読書メーター KADOKAWA Group

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CHRONO
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先に読んだ「死刑確定直前獄中日記」に、「木橋」が賞を取ったため、日本文芸家協会への入会を認める、認めないでもめている様があり、気になったので読んでみた。永山死刑囚の少年期青森時代のつらい思い出を克明に書いている。当時の日本(昭和36年頃か?)は池田内閣の所得倍増計画や昭和39年の東京オリンピックのころであり、日本全体が好景気であったはずだが、一方で公害問題が表面化したころでもあり、貧民街もまだ多く、福祉政策も不十分で、永山家が当時の日本社会の「ひずみ」に取り残されたような存在に感じた1冊だった。
0255文字
minami
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1984/ 母親が緊張のあまり、、(自分用メモ
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wei xian tiang
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永山基準で有名な永山死刑囚の,実母に兄弟三人置き去りにされ,残飯を漁った網走での幼児時代,次兄の絶え間ない家庭内暴力に晒された青森での少年時代等,生い立ちを三人称で綴った作品。棄てられ,殴られ,蔑まれ,解離症状が出ていてもおかしくない凄惨な少年期であるが描写は克明である。読了したら売ろうと思っていたが,上京後の横浜,川崎の寄せ場風景,多摩川べりの民族集落にあった古紙工場の思い出など,読み返すこともあろうので取っておくことにする。
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bow
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図書館
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ユウ
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死刑判決の基準となっている永山基準。 どれだけの凶悪犯かと思いきや(凶悪犯なのだけど)、彼に関する文献を読むたびに、その境遇に胸が痛みます。 この本はその永山氏が自らの生い立ちを小説という形で綴った本です。 とにかく切ない。 文中にある方言もそのまま理解できてしまうのも相まって余計に。
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eri
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先に読んだ『死刑執行命令』の作中にあった永山則夫死刑囚の本書に興味を持ち読んでみた。生い立ちから犯行に至るまで、あとがきには和美夫人の言葉が添えられていた。永山則夫は死刑執行により今は居ないが数冊の想いは今尚存在している。不幸過ぎる幼少期、家族や社会の冷たい仕打ち。全てをマイナスに受け止めて孤立し追い込まれていく様は哀しい。相談する人が居たら変わっていたのかも知れない。
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にらばやし(呼)ねぎ
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こなれた言い回しは鼻につくし、何だかつまらないよね。彼の言葉は 確かに こ と ば だ。時系列なんか行ったり来たりだし漢字の誤りもあるけど、彼の己の内面とよくよく向き合い、表れたものを豊かに世に伝えようとする、ピンとしたものを感じて取った。悪い人じゃないんだろうな。と思ってしまう。
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NARU
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それだけじゃないけど、環境が犯罪者を生み出すのかもしれない。元死刑囚の自伝小説。自分の生い立ちを淡々と振り返る文章は写実的で、情景が目に浮かぶよう。誰か彼を理解してくれる人がいれば、凶行には走らないで住んだのでは?と考えさせられる一冊でした。
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nonchaka
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堀川惠子著「封印された鑑定記録」を読んでから、本人の著作も読みたいと思っていたけれど、心が折れそうでなかなか手が出せなかった。今回読むにあたっては、感情にふたをして読んだ気がする。自分の犯罪をここまで冷静に論理的に分析して、しかもその分析がたぶん的確。同じような犯罪が繰り返されないようにと願って活字にしたのに、出版から30年たって、彼の願いが完全には社会に還元されていない事実に愕然とする。図書館の書庫で眠る彼の本たちは、絶対になくしてはいけない貴重な記録である。
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KASAO
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四人の男性を射殺し、死刑判決を受けた著者の幼少、青年時代を描いた短編集。母に一度捨てられ、理不尽な理由で兄に殴られ、ろくに友だちもいず、まともに高校にもいけない。そして悪さを働き、それが元でまた殴られたり、差別を受けたりするという悪循環。どうして誰か一人でも彼に親身になってあげられなかったのだろうと思うと凄く哀しい。誰か彼に一人でも味方がいれば・・・。
KASAO

読了後、この本に1997年の新聞の切り抜きが挟まっているのを見つけた。内容は著者の刑が執行されたというもの。そうか、死んだのか、と思った。

05/18 19:35
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藻胤
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結局死刑執行されたんですね。
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ごごごじ
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★★★★4人殺害の死刑囚が書いた本。1980年代の本でもその当時この本が世間を騒がせたことが伺える。確かに本人の幼少期は劣悪な家庭環境で、そのことが殺人を引き起こした原因のひとつだとは思う。が、その点だけで議論をしていいのかは別問題だと思う。いづれにしても人に物事を考えさせる貴重な本であることには変わりない。
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くるちゃん
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著者と同じ環境で健全な精神に育つ人はいるだろうか?子供は親を選べない悲しさ。誰かひとりでも味方がいたら・・・
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Akitatsu Yoshimi
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このところ永山氏関連の本を読んでいます。切なくなります。
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307号室(*^_^*)
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いままで読んだ本で衝撃を受けた一冊。難しい裁判の時、時々耳にする永山基準。著者は、その基準の元となった死刑囚。ただただ切なさが残る。
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木橋評価75感想・レビュー16