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仮面物語: 或は鏡の王国の記

感想・レビュー
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black_black
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ネタバレ読んでいる文章からどうしてもイメージが構築しきれない苦行のような読書というものを経験させられた作品。面白くなりそうなのに『面白い』までたどり着けない。謎めいたキャラクターが多く、闇深さを感じさせる印象的なフレーズもたくさんあり、世界観が嫌いではないだけに自分の力不足が悔やまれる。ただ一読しただけですべてを掴みきれるような内容でもないので、何度か読むことで見えてくるものは確実にあると思う。筆者による新版後記にある『暗いパッション』という言葉がよく当てはまる1冊。再チャレンジ出来る日は来るのだろうか…。
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ゆう
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『山尾悠子作品集生』収録の中篇「ゴーレム」と書き直される前の長篇作品。「ゴーレム」が好みだったのでバージョン違いの『鏡の王国』を続けて読んだ。人物に善助、不破、加賀見と名が与えられ、また虎や自動人形などの要素が増えた。研ぎ澄まされた中篇もいいが、複雑でエネルギーの奔流を感じる長篇もいい。要約は不可能だという解説者の言葉に首肯する。「誰かが私に言ったのだ/世界は言葉でできていると」と言うように、言葉で世界を創れることを信じる強さ。言葉の海をかき泳いできた感じだ。
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オノイチカ
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絶版だった長編小説の復刊で、図書館で借りて読んでいたものを再読した。人々の真実の顔を彫刻する影盗みの逃亡を主にした幻想小説。四十年以上経ってもなお色褪せない幻想世界の緻密さと、著者の客観的でありながら、まぼろしを現実のように硬質に描く筆致に魅入られる。
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燃えつきた棒
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図書館の新着図書コーナーで偶然見つけた本。 大好きな山尾悠子の未読本なので、喜び勇んで借りてきた。 だが、いつにも増して山尾の象徴世界に上手く入り込めなかった。 〈影盗み〉、〈仮面〉、〈たましい〉、〈ゴオレム〉、〈鏡〉、〈ドッペルゲンゲル〉。 山尾の紡ぎだす言葉たちが、僕の中でうまく像を結ばなかったのが残念だ。/
燃えつきた棒

② 安部公房に「猛獣の心に計算器の手を――文学とは何か」というエッセイがある。 しばらく目取真俊の短篇集を読んできたが、目取真俊の短篇にはたしかに感じられた「猛獣の心」を、本作にはあまり感じることができなかったような気がする。 「計算器の手」の方は感じるのだが。

12/25 14:23
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きっしょう
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長きに渡り封印されてきた作品をようやく読むことができた。初期のころから山尾悠子作品の持つ幻想的な雰囲気はかなり確立されていたのだと思う。物語を理解しきれたか?と問われればいつも通り自信は無いが、状況や心理描写の説明が多いため分かり易さはあった。簡潔かつ選び抜かれた言葉で行間を読ませるその後の作品の進化がいかばかりかなど、浅い理解を承知のうえ違いを楽しめたかな?
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yuui
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これが幻想文学なんか😳 難しかったー めっちゃ頑張って読んだ結果ストーリーだけは辛うじてわかった(多分わかってない)けど、描写が全くちんぷんかんぷんやった‎( ꒪⌓꒪) なんか議員って言葉が出てきたから日本なんかなーってなったけど昔のアジアの建物とか中世のヨーロッパのお城とか全く検討がつかんだ! だだっ広い建物の中って感じだけ! ほんとに何がしたかったんか意味がわからんだ😣 この話上手く説明できる方いたら教えてください🙇‍♂️ 森博嗣の赤目姫読んだ時のこと思い出した🤭
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がおがお
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ネタバレ 幻想ファンタジー。最初雰囲気が堅めかなと思ったけれど、人々から忌避される影盗みという顔を見るとその人のたましいの顔をかたち造る事ができる善助や、泥人形ゴオレム、自動人形など、どんどん惹き込まれていった。 世襲制の国王の娘聖夜、放浪彫刻師の善助、市会議員の間久部と娘の櫂。間久部に夢から天啓を得て作った詩を見初められ館に軟禁された詩人は、純白の卵を持ったまま事故に巻き込まれ水盤に落ちて死に、それが後々善助の生死に関わり物語の終わりに繋がる。 影盗みの特性が王国に混乱を巻き起こす。
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沙羅双樹
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ついに封印は解かれた。唯一無二の世界に浸るのが愉しくて時を忘れることができた。ゴーレムという概念からはマイリンク作品のオマージュを感じ、仮面からはヴェネツィア文化を連想させられた。若干20代でこの重厚な物語を綴った作家――その名も山尾悠子。
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キウイ
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ネタバレダレが主人公が分からなくなった。ファンタジーかと思ったら、現代人ぽいのまでいる。結局、消えたヒトを復活させたり消したり。ダレが生きてて消えてまた生きてるのか。どうしたいのか不明。
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榊原 香織
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1980年、新人時代の刊行、新版。 幻想小説というか長編詩みたいな。当時、なぜかSFとしてもてはやされたような。デルボーの絵画を思い出します。 鉱物的。
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かわうそ
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多彩な登場人物がそれぞれ思惑を持って動き回る物語は複雑で注意深く読まないとすぐ置いていかれそうになるものの、それでも後の作品と比較して行動原理やモチーフにわかりやすさがある気はします。その分エンタメ度は高めで楽しく読了。20代でこれを書くなんて凄すぎる…
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nadja
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長らく再販されず、『作品集成』にも収録されず(まあ長編の収録は難しかったということだが)、漸く復刊されたこの作品を読むことができた。作者若かりし頃の作品ということで、ラピスラズリ以降の作品とは随分趣が異なっていた。言葉の選択や文章の美しさは変わらず感じるが、幻想の色の濃い近作に比べると、何というか目鼻立ちがはっきりし過ぎている感。若書きとまでは思わないが、判りやすく描きすぎというか。とはいえこれはこれで。
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H.S
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本書は特に一気読みすることをお勧めします。
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ekoeko
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幻の小説らしい。装丁に重厚感がある。
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rinakko
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やっと読めて嬉しい。堪能した。
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蝸牛
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ネタバレ国書刊行会の気合を感じる、とっても美しい装丁。 世界観も独特で、なかなかに難しいストーリー。「たましいの顔」(その人の本性、みたいなものなのかな)そこに向き合うことが恐ろしくて仮面をかぶる人々。果たして仮面をかぶるのは、顔を見られないためなのか、たましいがないことに気づきたくないからなのか。
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中村蓮
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山尾作品はいい意味で思想性のなさと筋のなさというか語りに余白があるところが好きなところの一つですが、この作品は起承転結がはっきりしていて、「たましい」だとか真の顔だとかお説教臭さがそこはかとなくあって、長編であることも含めて異色だと感じました。幻想小説ではなくて幻想的なSFというか、、、 作品自体の感想からは離れますが、エッセイ集の再録や過去作の再版など、需要に供給が追い付いていない感があります。
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Valkyrie
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数年ぶりに読んだけど、やっぱいいわ。作者本人からすると40年封印してたくらい納得いかない出来なのかもだけど私は世界観、ストーリーともかなり好きだな。現在の山尾作品の源泉を感じることができると思う。封印理由の一つになってる後発の「ゴーレム」「影盗みの話」も後付けっぽいけど納得。本書はカバー付きで本体は漆黒の布張りでクラシカルな感じなとこもいい。
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いつき
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装幀が美しい……
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若隠居
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20230618読売
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