形式:コミック
出版社:講談社
形式:Kindle版
極上のアクションとドラマ。長いキャリアで培われ、そして今なお絶頂で燃え盛る緩急硬軟自由自在縦横無尽の漫画力が紙面から溢れるような読み応え。主役級はもちろんのこと、脇役もいちいち良い顔、良い働きをする丁寧な作劇、要所要所でガンギマるアクション、心を突き刺す台詞回し。どのキャラも物語の中で懸命に生き、変化してゆく。今回、戦うエルシィのカッコよさ以上に印象深かったのはエイダさんの意外ないい人ぶりとメアリーの「私は怪物」かな。
読メでもたまに見かけたけど、例えば政権批判や社会的な問題の是正を求める主張に対して、「文句ばかりで努力もしない」「努力不足のあなたが悪い」と言い放つのは何なんだろうね。男女格差や世帯間経済格差に嘆き憤る人々が、全くなんの努力もしていないとでも思っているのだろうか。あなたは成功したけど、声を上げている人たちとの差は、ほんの一匙の運の差だったかもしれない。それぞれに事情があったのかもしれない。少しでも想像力を働かせられれば、そんな的外れな非難の言葉は出てこないと思うんだけどなぁ。自己責任って言葉は嫌いだ。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます