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増補・決定版 ニッポンの音楽 (扶桑社文庫)

感想・レビュー
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makio37
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70年代、はっぴいえんどは洋楽から多大な影響を受けながら、それらを直訳も超訳もせず新たに"日本語の音楽"として創り出した。80年代、YMOは「逆輸入」によって「内」と「外」の壁を乗り越えた。90年代、渋谷系の代表フリッパーズ・ギターは、最新の「趣味の良い」洋楽を直輸入し、いわば邦楽内洋楽をやろうとした。00年代のテクノロジーの更なる進展は、作詞・作曲・編曲を全て手掛けるオールインワン型の中田ヤスタカ氏(Perfume等)を生んだ。各時代の曲達を聴き直して楽しみながら、日本の音楽界の歴史を辿ることができた。
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静かな生活
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REVIEW SCORES 75/100
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ばんだねいっぺい
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リアルタイムで聴いた音楽、遡って探した音楽。いろいろと思い出しながら考えながらの読書となった。その時々の牽引者の力量に舌を巻きながらも、結局、何が好きなのかの確認ともなった。やはり、細野晴臣が好きだ。
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Takahide✈Yokohama
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「ニッポンの」とあるが、Jポップの歴史と変遷についての本。よって雅楽や民謡、演歌は全く出て来ず、フォークや歌謡曲もかする程度。そうとは言え2000年代が中田ヤスタカでその次は星野源というのは苦しいな。自分は80年代のシティポップが海外で再評価されている様に日本特有の何かを持つ音楽が再来して来ると思う。そのキーパーソンとして挙げられている折坂悠太は知らないけれど…(Ayase辺りの方がピチカート、TK、中田ヤスタカの流れには乗りそう)。でも石野卓球がケラのナゴムレコード出身だったとは知らなんだったよ。
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totssan
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 主観バリバリの軽音楽通史として読んだ。はっぴぃえんど以外はだいたい出てくるバンド全てわかり、多くがリアルタイムでなじみのあったので、当時のシーンを浮かべつつトレースできた。固めの文章が続くが、随所に引用されるインタビューが面白い。存在を知らなかったので読めて良かった(当時の雑誌等に掲載されているが、見てなかったため)。坂本教授の「耳で聞く感じで歌詞には意識がなかなかいかない」というコメントにそうそう!と頷く・・洋楽はまさにそれ。全然歌詞見てない(すんごい下らない歌詞が多いと後に判明したりして)
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ホームズ
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本書は、2014年の講談社新書版を加筆、改訂して、文庫化。J-ポップというワードに「J-WAVE」が絡んでたのは、知らず。テーマの一部は、牧村憲一さんの文献と被る部分もあったが、楽しめた。はっぴいえんど(シティ・ポップでも、出発点として取り上げられることも多い)、YMO、渋谷系などと展開していくが、YMOの章が読んでて、発見があった気も。4章は、中田ヤスタカを中心にその週辺のアーティストも取り上げているが、前章でハロプロが出てくるのに、ジャニーズ、坂道グループなども抜け落ちていたりとモヤモヤ。(続く)
ホームズ

関連する文献としては、佐藤良明『ニッポンのうたはどう変わったか: 増補改訂 J-POP進化論』 (平凡社ライブラリー)、烏賀陽弘道『Jポップとは何か-巨大化する音楽産業』(岩波新書)、若杉実『渋谷系』、牧村憲一 他『渋谷音楽図鑑』、牧村『ニッポン・ポップス・クロニクル 1969-1989』、『「ヒットソング」の作りかた 大滝詠一と日本ポップスの開拓者たち』、長門 芳郎『PIED PIPER DAYS パイドパイパー・デイズ 私的音楽回想録1972-1989』etc.であろう。

