形式:単行本
出版社:小学館
【追記】旋盤工のリ•ソクチュンと、同じく旋盤工として働きながら歌劇団の歌手として活動するチェ•スニとの純愛の様子は韓流ドラマと何ら変わらない。熱愛の末結婚したものの、豊かな暮らしより旋盤工としての技術向上に没頭する夫に対し不満を抱き始める妻の変化の描写が白眉。そして判事チョン•ジヌの、公平な判断から2人を夫婦として再生させようとする姿が印象的。それが同時にジヌの妻への気持ちや感情を整理する事につながるのだ。作品として素直に素晴らしいと思える作品だった。
1980年代、女性も働く北朝鮮の家庭を維持することはハードだっただろうなぁと思います。洗濯は川でしてるし…。文章が抜群に綺麗です。党の理念などがなかったら単にハートフルな物語として捉えられたかも。
→多分に道徳的で、個人よりも国家。そこで生きてゆく国民にとってそれが幸福か否かは提起されていない。あくまでも諸外国の事情とは無関係である北朝鮮の現実を描いている(はたして体制側の作家であるだけに、体裁を取り繕ったものであるかも)。
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