読書メーター KADOKAWA Group

返らぬ日 (河出文庫 よ 9-6)

感想・レビュー
32

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
Moma
新着
「日曜病」の主人公の環の気丈さに惹かれた
0255文字
まーぶる
新着
あんまり百合小説は読まないけど昔の言葉遣いだからか、現代の百合小説よりおしとやかさや純真さをとても感じる。そんな話の中で「裏切り者」が一番好き。
0255文字
ななし
新着
めちゃくちゃ面白かったし読みやすかったな〜 着物の描写、言葉遣いが好き。話だと色の君のやつかな
0255文字
DNK
新着
ネタバレもし自分がこのまま愛を知らずに死んだとしたら、この本を棺桶に入れて一緒に燃やしてほしい。「愛し合った人間がふたりで死ぬのこそ此の世への最後の勝利なのね、私わかるのよ、心中する人達が抱き合って泣いて泣いて泣きぬいて、そしておしまいに握る幸福をーー」
0255文字
おはぎ
新着
女学生の真っ直ぐな気持ちが美しく描かれています。100年も前に書かれたものとは思えませんでした。読み通せるか不安でしたが、すんなりと読むことが出来ました。 表題作の「返らぬ日」と「裏切り者」が好きでした。
0255文字
Yukipitasu
新着
ネタバレ表題作も面白かった。別離エンドだけど、確かに同性愛が悲恋の直接的原因という感じではないのかな?ただ時代背景や周りもかなり影響してるとは思う。母から夢を託されたのも、どっちか選ばないといけないのも、時代のせいだよな。仕事と恋のどっちを選ぶのかみたいな話としても読めると思うが、今の時代なら両方を選ぶハードルはずっと低いしね。まあまだ女性の同性カップルへの障壁は全然あるが…。まさに今、カナダで難民申請通った例まで出てきたし…。その人達に対する誹謗中傷も…。 しかし同性への恋心はめちゃくちゃ肯定してくれるし、
Yukipitasu