03/05 15:40
ホームズ

烏賀さんの著者は、本書の中で引用していたが、読んだことがないので、リストに入れました。

03/05 19:39
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Dwight
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まーた適当なことを書いておるに、と思ったがしかしそれはむしろ望むところである。数字が沢山出てくる真面目な評論を読む気はないので、こんないい加減なので丁度よい。 ワシの若い頃はみんなSonyMusicTVを見て、MusicLifeやBurrn!を読んで、ダブルカセットの録音ボタンを両手で押したものだった。いつの頃からか皆さんJポップで充足してしまって洋楽を聞かなくなったようだ。まあ別に構わないんだけど。
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Meteor__Ready
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確かに、論理的(科学的?)な文章とは言えない(某有名塾講師がセンター試験で出された筆者の別の文章における「ベクトル」の誤用を擦り続けているのは失笑ものだが)。主人公(はっぴぃえんど等)の選択根拠は筆者の音楽観のみだろう。しかし、あとがきでも分かるように筆者は自覚的であり、そうした批判は的外れだ。問題なのは「外」の設定だ。「外」が90年代から顕著に失効したとしながら補論でも海外を「外」として説き続けているように思われる。「外」を巡る問題は汎用的かつ筆者自身も途中で分類しているのだから丁寧に扱って欲しかった。
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たろーたん
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個人的に知ってることが多いJポップ以降のところが面白かった洋楽の影響を非常に受けたリスナー型ミュージシャンの渋谷系が90年代前半。90年代後半は小室哲哉の小室系。そして、ここで小室哲哉の覇権を終わらせたのが安室奈美恵の不在時に出てきた様々な歌手たち。最後の国民的歌手の宇多田ヒカル。つんく+モーニング娘。アムラーを引き継いだ浜崎あゆみ。そして、アシスタントを必要とせず、一人で全てを完成させられるオールインワン型の作曲家中田ヤスタカが、perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅを連れて登場し新たな時代へ。
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九曜紋
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「Jポップ以前と以後」を区分し、第一部と第二部構成とし、その歴史と展開を俯瞰しつつも詳述する。第一部を「はっぴいえんどの物語」「YMOの物語」とし、第二部を「渋谷系と小室系の物語」「中田ヤスタカの物語」とする。マニアックな知識を披瀝し衒学的な文章で記述する本書は好悪の分かれるところ。初出が2014年なので現在の音楽シーンの記述は手薄である。思うに2020年代は小室系ならぬ小室圭の時代だ。音楽シーンを背負って立つ圧倒的存在の不在の中、負のイメージを纏ったダークヒーロー小室圭。現在の最強コンテンツは彼なのだ。
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unterwelt
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2016年に新書版を読んでいたが増補決定版が出たので。「ニッポンの音楽は外を内に取り込むことで変容してきた」というのが著者の見立てで、補論では楽曲やファンサービスで外を取り込めなくなっている現状が書かれている。読んでみるとつまるところニッポンの音楽(いわゆるJ-POP)とは「洋楽になろうとして結局洋楽とは別の何かになってしまった音楽」なのではという感想が出てきた。
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junne
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増補部分、この話の流れでBABYMETALについてはどう位置づけるのかな
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Decoy
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購入してから、既にオリジナル版を読んでいたことに気付いたが、読み返してみると、やっぱり非常に面白かった。「リスナー型ミュージシャン」たちが「外」のものを「内」に取り込むことで作られてきた日本のポピュラー音楽の歴史が、ここに来てまったく変容していることが、よく理解できる。それだけに、増補の新章があまりに通り一遍で物足りない…。とはいえ、サブスクの影響やKポップのインパクトの歴史的意味をクリアに説明できるようになるには、もう少し時間が必要なのだろう。数年後の“再増補版”を期待したい。
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1959のコールマン
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☆5。元本は「はっぴいえんど史観」「細野晴臣史観」と揶揄されていたようだが、読んでみるとそうでもない。これぞJ-POP論を見事に成立させた本。しかもマイケル・ボーダッシュ氏が「上手くまとめられない」と書くのを避けた90年代以降も書いてある。そうだよね。渋谷系や小室哲哉の出て来ないJ-POP論なんてあり得ないし。増補版では2015年以降のサブスク時代まで加えてキチンと記しているため、現在の日本、いや世界が抱えてしまった音楽の問題が良く理解出来るようになっている。欲を言えばムーンライダーズを書いて欲しかった。
1959のコールマン

「もともとニッポンの音楽というのは、「外」を「内」に取り込むことで生じる、ある種の「変容」というのがベースにありました。それが、クリエイティビティを駆動していた。しかし、どんどんドメスティックになりつつある日本の社会においては、「外」のものを「内」に取り込むこと自体もなされにくくなっていて、「内」だけで循環する世界になりつつある」p347。

01/10 18:51
mitu

コールマンさん、おはようございます。いつもお世話様です。今日のディズニー行きで早寝したので目が覚めて、本当は電源を切る為にPCに向かったのですが読友さん経由でコールマンさんの「バルトーク」を拝読した後にここに辿り着いたのです。その時々で気分の赴くままにいろいろ聴いてきただけなので日本の音楽の歴史も音楽論も分かりませんが「外を内に取り込むことで生じる、ある種の変容というのがベースに」にはなるほどと。皆、日程が詰まっている子孫4人と過ごす遅れた新年会です。3.11なのですね。職場から徒歩で帰宅でした。。

03/11 03:33
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寺基千里
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音楽を考えることのきっかけになった1冊なので、もう何度読み返したか分からない。取り上げられているミュージシャン全てをチェックできている訳ではないが、時間をかけて少しずつ追いかけている辺り、自分の中の軸になっているのだと思う。今回はその増補版ということもあって、中田ヤスタカ以降の2010年代が追加された。特にサブスク時代の弊害が印象に残っていて、何でも聴けるからリスニングの幅は広がる訳ではない事には納得してしまった。サブスクのありがたさは享受しつつも、もっとその中を泳ぎこなせる自分でありたくなった。
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入江・ろばーと
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ものすごく読みづらい……
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