アクシズの中でのアムロのシャアに対する説教ラジオ放送をハサウェイは聞いていないですからねぇ。あとクェスは巷間語られているのと違い意外といい子なのではないかと思います。
作品に監督の心情が出ているのは当然といえば当然の話ですが、業界ルサンチマン的なものを深読みするのは業界人の悪癖的なものですね。実務ベースでむっちゃ働いていたライル艦長の「そんなバカな!」という叫びがあの荒唐無稽なエンディングへの富野監督の本音が出ている部分だという気がします(アニメばかり見てるとダメだ的な態度とあわせて)。
確かに、業界人ゆえの深読みに思えるところはありますね。ライル艦長の台詞に監督の本音が出ているとするなら、シャアがMSで出撃することをよく思っていないことも別の意味が読み取れますね。シャアがサザビーで出撃するのはまさに富野監督の象徴みたいに本書でも触れてましたから。ブライトの「ラー・カイラムでアクシズを押すんだよ!」というある種馬鹿みたいな台詞からしても、荒唐無稽さは自覚的に思えます。それでも描いたのは人を信じたいからなのか、そうした奇跡の中においてもアムロとシャアが分かり合えなかった展開への布石なのか…
とはいえ、インタビューの内容は無茶苦茶濃厚なので必見。空気感をつたえるためにできるだけオリジナルの口語で再現しているのでライブ感があって面白い。特に押井守。話なげーwずっとしゃべっているぞw
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押井守のインタビューが白眉だと思う。まだエヴァを作る前の庵野秀明を下に見ているような発言があったり、なぜ逆シャアに引っかかったのか、など今読むと非常に興味深い。