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東京に眠る巨大貝塚の謎 中里貝塚 (シリーズ「遺跡を学ぶ」160)

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三谷銀屋
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マガキ、ハマグリの殻が大量に出土した貝塚遺跡。他の貝塚と異なり、土器などの生活臭のする出土品がほとんどなく、貝の種類も限られているので、縄文人が交易用に貝を計画的に採取して加工していた「海産物加工設備」だったとのこと。縄文時代は自給自足というイメージが強いけれど、そのような一般的な印象を覆す発見は「文字のない昔の人達も様々な工夫をして多様な生き方をしていたんだな」という実感が感じられて興味深い。中里産の干貝は縄文人に人気の名物ご当地グルメだったんだろうか。遺跡跡の公園も整備される計画があるらしく、期待大。
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時短
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東京北区にある真牡蠣蛤特化型巨大貝塚。その他の遺物が稀な文字通りの貝塚。江戸時代には知られていて結構胡粉のために削られたらしい。干し貝生産も分業してるのなら集落が小さいだけで縄文時代の社会やネットワークはイメージより大きいのかもしれない。800年は長い。
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月をみるもの
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規模的にも質的にも超ド級の貝塚が東京のど真ん中にあるのに、なぜか大森や加曽利に比べて知名度がいまひとつなのはなぜ? https://twitter.com/bamboo4031/status/1670010624884248577
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うしうし
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東京都北区に所在する中里貝塚の概要。完全に市街地化した地中にある、幅約80~100m、延長約600m(+100m?)、厚さ4.5mもの巨大貝塚で、堆積する貝はマガキとハマグリの2種に限られる。勝坂2式期から称名寺式期の約800年間に渡って形成。この貝塚は「近くのムラに住む縄文人が統一的な意思のもとに、一定の企画にそった貝のみを採取・廃棄し続けた結果として形成されたもので、加工された貝類は内陸部にある遠くのムラへと運ばれ、消費された」(p86)という。
うしうし

木枠付き土坑や焚き火跡、杭跡などの遺構も興味深い。調査結果が客観的に、淡々と記述されるが、遺跡発見の歴史や全容の解明、周辺遺跡との関連性を読み解いてゆく過程は感動的ですらある。

05/06 21:35
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東京に眠る巨大貝塚の謎 中里貝塚 (シリーズ「遺跡を学ぶ」160)評価100感想・レビュー4