『日曜病』が実話をもとにしたらしいの凄いな。吉屋信子に切った啖呵も本物?めっちゃ好きなんだけど。あのセリフめっちゃいい。

05/19 17:11
Yukipitasu

七彩物語は様々な恋模様が描かれていて凄い。みさをさんが語る様々な素敵な女性の話めっちゃいい。こんなに様々な素晴らしい女性が読めるなんて最高。

05/19 17:13
3件のコメントを全て見る
0255文字
HERO-TAKA
新着
吉屋信子さんの文章は平素でありながらも情緒的で浪漫に溢れている。洒脱な比喩に滑らかな感情描写。優しい神の視点。クラシカルでありながら全く古びていない。とても100年前に書かれたとは思えない。そんな一種の到達点である文章力で描かれる箱庭のような世界での百合の花弁たち。その囁きに興味のなかった私でさえ虜になる。
0255文字
7010R
新着
同性に向ける少女たちの瑞々しい愛の眼差しに胸を打たれた。
0255文字
もと
新着
これが約100年前の小説か。あまりに美しく、切ない。文章から映像がカラーで脳内再生される。とくに『七彩物語』がよかった。吉屋信子から、女学生に向けての熱いメッセージ。あなたの色は何色ですか?と問われているよう。 斜線堂有紀の解説もとても良かった。
0255文字
ウエダクション
新着
表題作「返らぬ日」と「日曜病」がとても気に入った! 古文のような文体で書かれていて、決して読みやすくはなかったが、こういう文学にはなんだか惹かれてしまう。 日曜病について、痛快な掌編だった。主人公、環(たまき)の自分の思う方へと豪快に突き進む大胆な性格に憧れずにはいられない!読んでいて触発されることがたくさんあった。筆者が理想とする愛の強さがこの作品に濃く表れているのだと思った。愛情讃歌!の本。買って読むまで百合小説だと全く気づかなかったが、とてもおもしろかったので満足!
0255文字
紺
新着
ままならない社会の閉塞感の中で同じような境遇のもの達が喘ぐように言葉を交わす。自我の強さとどうしようもない時代に鬱屈する性の傲慢さがちょっときつい…が、そうもなるよなあそうならざるを得ないよなと納得もする。
0255文字
海
新着
ネタバレ若かりし時ならもっと感情移入できたと思うのに、自分が歳を取ったということだろう。恋と友情のあわいにある同性への濃い感情は自分にも覚えがあるけれど、いや、それにしてもこの時期特有の思い込みの激しさは、読んでいてむず痒い。今より女性の選択肢が限られた時代だから仕方ない部分もあるけど、かつみが作家になってから彌生を迎えに行く考えはないの?・・・と思ってしまった。そして、この本ほど解説者と自分の解釈が一致しなかったケースは初めてで、新鮮だった。
0255文字
みず
新着
女の子は綺麗で儚いという印象を受ける小説でした。普段はnlを多く読みますが、たまにglを読みます。情景が昔でありますが、それもまた神聖さを際立たせているようにも感じました。
0255文字
碧
新着
ネタバレ百合の香りの比較的つよいものが多いなという印象。表題作や「裏切り者」のような、道徳、心情、そして愛の狭間で揺れる少女というのは吉屋信子がよく描くテーマなんじゃないかなあと思った。彌生のことを「恋人」とかつみが呼ぶような、わかりやすい同性愛表現っていうのは案外少ない気がする。吉屋信子の描く女性はほんとうに美しい。戦前の吉屋信子の小説の美しさは、「日曜病」の環が揶揄したような「感傷(せんちめんたる)」にある。西洋的な要素が色濃くあったとしても、しみじみとした日本的な「あはれ」の美しさだと思う。
0255文字
めめ
新着
復刊ホントに嬉しい。全著作を復刊して欲しい、全部購入して本棚に並べたい。百合文学、と言われるけど私は友情物語だと思っている、勝手に。恋愛をする前の、少女同士の友情って、こういう濃ゆい時期があったんじゃないかなアンとダイアナみたいに、と思う。日本人形のようにたおやかな弥生と、上海生まれのコスモポリタンなかつみとの物語。仲良く語り合ったり嫉妬したり冒険したり、少女の楽しい日々、懐かしい日々、遠い日々。上品で美文の世界。巻末の著書目録も、とても良かったです。
0255文字
野分 晩十郎🎴
新着
美文調もさることながら全体に詩的でカラフルなのが素敵。女学校という視点でありつつもその時代の雰囲気がしっかり味わえてよかった。花物語の花々ように様々な色で譬えた『七彩物語』の快活で愉快な瑞々しい華やぎも故に儚さが感じられるのが切ない。 百合要素を超えて斜線堂有紀さんの解説で言うように愛情を謳うことに貫かれた物語なのだろうと思う。
0255文字
うさぎ
新着
女子校にいた頃を思い出しました。少女たちの心の機微に懐かしさを感じ、ほろ苦く、甘酸っぱい気持ちになりました。
0255文字
白いハエ
新着
ほとんど百年前に綴られた少女小説。表題作「返らぬ日」はプロット自体、極めてシンプルな悲恋となっているにも関わらず、愛し合うふたりの少女の法悦と悲哀が尋常ではなくこちらの感情に入り込んでくる。詳らかに機微を取り上げる古風な文体が、今の世でもこれほど清らかに染み通ることの素晴らしさを覚えた。ほか、どの収録作も少女の少女を見つめる繊細な描写がこちらの目線を一息に運んでくれる。まさしく、解説にも見える「衒いのない愛」への憧れをかきたててやまない、清流のような作品だった。
0255文字
のれん
新着
ネタバレ日本百合文化の草創期を築いた作者の短編集復刻版。 古風ではあるが、使う単語のセンスは今と変わらず。「あぶのうまる」など英語をひらがなで敢えて強調したりして、過剰なまでの心情を比喩表現で遊ばせる。情景や小道具など使わせず、圧倒的な女性性の美に恋する表現ばかり。 しかし美しい親愛ばかりではなく、「裏切者」「日曜病」などこの熱病めいた色恋も見抜いている。そしてエッセイ「同性の愛する幸い」により、この熱病に侵される幸せを説く。お姉さまとの恋愛はここから始まった。性も理由もいらない。やはり恋とは勢いなのだ。
0255文字
Decoy
新着
吉屋信子作品に初挑戦。古風な趣ではあるが、文章も内容も約100年前に書かれたとは思えないほど、古びていない。『返らぬ日』が白眉で、このままコミカライズしてほしい。『讃涙頌』も印象深い。ここで書かれた女性の置かれている立場が、(改善されつつあるとはいえ)100年経ってもまだ変わり切っていないとは…。
0255文字
hakusyoku
新着
2023/08/14 高崎 嶽本野ばらきっかけで知った吉屋信子 読むのは初めてのはず 1日で一気に読んでしまった。
0255文字
あんこ
新着
復刊されたということで早速。「花物語」よりも文語調が多用されていて、読みにくいかなと懸念していたが、そんなことは全くなかった。むしろ、二人の愛が育まれる度に歓喜し、別離のシーンでは涙してしまった。表現が緻密で、乙女の繊細さと熱さが美しい文で彩られており、読んでいて心沸き立つものがあった。レズビアン小説、漫画等は別として、最近「百合」と分類されるものと私が考える「百合」のギャップが少なからずあったので、こうして吉屋作品で初心に返ることができて良かった。改めて、こういった百合が好きだと思った。
あんこ

