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西山太吉 最後の告白 (集英社新書)

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Isamash
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沖縄返還めぐる政府密約文書スクープで有名な元毎日新聞記者の西山太吉と佐高信の2022年発行の対談書。確かに、西山氏が主張する様に、国家の嘘を暴いた様なスクープは情け無いことに、今の日本のメディアには皆無。何故なのか?というか、政府広報の役割で、権力に迎合しているばかりに見えてしまう。実は昔も、西山さんも含めて、政治部記者が特定の政治家や派閥と運命共同体になってしまうことにも、大問題か。まあ考えてみたら、朝日も毎日も戦争を煽ったメディアで、大手既存メディアにジャーナリズム精神を求めるのは土台無理な話か。
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sasha
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沖縄密約を暴いた元毎日新聞記者・西山太吉と、佐高信の対談集。今の日本の政治の歪みがどこに端を発しているのか。ふたりの対談で腑に落ちる。民主党政権時代に密約に関する公文書が発見されているのに、日本にはないんだぜぇいっ。都合の悪いものは隠す・捨てる。今も変わっちゃいないどころか、エスカレートしてるじゃないか?
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とりもり
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宏池会と清和会、かつては自民党内で歴然とその差があったが、宏池会の末裔たる岸田首相にはその欠片も感じられない。石橋湛山に端を発するリベラルの気風は、今の自民党では絶滅してしまったのか。石橋、大平がもう少し生きていれば歴史は変わったのかも。長州閥3政権(というより岸を信奉する一味)による新安保条約(岸内閣による対米依存の固定化)、沖縄返還密約(佐藤内閣による財政負担と基地の自由使用容認)、安保法制定(安倍内閣による集団的自衛権行使の容認)の流れは、取り返しのつかない歴史上の汚点かと。★★★★★
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烏賊天
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めったに行かない県立図書館の新刊コーナーで見て、即借りして読んだ。西山氏は澤地久枝さんのノンフィクションと山崎豊子さんの小説である程度知っていたが、死の直前に佐高信氏と対談したこの本を読むまで、大平正芳に食い込み新聞政治部の世界では、読売のナベツネ氏に比肩する記者だったことを初めて知った。昭和臭さがプンプンする対談で、中選挙区制の自民党には多様性があったなぁとしみじみ感歎した。やはり橋龍あたりから新自由主義が幅を利かるようになり、日本没落の端緒になり、小泉改革で熟成し、安倍晋三でとどめを刺されのだと思う。
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ゆうろう
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P39 「日本の民主主義の1番悪いところは、情報公開をきちっと行わないこと」との西山氏の意見、全くその通りだと思う。主権者たる国民の知る権利をもっと重要視すべき。個人情報保護法や特定機密法で萎縮するメディアは、国民主権の見地から何を報道すべきかを肝に銘じてほしい。「西山の挑戦はきちっと評価されていない」からこそ、ご本人と纏めた佐高氏はいい仕事をしているな。しかし、西山氏の名誉回復はエース記者として所属していた毎日新聞がもっと率先し激しくやるべきだと思うが今一つ。選挙たけなわだが、情報公開も争点とすべし❗️
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チェアー
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佐高と西山は最初に宏池会と清和会を区分し、宏池会的な精神が完全になくなったと批判する。いや、自民党の本来の強権的な思考が直接出るようになった、宏池会的なものを目眩しに使っていたのが必要なくなった、ということではないかと思うのだが。 宏池会的な西山だったからこそ、米軍による沖縄の基地の全面使用を認める密約は許さなかった。日本の完全屈服であり、期限を切って返還に突き進んだ佐藤政権の帰結であったと。
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西山太吉 最後の告白 (集英社新書)評価39感想・レビュー6