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空想地図帳 :架空のまちが描く世界のリアル

感想・レビュー
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みっちぃ
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小説や漫画などには架空の世界があるので,架空の地図を作るということは割と目新しいことではなかったが,そういうものに関係なく空想の地図を作る人たちがいるということを初めて知りました。本居宣長が日本では最古と。もうびっくりですね。また日本だけでなく,古来より世界中にいる空想地図作家たち。これはもうシ〇シティやマイ〇クラフトを皆が好きなのも,人類の遺伝子に組み込まれた何かがあるのかもしれない(笑)
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金監禾重
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複数人の空想地図作品の紹介だけでなく、さまざまな視点で空想地図趣味が語られている。本居宣長も若いころにハマった趣味だが、多くはひそかに楽しまれ、連携も継承もされなかったが、ネットの発達で世に評価されるようになった。ある作者は本人は恥ずかしさも感じていたが、奥さんや娘さんが評価して公開したという微笑ましいエピソードも。個人的には作品自体は妙に受け入れられない(不気味の谷か?)が、それを描くために積み重ねられた考察は非常に面白く、本書でも時折言及される現実世界の例に興味をひかれた。
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Olly
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空想地図は、現実には存在しない架空の都市の地図を描いているもので、元は暇つぶしや娯楽として作成されている。その中には、数十年かけて拡大・修正を繰り返してきたものもある。地図に詳細に記載された箇所以外の国全体、大陸、地球全体のパラレルワールド的な設定がなされているものもある。地理・歴史・都市工学等の知識が盛り込まれており、知識や能力を発揮できる場であると思う。地図から具体的な建物や情景のイメージができるようになりたいとも思った。
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Hiroki  Nishizumi
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子供の頃似たようなことが好きだった。どの空想地図も元になったモデルが推察できるね。
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あんこ
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私が知らないだけで、この町○○県にあるよと言われたら信じてしまいそうなよくできた架空の地図たち。作者によっては世界地図(プレートや地形、気候や海流、平均気温や降水量など)まで考えたり、現在の地図だけでなくその土地の古地図まで考えてる人も。きっと地名の由来とかも考え出したら奥深いんでしょうね。作者の簡単なプロフィールも載ってて、子供の頃から書き始めている人が多いみたい。面白かったです。
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まふ
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読売新聞図書欄で紹介されていた。架空の地域、都市が精密な地図上に描かれており、そのもっともらしさに驚く。都市の名前も楠崎市、鷹津市、多奈崎市などいかにもありそうだ。空想地球全図もあり、大陸群の不思議な姿がそれらしく描かれ、その一つの大陸の北端に日本に似た「北神公国連邦」が載っている。空想地図作成家の紹介もなされており、その皆さんの多くは少年のころから作ってきたらしい。世界中にも同好の空想家がいるようで、この趣味がワールドワイドな(かつ密やかな)ものであることが理解できた。
まふ

⇒日本の空想地図の元祖は1750年本居宣長作成の「端原氏(架空)城下絵図」ということで、空想地図作成は当時でも秘密の趣味だったようです。

11/21 16:30
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siomin
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地図好きならば,一回は架空の地図を思い浮かべる経験があったはず。私も小学生の時に近所の光景をヒントに鉄道路線図を書いたことがありますが,それを大人が本気でやったらどうなるのかを示した一冊。一つの街だけでなく,地球規模で作り上げているのに驚嘆します。描くツールも紹介してあり,実に実践的です。マニア魂ここまで極まれりという感じです。
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skr-shower
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他地区図書館本。子供の頃作った空想の町の地図とは全くレベルの違う詳細地図!”SimCity”を見た時、これがゲームになるんだ?と以外に思ったが、こんなに趣味にしている方がいるとは驚き。
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aoto
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遊び心に溢れた一作。ネットにて地図の公開を行っているということなので、見てみるのも楽しい。伊豆の近くにあるという富井市と石松町。静岡紡績工場の名を冠した静紡高校もあるという。中村城下町作成には、市街地と駅と城の距離感に拘りが感じられる。駅と市街地が離れている既存町、富山、佐賀、松山駅を参考に歴史を当てはめているという。この徹底ぶりが見事で面白い。
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かきょん
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ファンタジーかと勘違いした。実際にありそうなほどの地図。降雨量や旧街道など細かに設定されていて驚いた。どこかにある都道府県の地図、といわれたら信じるかもしれない。
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マギー
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以前同著者の別の本が面白かったこともあり、書店で見かけ購入。 文字通り空想の地図を作ることを趣味としている人たちの作品(地図)の紹介や、地理や歴史、都市計画の各専門家との対話を経て空想地図が改善されていくプロセスの話が出てくる。 とにかく学問の一分野であってもおかしくないくらい濃厚なコンテンツである。作成者のツイッターアカウントや、サイト、更にはカフェの紹介があるのもよい。
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サアベドラ
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趣味で制作されたリアルな架空の地図(本書では「空想地図」)を紹介し、それらの作品の背後にあるテクニックや工夫を解き明かす本。2023年刊。著者も空想地図の製作者で、自身の作品も取り上げている。人工言語や架空史の地図版といったところか。地理学や歴史学などの知識はもちろんのこと、実際に足を運んだ様々な土地の経験をフル動員して非常に緻密な、本物と見紛うような地図を作り上げる情熱と手腕には驚嘆の一言。オープンワールドやメタバースが騒がれる昨今、このレベルでリアルな地理を創作できる人は需要があるのではないかと思う。
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pn675
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日本に似た国の架空の都市”中村市”のリアルな地図を描く今和泉隆行による架空の地図を集めた書籍。第1部では今和泉さん以外の作者による架空の都市の地図が紹介され、第2部では現実の自然や歴史をもとに中村市が"描き換わる"過程が載せられている。こんなに多く空想地図を描いて発表している方がいるのかと驚いた。これも一種のSFというかGF(ジオ・フィクション)。
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さくは
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リアルな架空の地図「空想地図」。さまざまな作者の描いた「空想地図」を紹介している。市販されている地図、都市地図、ネット地図、古地図、本居宣長が作った空想地図、海外の空想地図についてや筆者が手掛けた「中村市」について自然地理、人文地理、都市計画の専門家とともに空想地図を考証し、地図の修正を行った過程も掲載。空想地図の描き方もあり。地図から地形や歴史、地域や都市がどのように変化し発展していったのかまちづくりの傾向を読み解くことができるという楽しみ方を教えてくれる。
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Танечка (たーにゃ)
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自分で架空の町の地図を作ったり、他の人が作った空想の地図を読むのは楽しいね。最近はあまりやってないけど、ビデオゲームをするときマップを読み込むのが好きだったなと思い出した。
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