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イタリア地域精神医療の思想と実践-患者・家族・支援者は語る

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エムワイ(emuuwaii)
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鹿児島であった学会で購入。以前から気になっていた、イタリアでの精神医療について、現地の人達のインタビューを交えながら紹介した本。バザーリアの思想や実践。法律の制定と精神科病院から地域医療への転換。そしてトリエステやトレントでの現在の精神医療について。「経験知を生かす患者と家族」であるウッフェや「一緒にやろう」というファーレ・アッシエーメという理念など特徴的な思想や仕組み。日本との制度や実践の違いを気にかけつつ読み進めました。特に、公が地域と共に、治療的共同体を作っていこうとする姿勢が興味深い。
0255文字
kokada_jnet
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60年代のパザーリア医師による、精神科病院の廃止の法律成立について。欧州の各国はリアルタイムで影響をうけ、改革を行ったとのことですが。日本の医療界はといえば、この件の影響がまるでなしで、近年ようやく、気が付いたようです。イタリアは公立の病院がほとんどで。日本は私立病院ばかりであるのが影響している。この本に登場する人が「日本への助言」として「精神科病院を廃止にする」運動ではなく、「病院内での良い治療を進める」活動から始めるのがよいのではとありましたが。本当にそこからはじめていたら、何十年かかるのでしょうか?
0255文字
J.T.
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世の中は我々の希望する速度からはだいぶ遅いけれども、確実に多くの人にとってよい住みやすい、(つまりは選択肢が多くあること)世の中になってきていると思います。そして世の中でより多くの人々に平等性をもたらしてきたのは、いつも持たざる人々が偏見に負けずに声を上げてきてくれたからです(だからといってその属性に関係のない人間は黙っていて良いということではないです。念のため)。植民地地から独立国家へ、米国の公民権運動、女性の参政権などなど。
J.T.

誰にとっても居場所のある社会とは、自分の居場所もある社会だと思うのです。遠いイタリアの精神医療の本ですが、普遍的なことについてのお話として自分は読みました。

02/27 21:21
0255文字
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