形式:Kindle版
出版社:フランス書院
思ったより読んでなかったな〜と思ったけど1年経たずに5回目だからそこそこ読んでる。さくさく読める安心展開な溺愛ものって定期的に摂取したくなるんだよなぁ。今回も楽しく読了。
抑制剤が効いて番の本能が封じられてもヒロインが好き。というのは結果的に一番知りたかった懸念が全部払拭されていたのではないかな。マルガリータ皇女とオットーの方はうっすらオチが見えていたとはいえちょっとびっくりではあるが。シーモア特典で元婚約者達とのわだかまりも払拭できて、まさに大団円な話だったなぁ。短いわりによくまとまってた気がする。あと展開の都合上閨回数はそれなりだが、その時々の精神的結びつきが必要かどうかの関係で描写はだいぶ省かれて朝チュンくらい簡潔にヤってたりするのはありがたい。
サックリ断ろうとするが番避けのために飲んでいる抑制剤(高価&副作用あり)は純潔さえ失えば必要ない。なので白い結婚を条件に話を持ちかけてきたヒーローに敢えて一度だけ貰って欲しいと申し出る。普通契約結婚ものは白い結婚を前提に進んでいくから既にそこが面白いし、それをきっかけに彼の番であることが判明するのも自然な流れ。展開が予想外なのに無理がなくて好き。職場に全て筒抜けなのも笑えた。
番と知らずに元々好意があったから契約結婚を持ちかけた、という前半のフリから後半、実は元々好きだった…という展開は良いんだけど、当て馬皇女が当て馬出来てなくて不憫だし、強制退場してて笑う。番に振り回されず〜と言った自分に、自ら盛大なフラグを立てた感じ?皇女なのにいいのかその展開(笑)ヘレインしか見えてないロベルトには終始安心して読めた。面白かった〜!
個人的には前半の主役2人が結婚して番になる過程をもうちょっと詳しく読みたかった。最後の実は…な真相はよかったが、前半にもうちょっと匂わせ描写を入れておいてくれたらもっと萌えたかも。
定価はソーニャ文庫とさほど変わらないのにページ数はソーニャの半分~3分の1程度しかない、やや短編のレーベル。どうしてもボリューム的に物足りないというか、コスパの悪さが気になるので、セール等のタイミングで購入されることをおすすめしたい。ちなみに私はポイント還元セールのタイミングを狙って買いました。
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