斜線堂氏の解説も読み応えがあり、愛に溢れていて最高に良かったです。今年は多くの吉屋信子作品が復刊されるようで、持っているものも含めて集めたいと思います。

08/07 01:50
0255文字
Rick‘s cafe
新着
「愛」とは形而上学的であり、霊的な素晴らしさを有するものと認識する吉屋信子の描く愛にまつわる物語は、せんちめんたるでりりかる、どらまちっくでしりあすである。いわば少女小説の時代に書かれた、当時のオトメのための物語であり、その体裁を保っているが、驚くほど面白く、「現代的」なテーマを扱っている。なんだこの時からすでに家父長制への怒りと愛の讃歌がかほどに壮大に鳴り響いていたんじゃないかと思わされる。ただオトメ2人の関係性を消費するのではなく、その愛を歌い上げ、祝福し、賛美する。迫力ある一冊。
0255文字
三毛太郎
新着
至高。
0255文字
バーニング
新着
古典的な百合であるエスの書き手として有名な著者だが読むのは初めて。これが100年前に書かれたことが驚きであるが、随所に描写される当時のジェンダー秩序に対する嘆きと不満、そしてであるが故に女として女を愛することの素晴らしさを謳った一冊としてとても良いものを読んだ、という気持ちになった。抑圧の中で愛と自由を求めていた100年前の女学生が生き生きしている姿がとても楽しかったし、解説を現代の百合小説の書き手である斜線堂氏が書いているのもとても良い。
0255文字
佐島楓
新着
ネタバレ女生徒同士の情熱的な愛情描写に驚く。また、このテンションは戦後の少女マンガに多大な影響を与えていることに気づく。戦前・戦後直後の少女雑誌にあこがれがあるのだが、こうした当時の風俗を色濃く反映した作品は史料的価値も高い。復刊をうれしく思う。
0255文字
なし
新着
100年ほど前に書かれた元祖百合小説。いわゆるエス。描かれているテーマは、現代にも通じるものがある。
0255文字
まる
新着
まだ、十代にも入らぬ頃に家にあった吉屋信子の作品を読んで、優しげな語り口と物語をとても魅力的に感じた。まずしい家に育った利発な少女の物語だったと思う。何も知らず吉屋信子が好きと誰か大人に話した折りに、不思議な反応が返って来てショックを受けたのを思い出す。それ以来の吉屋作品で、その時の大人の反応を今更であるが成る程と理解した。
0255文字
たすく
新着
ネタバレ『七彩物語』 卒アル見ながら、あの娘カワイイ、この娘カワイイっておしゃべりしてるだけなんだけど、甘酸っぱい感傷に浸れて良き。 『同性を愛する幸い』 もうこれ教科書載せろよ。小難しい法律作るより手っ取り早く理解促進できそうだわ。
0255文字
かじゅ
新着
ネタバレ初吉屋信子作品。短編集で読みやすかった。どの作品も女生徒特有の初な心と若さ故のエネルギー、ロマンを望む心が色濃く出ていて良かった。
0255文字
全32件中 1-32 件を表示
返らぬ日 (河出文庫 よ 9-6)評価60感想・レビュー32