形式:文庫
出版社:光文社
出版社:河出書房新社
形式:単行本
出版社:岩崎書店
形式:Kindle版
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こんばんは、まふさん。時代が当たり前だと思っている事柄を、声高に反対するのって、物凄い勇気だよね。日本の今、天皇制をこの作品の規模で批判する事を考えると、ホント命がけじゃなきゃやれないものね。しかも、作品という形あるモノにするのは、思うだにぞっとするよ。
えかさん 全くその通りですね。当時のベストセラーとなったとのことですが反対派も多く当然予想されていることだったでしょうが、著者としては命がけだったと思います。黒人派からさえも「無抵抗なアンクルトムなんて冗談じゃない」というクレームがついたらしく、作者の思いはすんなりとは届かなかったのでしょう。めげない偉い人です。
リンカーンは奴隷解放をしたと日本では教わるが、北部の黒人差別が取り沙汰されることは稀である。ストウ夫人の問題提起をきちんと教育において扱うべきだと感じた。この書には直接出てこないが、ほぼ見た目が白人の黒人に対する性的な搾取は間違いなく存在したと考えられる。白人の振りをして遠くまで逃げられたという利点もあっただろうが、本来同じ白人相手には発揮できない欲望の捌け口として使われる、という悍ましい仕打ちを受ける可能性も大いにあっただろう。
今年6月には『アラバマ物語』の新訳版が刊行される予定。これも人種差別ものの名作であり楽しみですね。
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