形式:単行本
出版社:佼成出版社
【2024年 青少年読書感想文全国コンクール 課題図書】山ちゃん、シューちゃん、かっちゃん、ぼくの仲よし4人組は、天神集落で同じ小学校に通う4年生。かっちゃんは筋ジストロフィーという病気だけれど、小さい頃から一緒にいるぼくらにとって、かっちゃんは特別な存在ではない。親友のひとりだ。そのかっちゃんが、4年生の夏休みに、川へダイブしたいと言い始めた。天神集落の子どもにとって、川へのダイブは、大人への階段を一歩上がるような、そんなならわしだった。「だいじょうぶ、どぼんて落ちるだけだからさ。来年になったらとべなくなるかもしんねえし」。人なつっこい笑顔でそう言うかっちゃんの願いをきいてあげたくて、ぼくらは綿密に計画を練ったのだけれど……。夏の匂いが濃く立ちこめる山あいの村で、死という確かで曖昧なものを共有しながら、めいっぱいいのちを謳歌する少年たちの夏の日をみずみずしく描いたさわやかな作品。
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「14」石田衣良 も是非。
うぅ😭✨すごくステキなレビューだ。課題図書私も子どもと一緒に読んでみたい😊夢と友だちっていう、もうそのキーワードがジーンとしちゃう😣
そ、、そんな!笑 ありがとう😭!こちらの課題図書、良かった!男の子がいる、ふっかが読むと、親近感というか、微笑ましい場面もあるんじゃないかなあ😍どうしたらその子のためなのかって、子供の世界では、当たり前にわかるというか、その素直な心がすごいなって思えた☺️自分で言ってる事よくわかんないけど🤣!こんな夏の大冒険、したいな😊もし、読めたら、また話そう🩷
「寿限無」がそもそも我が子の長寿を祈るところから始まっていることを思うと、その変のこともあってのこのタイトルなのかなと、あとから思いました。
でもこの子たち四人は障害なんか乗り越えて対等な仲間。子どもってすごいな。作者の体験だとしたら、かっちゃんはその後どうしたかな。昔はよかったで済ませるのは安易すぎると思うけれど、スマホやゲームを絶えず手にしている今の子に、この体験、感動は味わえないだろう。いいお話だった。さし絵もよかった。
【メモ】 午後にぼくらは出発した。かっちゃんは胸ぐらをぐいっとつきだして、空をあおぐように、そっくりかえって、一歩ずつ足を運ぶ。そうとうにのろい。そんなことは三人はよく知っている。それがかっちゃんのふつうだったから、なんとも思わない。おくれたら、三人はバカなことをして待っている。かっちゃんも、おそいことに遠慮はしなかった。かっちゃんのふつうは、ぼくら三人のふつうだった。おそくしか歩けないけれど、それがかっちゃんのせいいっぱいなことを、みんなよく知っていたのだ。
【メモ 2】 かっちゃんだいじょうぶかと聞きはするが、だれもかっちゃんに手をさしのべなかった。ハイハイしたって、なんだって、かっちゃんは立あがることができることを知っていたからだ。
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