものが出てきたが、そこは趣味の問題なのかなあ。
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Natsuo
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ネタバレ西部開拓時代のガンマンによる個人的な復讐劇かと思えば、ロードムービーのようでもあり、異能バトルにも見える不思議な作品でした。今作の隠れたテーマとして描かれているのは「記憶」なのではないかと思います。過去の記憶から解放されることで未来へと歩んでいく人間と、記憶を刻んだまま運命に抗う人間。それぞれの記憶や運命が、渇きに喘ぐアメリカの大地に刻みこまれていくようでした。
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すいそ・はいどろ
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ネタバレ西部劇ってまだ書こうとする人がいるなんて。少し不思議。アメリカでは、それだけ馴染んだ形なんだろうな、と推察するものの米文学にそれほどの知見もなく、ふーんという感じ。ミン・スーという主人公の立ち位置は米国に生まれ育った中国人孤児で、時代設定は南北戦争後すぐ。人を殺すことを生業にする主人公が妻を奪われた復讐劇の末にたどり着いた場所。普通ならすべてを失い自殺でもするところだろうが、そうはならない。アメリカのフロンティア時代のねじれを再び描いたということか?よくわからない本でした。
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ミン・スーが犯した幾千もの罪 (集英社文庫)評価84感想・レビュー11